食洗機を毎日使っているけれど、電気代が気になっている方は多いのではないでしょうか。特に「手洗いと比べてどちらがお得なのか」「1回あたり何円くらいかかるのか」は、購入前にも使用中にも気になるポイントです。
結論からいうと、食洗機の1回あたりの電気代はビルトイン型で約13〜17円、卓上型で約23〜30円程度が目安です。一見高く感じるかもしれませんが、手洗いのガス代・水道代を含めたトータルコストで比較すると、食洗機の方が年間で数千〜2万円以上節約できるケースも報告されています。
この記事では、1回・1か月・年間の電気代をわかりやすく整理し、ビルトイン型と卓上型の違い、メーカー別の料金差、さらに電気代を抑えるための節約術まで解説します。食洗機の導入を検討している方にも、すでに使っている方にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 食洗機の1回あたりの電気代はビルトイン型約13〜17円・卓上型約23〜30円が目安
- ビルトイン型は卓上型より電気代が安く、乾燥機能をオフにするとさらに節約できる
- 手洗いとのトータルコスト比較では食洗機が年間数千〜2万円以上節約できるケースもある
- まとめ洗い・乾燥機能の使い方・時間帯別料金の活用で電気代をさらに抑えられる
食洗機の電気代はいくら?1回・1か月の料金を計算
- 食洗機の1回あたりの電気代の目安と計算方法を解説
- ビルトイン型と卓上型で電気代にどれくらい差があるかを比較
- 乾燥機能ありとなしで電気代がどう変わるかを確認
- パナソニック・リンナイなどメーカー別の電気代データを整理
- 古いモデルと最新省エネモデルの電気代の違いを解説
食洗機の1回あたりの電気代の目安と計算方法

食洗機の電気代は「消費電力(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)」という計算式で求めることができます。2024年8月時点の目安単価は1kWhあたり31円で、この単価をもとに計算した場合、各タイプの電気代は以下のようになります。
卓上型のパナソニック「NP-TZ500」(5人分相当・食器40点と小物20点)の場合、1回の運転に必要な電力量は約770Whで、電気代に換算すると約23.9円です。また、毎日2回使用した場合、1か月の電気代は約1,482円になります。
ビルトイン型は、1回あたりの消費電力量が約0.45kWhで、電気代に換算すると約13.95円です。毎日1回使用した場合、1か月あたり約418.50円、年間では約5,091.75円の電気代がかかります。
卓上型(据え置き型)は、1回あたりの消費電力量が約0.77kWhで、電気代は約23.87円です。毎日1回使用した場合、1か月あたり約716.10円、年間では約8,712.55円となります。
なお、1回あたりの電気代はビルトイン型が約13.95円、据え置き型が約23.87円で、据え置き型はビルトイン型より約1.7倍高くなります。消費電力は機種によって異なるため、購入前に仕様書で確認することをおすすめします。

ビルトイン型と卓上型の食洗機電気代を比較

ビルトイン型はキッチンの一部として組み込むタイプで、シンクのスペースを使わずにすっきりとしたキッチンを保てます。卓上型はシンクの横などに設置するもので、小型のタイプが多くなっています。
44点の標準的な食器を洗えるビルトイン型の場合、1回あたりの電気使用量は標準コースで約480Wh、節電コースで約290Whです。電気代に換算すると約9〜15円(電気料金単価31円/kWhで計算)で、前述の卓上型の約24円と比べると安くなっています。
機種によって差はありますが、1回あたりの消費電力量はビルトイン型が0.45〜0.55kWh、卓上型が0.77kWhが目安で、据え置き型はビルトイン型の約1.7倍の電気代となります。毎日3回使用する場合を想定すると、ビルトイン型は1日あたり76.74円・月2,302円、卓上型は1日あたり107.43円・月3,222円という試算もあります。
ビルトイン型は省エネ設計が進んでいる一方、卓上型はヒーター出力が高めの傾向があります。使用頻度が多い家庭では、光熱費の観点からもビルトイン型を選ぶ方が有利です。賃貸や工事不要で導入したい場合は卓上型が選ばれやすく、生活スタイルに合わせてコスト差を比較することが大切です。

乾燥機能ありとなしで食洗機の電気代はどう変わる?

食洗機の電気代は洗浄と乾燥で大きく分かれます。乾燥機能を使うかどうかで1回あたりのコストが変わってくるため、節約を意識する場合は重要なポイントです。
乾燥ありコースの場合は1回あたり22〜30円、乾燥なしの場合は14〜20円が目安で、乾燥機能の使用によって1回あたり約5〜8円の差が生じます。乾燥機能を使わずに自然乾燥を活用することで、年間2,000円以上の節約も可能です。
乾燥工程では追加で0.2〜0.3kWhの電気が使われます。たとえばパナソニック「NP-TZ500」の乾燥ヒーターの消費電力は1,100Wで、乾燥工程はおよそ30分かかるため、約17円のコストが生じます。これに対してモーターの消費電力は50Hzで68W、60Hzで88Wと少なく、洗浄・すすぎの工程は乾燥より電気代が抑えられる仕組みです。
ただし、衛生面やカビ防止には定期的な乾燥が必要な場面もあるため、用途や季節に応じて使い分けるのが効果的です。食洗機はお湯を使って洗浄するため、洗浄終了後の庫内は余熱で高温状態になっており、乾燥機能を使わなくても余熱である程度水分が蒸発し、自然乾燥させることも可能です。
パナソニック・リンナイ・アイリスオーヤマのメーカー別電気代比較

主要メーカーごとに食洗機の電気代には差があります。ビルトイン型と卓上型で消費電力量やランニングコストに違いが出ることが多く、メーカー選びは光熱費節約を考えるうえで重要なポイントです。
各メーカーの電気代の目安は以下の通りです。
| タイプ | メーカー | 電気代(1回) | 消費電力量(目安/1回) |
|---|---|---|---|
| ビルトイン | パナソニック | 約16円 | 約0.6kWh |
| ビルトイン | リンナイ | 約24円 | 約0.9kWh |
| 卓上 | パナソニック | 約24円 | 約1.0kWh |
| 卓上 | アイリスオーヤマ | 約27円 | 約1.1kWh |
パナソニックのビルトイン食洗機は電気代が1回あたり約16円と抑えられており、各メーカーの中でも省エネ性能が高い傾向があります。エココースを活用することで1回あたりの電気代を最大20%低減できる機種もあります。最新モデルはAI搭載機も登場しており、自動で最適運転を行うことでさらに経済的な運用が可能です。
古いモデルと最新省エネ食洗機の電気代を比較
10年前のモデルでは1回あたりの消費電力量が1.2kWh以上の製品もあり、電気代も35円前後と現行機種より高い水準です。最新モデルでは省エネ設計が大幅に進み、消費電力を抑えながら洗浄効率も向上しているため、古い機種より電気代が1〜2割安くなるケースもあります。
最新の省エネモデルは、高効率ヒーターの搭載により乾燥時の電力消費を大幅に削減しています。また、タイマー運転やエコモードを活用することで1回あたりの電気代を最大20%低減することも可能で、従来モデルとの比較で年間数千円レベルの光熱費削減が期待できます。
買い替えによるメリットとしては、年間5,000円以上の電気代節約効果も期待できるほか、新モデルは運転音や洗浄時間の短縮など使い勝手も向上しています。長期間使用している場合は、ランニングコストの観点からも買い替えを検討する価値があります。
食洗機と手洗いを比較!電気代・水道代・年間コストを詳しく解説
- 食洗機と手洗いの光熱費をトータルで比較
- 世帯人数別の年間コストシミュレーションを確認
- 食洗機の電気代が高くなる原因とその確認ポイントを解説
- 電気代を抑える食洗機の節約術を紹介
食洗機と手洗いの電気代・水道代を光熱費トータルで比較

食洗機は電気代がかかるイメージがありますが、水道代やガス代を含めたトータルの光熱費で比較すると、実は手洗いよりもお得になる場合があります。
5人分相当の食器(食器40点・小物20点)を洗う場合のコスト比較は以下の通りです。
| 項目 | 食洗機(卓上NP-TZ500) | 手洗い(湯使用) |
|---|---|---|
| 電気代 | 約23.9円 | ほぼ0円 |
| 水道代 | 約2.9円 | 約19.6円 |
| ガス代 | 0円 | 約37.8円 |
| 洗剤代 | 約4円 | 約4.9円 |
| 合計 | 約30.8円 | 約62.3円 |
食洗機を使った場合、1回あたりの光熱費は手洗いのおよそ半分になります。約5人分の食器を手洗いすると1回あたり約75Lの水を使いますが、パナソニックの卓上型食洗機「NP-TZ500」の場合は約9.9Lで済み、使用水量を約87%削減できます。
また、パナソニックのビルトイン食洗機「NP-45KS9W」の場合、電気代・ガス代・水道代を合わせたランニングコストは1回あたり約23.38円(電気13.95円・ガス7.38円・水2.05円)です。手洗いはガスや水の使用料が高くなるため、光熱費全体で見ると食洗機が有利なケースが多くなっています。
食洗機の年間コストと節約効果のシミュレーション(世帯人数別)

資源エネルギー庁のデータによると、食洗機は手洗いよりも年間で約8,570円節約できます。世帯人数が多くなるほどその差は大きくなる傾向があります。
パナソニック「NP-TCR5」を用いたシミュレーション(1日2回洗浄)では、以下のような結果が出ています。
| 世帯人数 | 手洗い年間コスト | 食洗機年間コスト | 節約額 |
|---|---|---|---|
| 3人分 | 約24,455円 | 約17,600円 | 約6,855円 |
| 4人分 | 約30,700円 | 約19,637円 | 約11,063円 |
| 5人分 | 約45,400円 | 約22,200円 | 約23,200円 |
また、パナソニック「NP-TZ500」(5人分・1日2回使用)の試算では、手洗いの年間コストが約46,200円に対し、食洗機は約22,300円で、その差は約23,900円という結果があります。年間47,523Lの節水効果と年間12,410円の水道代節約も期待できます。
ビルトイン型を年間総コストで比較すると、食洗機が約14,200円(電気12,000円・水2,200円)、手洗いが約16,300円(水9,000円・ガス7,300円)という試算もあり、人数や使用頻度にかかわらず食洗機の方がコスト面で有利になる場合が多いことがわかります。
食洗機の電気代が高くなる原因とチェックポイント

食洗機の電気代が思ったより高くなる場合、使い方や日々のメンテナンスに原因があることがほとんどです。
電気代が上がる主な原因は以下の通りです。
- 乾燥コースや乾燥機能の使いすぎが電気代上昇の主な原因となる
- フィルターの目詰まりで消費電力が増大することがある
- 誤った詰め込みで洗浄効率が低下し、再洗いが発生することがある
- 食器の量が少ないのに頻繁に洗うと、1回あたりのコストが割高になる
- 短縮コースやエコモードの連用による汚れ残りで再洗浄が必要になることもある
- 乾燥工程を省略することで水分が残り、カビ発生の確率が上がる場合もある
電気代が急に上がった場合は、洗浄物の量・配置・運転モードの確認から始めましょう。また、異音や異常加熱がないかどうかの確認も重要です。
食洗機は食器の量にかかわらず一定の水と電力を使うため、少量の食器を頻繁に洗うのはコストの無駄になります。まとめて洗う習慣をつけるだけで、月々の電気代を大幅に抑えられることがあります。
食洗機の電気代を節約する5つの方法

食洗機の電気代を効果的に節約するには、日々の使い方の工夫が重要です。以下に代表的な5つの方法をまとめます。
1. まとめて洗う
食洗機は食器の量にかかわらず一定の水と電力を使います。少量の食器を何度も洗うより、食洗機の容量を有効活用して一度にまとめて洗う方が効率的です。少ない食器は洗い桶に水を張って浸けておくと、汚れのこびりつきを防ぎながら次の洗浄タイミングまで保管できます。
2. 乾燥機能を制限する
乾燥工程はヒーターの消費電力が大きく、電気代増加の主な原因の一つです。乾燥時間を短く設定したり、乾燥なし設定を選んで余熱や自然乾燥を活用したりすることで、年間2,000円以上の節約も可能です。
3. 電気代が安い時間帯に使う
契約している電気料金プランによっては、夜間や早朝の電気料金が安くなっているものがあります。たとえば関西電力の「eスマート10」では、夜10時〜朝8時の単価が昼間より割安に設定されています。タイマー予約機能を活用して、電気料金が安い時間帯に運転するのが効果的です。
4. 軽く予洗いする
食洗機に入れる前に残さいや食べ残しを取り除いておくと、洗浄が不十分になって再洗浄が必要になるケースを防げます。ただし予洗いのしすぎは本末転倒なため、食べかすを取り除く程度にとどめ、食器の汚れた面がよく水に当たるよう正しくセットすることが大切です。
5. 節電・エコモードを活用する
食器の種類・量・汚れ具合に合ったコースを選ぶことで、電気・水の無駄を減らせます。各メーカーのエコモードや少量コースを適切に使い分けることで、1回あたりの電気代を抑えることができます。洗剤の量も多すぎず適量を守ることが、効率的な洗浄と省エネの両立につながります。
食洗機の電気代を賢く管理して節約につなげるポイントまとめ
この記事のまとめです。
- 食洗機の電気代は「消費電力(kWh)× 電気料金単価(31円/kWh)」で計算できる
- ビルトイン型の電気代は1回約13.95〜16円、卓上型は1回約23〜30円が目安
- ビルトイン型は卓上型より約1.7倍電気代が安く、省エネ設計が進んでいる
- 乾燥機能の使用で1回あたり約5〜8円の差が生じ、自然乾燥で年間2,000円以上節約できる
- パナソニックのビルトイン型は1回約16円、リンナイは約24円とメーカーによって差がある
- 10年前のモデルは電気代が35円前後と高く、最新省エネ型への買い替えで年間5,000円以上の節約も期待できる
- 5人分の食器を手洗いすると1回約75Lの水が必要だが、食洗機は約9.9Lと約87%削減できる
- 資源エネルギー庁によると、食洗機は手洗いより年間約8,570円節約できる
- 5人家族でパナソニック卓上型を1日2回使うと、手洗いより年間約23,900円の節約になるとの試算がある
- 食洗機と手洗いのトータルコストを比較すると、食洗機の方が電気代はかかるが水道代・ガス代が大幅に少なくなる
- 少量の食器を頻繁に洗うのは非効率で、まとめ洗いが電気代節約の基本
- フィルターの目詰まりや誤った詰め込みは消費電力増大の原因になるため定期的なメンテナンスが重要
- 電気代が安い時間帯(夜間・早朝)にタイマー運転するとさらにコストを削減できる
- 食洗機導入時には電気代だけでなく、水道代・ガス代を含めたトータルコストで比較することが重要
- 乾燥機能・まとめ洗い・エコモード活用の組み合わせで、食洗機のランニングコストは大幅に抑えられる
