除湿機がうるさい！静音モデルと今日からできる騒音対策を徹底解説

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梅雨のジメジメや冬の結露対策、部屋干しの心強い味方である除湿機。しかし、いざ使ってみると「ゴーーッ」「ブーン」という運転音が気になって、特に静かな夜間や在宅ワーク中にはストレスを感じてしまう…という方も少なくないのではないでしょうか。「除湿機うるさい」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、まさにそのお悩みを抱えているはずです。

その音、もしかしたら故障のサインかもしれませんし、あるいは簡単な対策で驚くほど静かになる可能性もあります。この記事では、まずあなたの除湿機が発している音の正体を探ることから始めます。

コンプレッサー式やデシカント式といった方式による音の違い、そして「カタカタ」といった異音の原因を詳しく解説。その上で、今日からすぐに試せる設置場所の工夫や防振マットの活用法、さらには経年劣化を見極めるポイントまで、あらゆる角度から騒音問題にアプローチします。最終的には、2024年の最新情報に基づいた静音モデルの選び方もご紹介。

この記事を読めば、あなたの除湿機ライフがもっと快適になるはずです。

この記事のポイント

除湿機のうるさい音の原因は3種類
今すぐできる騒音対策と振動防止グッズ
静音性に優れた除湿機の選び方とおすすめ
寿命が近い？異音からわかる買い替えサイン

除湿機がうるさい！その音、本当に故障ですか？原因と種類を解説

まずは正常な音か異音かを聞き分けよう
コンプレッサー式とデシカント式、方式による音の違い【比較表あり】
「カタカタ」「ブーン」異音が発生する主な原因
設置環境が騒音を増幅させている可能性
経年劣化による異音と買い替えを考えるべき寿命サイン

まずは正常な音か異音かを聞き分けよう

除湿機から音が発生すること自体は避けられませんが、その音が「正常な運転音」か「注意すべき異音」かを見極めることが対策の第一歩です。音の種類によって原因と対処法が異なるため、まずは自宅の除湿機がどのような音を出しているかを確認しましょう。

正常な運転音の例

多くの除湿機は、内部のファンが空気を循環させるための送風音を発します。これに加え、除湿方式特有の音が加わります。

コンプレッサー式: 冷蔵庫やエアコンの室外機に似た「ゴーッ」「ブーン」という低めの連続音が特徴です。これは内部のコンプレッサー（圧縮機）が作動している音で、正常に機能している証拠です。
デシカント式: コンプレッサーがないため、主な音はファンが回る「ブーン」や「サー」という送風音です。うなるような音はありませんが、モデルによってはファンの音が力強く感じられることもあります。

注意すべき異音の例

以下のような音が聞こえる場合は、不具合の可能性があります。

「カタカタ」「ガタガタ」: フィルターカバーの閉め忘れ、内部部品の緩み、ファンへのホコリの接触などが考えられます。
「ブォーン」という響く音: 本体の振動が床や壁に伝わって増幅される「共振」が起きているサインです。
「ガリガリ」「ギリギリ」: モーターやコンプレッサー内部の問題を示す危険な音の可能性があり、使用を中止して点検を検討すべきです。
「カンカン」という金属音: 内部のネジの緩みなどで部品同士が接触している可能性があります。

このように、音の「質」に注目することが、具体的な原因究明の手がかりになります。

コンプレッサー式とデシカント式、方式による音の違い【比較表あり】

除湿機の運転音を左右する重要な要素が「除湿方式」です。主流である「コンプレッサー式」と「デシカント式」の仕組みを理解することで、音の違いや自分の生活に適したタイプが見えてきます。

コンプレッサー式

湿った空気を冷却器で冷やして水分を結露させる、エアコンの除湿と同じ原理です。

冷媒を圧縮するコンプレッサーの振動と「ブーン」という低周波音が主な騒音源ですが、近年のモデルは静音化が大きく進んでいます。消費電力が少なく電気代が安いのが最大のメリットで、特に気温の高い夏場に高い能力を発揮します。一方、本体が大きく重くなりがちで、気温が低い冬場は除湿能力が落ちるのが弱点です。

デシカント式（ゼオライト式）

乾燥剤で水分を吸着させ、ヒーターで温めて水分を分離・回収する方式です。

コンプレッサーがないため振動や低周波音はなく、主な音はファンによる送風音で比較的静かとされています。ヒーターを使うため冬場でも能力が落ちず、軽量・コンパクトなモデルが多いのが特徴です。しかし、消費電力が高く電気代がかさむ傾向があり、運転時に温風が出るため夏の使用は室温を上げてしまうことがあります。

このほか、両方式を組み合わせた「ハイブリッド式」や、非常に静かですが除湿能力が低い「ペルチェ式」もあります。

方式	仕組み	メリット	デメリット	運転音の傾向	1時間あたりの電気代 (目安)	本体価格帯
コンプレッサー式	空気を冷やして水分を結露させる	・夏場にパワフル<br>・電気代が安い<br>・室温が上がりにくい	・冬場は能力が落ちる<br>・本体が重く、振動音がある	コンプレッサーの低周波音と振動が主。近年は静音化が進む	4～12円	1万3000～5万円
デシカント式	乾燥剤で水分を吸着し、ヒーターで分離	・冬場でもパワフル<br>・軽量でコンパクト<br>・運転音が静かめ	・電気代が高い<br>・室温が上がる	ファンの送風音が主。振動は少ない	9～16円	1万3000～3万3000円
ハイブリッド式	季節に応じてコンプレッサー式とデシカント式を切り替え	・一年中効率的に除湿できる	・本体価格が高い<br>・本体が大きく重い	両方の特性を持つ。静音性は高いが、価格も高い	8～21円	3万7000～7万7000円
ペルチェ式	ペルチェ素子で空気を冷却する	・非常に静か<br>・小型で安価	・除湿能力が非常に低い	非常に静かで、ほぼ無音に近いモデルも。クローゼットなど限定的な空間向き	不明	2,000円台から

「静かさ」だけを求めるのではなく、電気代や使用季節など、複数の要素を総合的に判断することが後悔しない除湿機選びの鍵となります。

「カタカタ」「ブーン」異音が発生する主な原因

正常な運転音とは異なる「異音」は、意外と簡単な原因で発生していることがあります。本格的な故障を疑う前に、以下のポイントを確認してみましょう。

フィルターの目詰まり: 最も一般的で解決しやすい原因です。吸込口のフィルターにホコリが詰まると、モーターが余計な力を必要とし「ゴーッ」という音が大きくなります。また、フィルターカバーがしっかり閉まっていないと、振動で「カタカタ」と音を立てる原因になります。
内部部品の緩み・破損: 長年の使用による振動で、内部のネジや部品が緩み、筐体に当たって「カタカタ」という異音を発生させることがあります。
ファンの問題: 内部のファンにホコリの塊や虫などが入り込むと、回転のたびに「カラカラ」「カタカタ」という音が出ます。また、ファンモーター自体の軸ずれや摩耗は、「ウィーン」という甲高い音や「ガリガリ」といった音につながる可能性があります。
不安定な設置場所: 除湿機が傾いていたり、ガタつく場所に置かれていると、内部部品が正常な位置からずれ、ケースにぶつかって異音を発生させることがあります。
排水タンクの状態: タンクが満水に近かったり、奥までしっかりセットされていなかったりすると、振動や「ガタガタ」音の原因になることがあります。一度タンクを抜き差しするだけで収まる場合も少なくありません。

異音の原因は多岐にわたるため、まずは自分で確認できるフィルターや設置場所からチェックしていくことが問題解決への近道です。

設置環境が騒音を増幅させている可能性

「除湿機本体は悪くないのに、なぜかうるさく感じる…」その原因は、部屋の環境にあるかもしれません。除湿機が発する音や振動を、床や壁がスピーカーのように増幅しているのです。

床材の影響: 最も影響が大きいのが床の材質です。特にフローリングのような硬い床は、除湿機（特にコンプレッサー式）の振動を直接伝えてしまい、「ブーン」という低く響く騒音となって部屋中に広がりがちです。一方で、畳やカーペットのように柔らかい素材は振動を吸収し、音を大幅に和らげる効果があります。
壁や家具との距離: 除湿機を壁や家具にぴったりつけて設置すると、運転音が壁に反射して大きく聞こえます。また、空気の吸排気を妨げて除湿効率が落ち、ファンが余計に頑張ることで騒音が大きくなる悪循環も生みます。壁からは最低でも10cm～20cmは離して設置するのが理想的です。
共振（きょうしん）: 除湿機の振動する周期（周波数）と、床や棚などが揺れやすい周期が偶然一致すると、揺れが異常に大きくなる「共振」という現象が起こります。特定の場所でだけ「ブォーン」といううなるような音がひどくなる場合、この現象が原因かもしれません。

除湿機を買い替える前に、置き場所を変えるだけで騒音問題が劇的に改善される可能性があります。まずは一度、お部屋のレイアウトを見直してみましょう。

経年劣化による異音と買い替えを考えるべき寿命サイン

大切に使っていても、家電製品には寿命があります。除湿機も例外ではなく、一般的にその寿命は約5～10年とされています。使用頻度やメンテナンス状況によりますが、製造から5年を過ぎると不具合が出やすくなると考えておくと良いでしょう。心臓部であるコンプレッサーやデシカント式の乾燥剤は、経年で性能が劣化していきます。

以下のような症状が見られたら、修理よりも買い替えを検討した方が、結果的にコストパフォーマンスが良くなる可能性があります。

異音がだんだん大きくなる: 「カタカタ」「ブーン」といった音が以前より明らかに大きくなった場合、内部のモーターやコンプレッサーの摩耗が進行しているサインです。
除湿能力が明らかに落ちた: 同じ時間運転してもタンクに溜まる水の量が減ったと感じる場合、除湿機能そのものが寿命を迎えている可能性があります。性能が落ちたままでは無駄に電気代がかかるだけです。
エラーが頻発する・運転が途中で止まる: ちょっとしたことでエラーが出たり、運転が突然停止したりするなら、電子回路などの基板に問題が起きている可能性があります。
焦げ臭い匂いがする: 非常に危険なサインです。内部部品のショートやモーターの異常発熱が考えられ、火災の原因にもなりかねません。直ちに使用を中止し、コンセントを抜いてください。

メーカーの部品保有期間は製造終了後およそ8年程度です。それ以上古いモデルは修理部品がなく対応できないこともあります。購入から5〜7年以上が経過し、明らかな寿命のサインが出ている場合は、最新の省エネで静かなモデルへの買い替えを積極的に検討しましょう。

除湿機がうるさい悩みを解決！静音化のための実践的アプローチ

置き場所と使い方で変わる！今日からできる騒音対策
防振マット・ジェル活用術【100均グッズも紹介】
フィルター掃除は基本の「き」！静音性を保つメンテナンス術
【2024年版】静音性に優れた除湿機の選び方とおすすめモデル

置き場所と使い方で変わる！今日からできる騒音対策

除湿機の騒音は、特別な道具や費用をかけずに、少しの工夫で改善できる場合があります。買い替えや修理を考える前に、まずは以下の対策を試してみてください。

水平で安定した場所に置く: 基本ですが最も重要なポイントです。ガタつく床や傾いた場所に置くと、本体が振動しやすくなり騒音の原因になります。スマートフォンの水準器アプリなどで水平を確認してみましょう。
壁や家具から十分に離す: 壁や家具に近づけすぎると、音が反響したり空気の流れが妨げられたりして運転音が大きくなります。本体の周囲、特に吸込口と吹出口の周りは最低でも10cm～20cmのスペースを確保してください。
硬い床から柔らかい床へ移動させる: フローリングからカーペットや畳のスペースへ移動させるだけで、柔らかい素材が振動を吸収し、床に響く不快な低周波音を軽減できます。
「静音モード」や「夜干しモード」を活用する: 多くの除湿機には、ファンの回転などを抑えて静かに運転するモードが搭載されています。除湿能力は多少落ちますが、就寝時や集中したい作業中に非常に有効です。
タイマーや湿度設定を賢く使う: 騒音が気になるのは自分が部屋にいるときです。外出中などにタイマーで運転させるのが最も賢い方法です。また、目標湿度を少し甘め（例：50%→60%）に設定することで、稼働時間を短縮し、静かな時間を増やせます。

これらの対策はどれもすぐに試せるものばかりです。一つひとつ実践して効果を確かめてみてください。

防振マット・ジェル活用術【100均グッズも紹介】

設置場所の工夫で振動音が収まらない場合、次の手は「防振グッズ」の活用です。除湿機と床の間に挟むだけで、床へ伝わる振動を吸収し、部屋全体に響く騒音を劇的に抑えることができます。

これらの製品は、ゴムやジェルといった弾力性の高い素材でできており、コンプレッサーなどから発生する細かな振動を吸収し、硬いフローリングに伝わるのを防ぎます。これにより、床がスピーカーのように鳴る「共振」を抑えることが可能です。

どんなものを選べばいい？

ホームセンターや家電量販店で様々な製品が手に入ります。

ゴム製マット: 洗濯機用として売られているものが一般的で、厚みがあり高い防振効果が期待できます。
ジェル状パッド: 地震対策用の耐震ジェルやオーディオ用インシュレーターとして知られ、より広範囲の振動吸収に優れています。

100円ショップのグッズも大活躍！

コストを抑えたい場合、100円ショップのアイテムも有効です。

「耐震マット」「衝撃吸収パッド」: ダイソーやセリアなどで販売されているジェル状のパッドです。本来は家具の転倒防止用ですが、優れた振動吸収性能は除湿機にも最適で、四隅の足の下に敷くだけで手軽に対策できます。
「ジョイントマット」: 赤ちゃん用のプレイマットとして売られているクッションマットも、除湿機全体を乗せることで広い面で振動を和らげます。

段ボールやタオルを敷く方法も応急処置にはなりますが、安定性や効果の面で劣ります。数百円の投資で快適さが手に入る防振グッズは、試す価値が大いにあります。

フィルター掃除は基本の「き」！静音性を保つメンテナンス術

除湿機の静音性を維持する上で、最も重要かつ効果的な対策が「定期的なフィルター掃除」です。これは性能を維持するための基本的なメンテナンスと言えます。

なぜ掃除で静かになるのか？

理由はシンプルです。フィルターがホコリなどで目詰まりすると、空気の通り道が狭くなります。すると除湿機は十分な空気を取り込もうとして、ファンやモーターを普段以上にパワフルに回転させる必要があり、この「無理な運転」が余計な騒音を生み出すのです。

掃除の頻度と方法

面倒に感じますが、習慣化すれば数分で終わる簡単な作業です。

掃除の頻度: メーカーは「2週間に1回」を目安に推奨していることが多いです。ペットがいるご家庭などでは、より頻繁にチェックすると良いでしょう。
掃除の方法:
1. 必ず電源を切り、コンセントを抜きます。
2. 本体背面などのフィルターカバーを外します。
3. フィルターのホコリを、掃除機のブラシ付きノズルなどで優しく吸い取ります。
4. 汚れがひどい場合は、水洗い可能なフィルターであれば水で洗い流し、完全に乾かしてから戻します。
5. フィルターとカバーを元通りにしっかり取り付けます。

たったこれだけの作業で、運転音が静かになるだけでなく、除湿効率が上がって電気代の節約にも繋がります。また、タンクの水をこまめに捨てて内部を清潔に保つことも、カビや嫌なニオイの防止に繋がります。静かで快適な除湿機ライフのために、フィルター掃除をぜひ習慣にしてください。

静音性に優れた除湿機の選び方とおすすめモデル

様々な対策を試しても改善しない、もしくはお使いの除湿機が寿命、という場合は、最新の静音モデルへの買い替えが最善策かもしれません。後悔しない静かな除湿機の選び方と、おすすめモデルをご紹介します。

静音モデルを選ぶ4つのポイント

運転音（dB）をチェックする: 静かさの客観的な指標は「dB（デシベル）」です。40dBは静かな図書館、30dBはささやき声に例えられます。寝室で使うなら、弱モードなどで40dB以下のモデルが目安です。
除湿方式をライフスタイルで選ぶ: 「夏場のリビングで電気代を抑えたい」ならコンプレッサー式、「冬の結露対策がメイン」ならデシカント式など、主な用途に合わせましょう。
「コンプレッサー式＝うるさい」は過去の話: 技術革新は進んでおり、風路設計の工夫などで非常に静かなコンプレッサー式も登場しています。古い知識にとらわれず、最新の技術動向に注目しましょう。
部屋の広さに合った能力を選ぶ: 広い部屋に能力不足のモデルを選ぶと常にフルパワーで運転することになり、結果的に騒音が大きくなります。適用畳数を確認し、少し余裕のあるモデルを選ぶのがおすすめです。

【2024年版】おすすめ静音モデル

静音技術の最先端を行く高性能モデル（コンプレッサー式）
- シャープ CV-P120 / CV-T190: 静音技術を象徴するモデル。コンプレッサーを覆い、空気の流れを最適化することで劇的に静音化。静かさとパワフルさを両立したいなら第一候補です。
- 三菱電機サラリPro MJ-P180WX: パワフルさで定評のあるモデル。「夜干しモード」時の運転音は38dBと非常に静かで、就寝中の衣類乾燥にも最適です。
コスパと静音性のバランスが良いモデル（コンプレッサー式）
- アイリスオーヤマ IJC-J56など: 手頃な価格ながら十分な性能と機能を備え人気。コンパクトなモデルも多く、一人暮らしや限られたスペースにも向いています。
冬場や寝室での使用に特化したモデル（デシカント式／ペルチェ式）
- アイリスオーヤマサーキュレーター衣類乾燥除湿機 IJD-I50: デシカント式とサーキュレーターを組み合わせた人気モデル。振動音がなく、冬場の部屋干しに最適です。
- ドリテック「クアラ」などのペルチェ式: 運転音約30～35dBという圧倒的な静かさが魅力。ただし除湿能力は低いため、クローゼットなどごく狭い範囲の湿気対策に特化した選択肢です。