エアコンの節電方法8つ|冷暖房の設定・つけっぱなし・掃除を見直そう

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エアコンの節電方法8つ|冷暖房の設定・つけっぱなし・掃除を見直そう

エアコンの節電は、冷暖房を我慢する前に、風量を自動にする、季節に合う風向にする、フィルターや室外機の空気の通り道をふさがない、といった使い方から始めましょう。設定温度だけを変えるより、部屋の冷え方・暖まり方も一緒に見直すのが基本です。

僕も電気代は少しでも抑えたいですが、「つけっぱなしなら必ず安い」「除湿にすれば節電」と一律には決められません。まずリモコンで変えられること、次に手入れや部屋でできることの順に、冷房・暖房それぞれの選び方を紹介します。

この記事のポイント
  • 実際の室温に合わせた無理のない温度調整
  • 風量自動と季節に合う風向の活用
  • 外出時間・季節で変わるつけっぱなしの判断
  • フィルター・室外機・窓まわりの見直し
目次

エアコンの節電方法は温度・風量・運転時間から見直す

設定温度は何度?冷房28℃・暖房20℃は室温の目安

設定温度は何度?冷房28℃・暖房20℃は室温の目安

冷房は冷やしすぎを避け、暖房は暖めすぎを避けるのが節電の基本です。ただし、環境省が呼びかける冷房時の28℃は、リモコンの設定温度ではなく、実際の室温の目安。28℃設定にしても室内が28℃になるとは限らず、部屋の状況によっては設定温度を下げることも考えられます。

外気温や湿度、西日、建物の状況、体調なども考慮して調整しましょう。「28℃に設定したから大丈夫」と判断せず、室内の暑さに合わせることが大切です。政府広報も、冷房の設定温度を上げるのは無理のない範囲とし、熱中症への注意を促しています。

暖房では、環境省のウォームビズが室温20℃を目安に掲げ、ひざ掛けなどを活用した過ごし方も紹介しています。

見直す使い方エアコンの能力年間の省エネ量年間の節約額の目安
冷房期間中の設定温度を1℃上げる2.5kW8.80kWh約270円
冷房期間中の設定温度を1℃上げる4.0kW20.10kWh約620円
暖房期間中の設定温度を1℃下げる2.5kW15.80kWh約490円
暖房期間中の設定温度を1℃下げる4.0kW45.20kWh約1,400円

表は資源エネルギー庁の省エネ効果で、東京をモデルとした木造南向き住宅を想定したものです(JIS C 9612:2013)。金額換算は31円/kWhで、2022年7月の電力料金目安単価に基づきます。地域や時期、契約先によって料金単価は異なるため、自宅で同じ金額が下がるという意味ではありません。

節約額だけを目標に温度を動かさず、快適に過ごせる範囲で取り入れましょう。

風量は「弱」固定より「自動」を基本にする

節電を意識して風量を弱くしているなら、まず「風量自動」へ。ダイキンは、冷房時には部屋が冷えるまで強風、その後は微風というように、風量を自動で調整する使い方を勧めています。最初から微風や弱風に固定すると、部屋が冷えるまでに時間がかかり、結果的に余分な電気を使うことがあるためです。

暖房でも考え方は共通です。風量を弱めると、室内機の中で熱を受け渡す部分を通る空気が減り、部屋へ送り出す熱も少なくなります。ダイキンは、風量自動なら部屋をすばやく暖め、その後は温度を維持する運転へ移ると説明しています。冷暖房とも、風の弱さだけで省エネかどうかを判断しないことがポイントです。

冷房中に少し暑いと感じたときは、設定温度を下げる前に風量を強くする方法もあります。同じ室温でも、風を受けることで涼しく感じられるためです。政府広報も、風量を強くすることや扇風機の併用を紹介しています。まず風の届き方を変え、それでも暑さが残るなら、室内の状態に合わせて温度を調整しましょう。

風向は冷房なら水平・上向き、暖房なら下向きが基本

風向は冷房なら水平・上向き、暖房なら下向きが基本
運転風向の基本部屋で見直したい状態
冷房水平または上向き足元だけ冷たく、部屋の上部が暑い
暖房下向き上部は暖かいのに、足元が肌寒い

部屋の場所によって温度が違う「温度ムラ」も、余分な運転につながります。冷たい空気は下にたまりやすく、冷房の風を下へ向けると、床付近ばかり冷えて上部に暖かい空気が残りがちです。室内機がその暖かい空気を吸い込むと、まだ十分に冷えていないと判断し、必要以上に冷やすことがあります。

暖房では反対に、天井付近へ暖気が集まることで、足元が寒くてもエアコンが設定温度に達したと判断し、運転を緩める場合があります。ここで設定温度だけを上げると、消費電力も増加します。暖房の風向を下へ向け、暖かい空気が下から上がるようにすることで、温度ムラを抑える効果が期待できます。

扇風機やサーキュレーターがあれば、使う目的に合わせて風を送りましょう。冷房の冷気を遠くへ届けたいときは、エアコンから来る風を背にして、冷気を届けたい方向へ送る方法があります。冷房時の温度ムラを減らすなら、天井へ向けて風を当て、室内の空気を循環させる方法も。

暖房時には、エアコンと向かい合わせに置き、天井方向へ送風する使い方が紹介されています。

つけっぱなしと電源オフは、外出時間と季節で使い分ける

在室中に「涼しくなったら切る、暑くなったらつける」と繰り返すより、エアコンの温度調節に任せるのが基本です。部屋を急に冷やすときは、設定温度を維持するときより多くの電気を使います。短い間隔で再起動を繰り返すと、その分、電気代がかかる場合があります。

ただし、この話を長時間の留守にも当てはめることはできません。

冷房では、ダイキンの実験を基にした計算で、設定温度26℃の条件下では、日中9〜18時は35分まで、夜18〜23時は18分までの外出なら、つけっぱなしのほうが安いと推察されています。日中30分程度の外出は、つけっぱなしを考える一つの目安です。

ただし、天候や日差しなどで消費電力は変わるため、「35分を超えたら必ず切る」という全国共通の境界ではありません。

暖房でも、ダイキンの検証では、30分間隔でオン・オフを繰り返すより、連続運転の消費電力量が小さい結果でした。京都市のSRC造集合住宅、14.1帖の部屋、暖房24℃・風量自動という条件です。一方、生活スケジュールに合わせた別の比較では、2時間の外出を含む夜間は停止する側が省電力でした。

冬も、短い外出と長い留守は分けて考えましょう。

外出が長くなると、停止中に減らせる電気が、再起動に必要な電気を上回る場合があります。誰もいない時間まで一律につけ続けず、外出の長さ、室温、設定温度、外気温を判断材料にしてください。部屋の気密性や断熱性、機器の設置状況によっても結果は変わるため、短時間の目安だけで24時間運転がお得とは判断できません。

暑い夜の睡眠は、留守中の運転と分けて考えましょう。パナソニックは、特に熱帯夜には途中で停止させず、冷えすぎない温度で朝まで運転することを勧めています。停止後に室温が上がり、寝苦しさや夜中に目覚める原因になる場合があるためです。夜間の節電だけを理由に、切タイマーを一律に勧めることはできません。

エアコンの節電方法を支える除湿の使い分けと掃除・部屋づくり

冷房と除湿は「温度」と「湿度」のどちらを下げたいかで選ぶ

外気温が高く、まず室温を下げたいなら冷房。涼しいのにジメジメが気になるなら除湿が選択肢です。冷房は温度を下げること、除湿は空気中の湿気を取り除くことを主な目的にしています。「除湿」という名前だけで省エネ運転だと決めず、何を改善したいのかで選びましょう。

運転の種類主な働き・特徴選ぶときの着眼点
冷房部屋の温度を下げることを優先室内が暑く、まず涼しくしたい
弱冷房除湿弱めの冷房で温度を少し下げながら除湿湿気とともに室温も下がる方式
再熱除湿冷やして除湿した空気を暖め直して戻す空気を暖め直す分、電気代にも注意

ダイキンの説明では、再熱除湿は空気を暖め直すため、冷房や弱冷房除湿より少し電気代が高くなります。つまり、除湿に切り替えさえすれば電気代を抑えられるわけではありません。一方で、冷房で温度を下げることと、湿気を取り除くことは目的が違います。

暑さが主な悩みなのか、湿気が主な悩みなのかを先に決めると、必要な運転を選べます。

フィルターは月1〜2回が目安、自動掃除付きは手入れ箇所を分ける

フィルターは月1〜2回が目安、自動掃除付きは手入れ箇所を分ける

フィルターの掃除は、資源エネルギー庁が月1〜2回、ダイキンが自動掃除機能のない場合に約2週間に1回を目安として案内しています。ホコリで目詰まりすると、吸い込める空気が減って冷やす力が小さくなり、部屋を冷やすために多くの電気が必要になります。

設定を変えても風が十分に通れない状態なら、まず手入れを見直す意味があります。

資源エネルギー庁の比較では、目詰まりしたフィルターを清掃した場合、2.5kWのエアコンで年間37.90kWh・約1,170円、4.0kWで年間40.30kWh・約1,250円の省エネ効果が示されています。どちらも、目詰まりによる風量低下率を20%と想定した値です。

すでにきれいなフィルターを洗うたびに、この分だけ節約が積み上がるという意味ではありません。

自動掃除付きは、通常の掃除頻度をそのまま当てはめないようにします。例えばダイキンのFAQでは、自動掃除を「入」で使う場合、基本的にエアフィルターの手入れは不要としつつ、ホコリをためるダストボックスの手入れは必要としています。

お知らせサインがついたらホコリを捨て、汚れが気になるフィルターは取り外して洗えるという案内です。自分の機種で必要な箇所と時期は、取扱説明書に合わせましょう。

掃除できる部品と、本体内部の洗浄は分けてください。ダイキンのお手入れFAQは、作業前に運転を停止し、電源プラグを抜くか専用ブレーカーを切るよう案内しています。また、本体内部や吹き出し口へ物・手を入れて清掃せず、市販の洗浄スプレーも使用しないよう注意しています。

内部の汚れが気になる場合は販売店やメーカーへ相談し、節電のために無理な内部洗浄をしないことが大切です。

室外機は風通しを優先し、カバーや濡れタオルでふさがない

室外機まわりでは、日よけを追加する前に、空気が通る状態を確保しましょう。冷房中の室外機は、部屋から運んできた熱を外へ逃がしています。吹き出し口の付近に物があると、出した熱風を再び吸い込み、冷却効率が低下することがあります。前に置いた荷物などを見直し、風が循環できるようにするのが先です。

室外機を覆うカバーにも注意が必要です。ダイキンは、放熱を妨げるカバーは余分な電気を使うため、冷房使用時はなるべく外すことを勧めています。資源エネルギー庁も、室外機の吹き出し口に物を置くと冷暖房の効果が下がると案内しています。

「室外機を保護するために覆うこと」と、運転中の風通しを確保することは、同じではありません。

夏の直射日光対策をするなら、風通しを保ったまま日陰を作ります。ダイキンは、室外機は直射日光が当たる場所も想定して作られているとしたうえで、約1m離れたところに植木やよしずで日陰を作る工夫を紹介しています。板で囲ったり、よしずで吹き出し口をふさいだりする方法は避けましょう。

室外機に載せたタオルも、吸い込み口や吹き出し口をふさぐと逆効果です。日差しを遮るために空気まで遮らないことが条件です。

夏は日差しを遮り、冬は窓から暖気を逃がさない

夏は日差しを遮り、冬は窓から暖気を逃がさない

夏は、エアコンで冷やす前に窓から入る日差しを減らしましょう。資源エネルギー庁は、レースのカーテンやすだれの活用、外出時も昼間のカーテンを閉める工夫を紹介しています。政府広報も、カーテンには日差しや屋外からの熱気を防ぎ、冷房の冷気が逃げるのを抑える働きがあると説明しています。

帰宅したとき、室内が外より暑いと感じる場合は、冷房を入れる前に窓を開け、こもった熱気を逃がす方法もあります。政府広報の案内では、部屋の対角線にある2つの窓を開けて空気の通り道を作ります。窓が1つしかない場合は、扇風機やサーキュレーターを窓の外へ向ける方法です。

これは「室内が外より暑いとき」の工夫で、外の暑い空気を入れ続けることを勧めるものではありません。

冬は、室内の熱を逃がしにくくする方向で考えます。資源エネルギー庁は厚手のカーテンを使い、床まで届く長さにする工夫を紹介しています。ダイキンも、窓から熱が逃げるほどエアコンが多くの熱を運ぶ必要があるとして、カーテンの上下にすきまができないようにする方法を案内しています。

足元の寒さに対し、設定温度を上げる以外に見直せる場所が窓です。

冷暖房中は不要なドア・窓の開閉を少なくしながら、必要な換気は行いましょう。窓まわりの工夫は、夏なら入ってくる熱を抑え、冬なら暖めた熱を逃がしにくくするものです。リモコンだけで何とかしようとせず、季節に合わせて部屋の側も整えると、エアコンの余分な運転を減らすことにつながります。

エアコンの節電方法のまとめ

この記事のまとめです。

  • 冷房28℃・暖房20℃は室温の目安。冷房は湿度や体調なども考慮し、設定温度の数字だけで判断しない。
  • 設定温度の変更による節約額は、住宅や機器、料金単価などの条件付きの目安。
  • 冷暖房の風量は自動を基本にし、冷房中に少し暑いときは風量を強める方法も検討する。
  • 風向は冷房で水平・上向き、暖房で下向きを基本に、温度ムラを抑える。
  • 短時間の外出ではつけっぱなしが省電力になる場合があるが、長い留守まで一律に当てはめない。
  • 特に熱帯夜の睡眠では、冷えすぎない温度で朝まで運転する方法がメーカーから勧められている。
  • 温度を下げたいときは冷房、湿気が気になるときは除湿。再熱除湿なら必ず節電になるわけではない。
  • フィルター掃除は月1〜2回が目安。自動掃除付きは、機種に応じてダストボックスなどを手入れする。
  • 掃除は取扱説明書に沿って行い、節電目的でも本体内部を無理に洗浄しない。
  • 室外機は風通しを優先。日よけやタオルで吸い込み口・吹き出し口をふさがない。
  • 夏はカーテンなどで日差しを遮り、冬は厚手で床まで届くカーテンなどで熱を逃がしにくくする。
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この記事を書いた人

太陽光発電付きのオール電化の戸建住宅を購入し、光熱費ほぼ0円を実現しました。

日々の暮らしで実践したこと、調べてたことをみなさんと共有します。

料理とお酒が大好きな40代。

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