洗濯機の乾燥 電気代は月いくら?ヒートポンプ式・ヒーター式・縦型の違いと節約術

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洗濯機の乾燥 電気代は月いくら?ヒートポンプ式・ヒーター式・縦型の違いと節約術

洗濯機の乾燥機能を使うと、電気代はどれくらいかかるのでしょうか。

梅雨の時期や花粉シーズン、忙しくて外干しできない日に大活躍する洗濯乾燥機ですが、「毎日使うと電気代が心配」という声は多く聞かれます。実は、乾燥時の消費電力は洗濯時の約27倍にもなることがわかっており、乾燥方式の選択が電気代に大きく影響します。

この記事では、縦型・ドラム式・ヒートポンプ式・ヒーター式といった種類ごとに洗濯機の乾燥にかかる電気代を具体的な数字で比較します。さらに、月いくら節約できるかのシミュレーション、今日からすぐ使える節約術まで詳しく解説します。

電気代を抑えながら洗濯乾燥機を使いこなしたい方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事のポイント
  • 洗濯機の乾燥時の電気代は洗濯時の約27倍で、方式によって1回あたり20円〜76円の大きな差がある
  • ヒートポンプ式ドラム式の月間電気代は約630円〜879円で、ヒーター式縦型(約1,632円〜2,046円)の半分以下
  • フィルター掃除・容量を8割に抑える・省エネモードの活用が最も効果的な節約術
  • 10年間のトータルコストで見ると、本体価格の高いヒートポンプ式が5年半以降はお得になる
目次

洗濯機の乾燥にかかる電気代|種類別に比較

  • 乾燥時の消費電力は洗濯時の27倍になる仕組みとデータ
  • 縦型ヒーター式・ドラム式ヒーター式・ドラム式ヒートポンプ式の1回あたり電気代
  • 1ヶ月・1年間の電気代シミュレーション(ライフスタイル別)
  • 浴室乾燥機・コインランドリーとの電気代比較

乾燥時の電気代が洗濯時の27倍になる理由

乾燥時の電気代が洗濯時の27倍になる理由

洗濯乾燥機を使うとき、電気をたくさん消費するのは「乾燥」の工程です。洗濯から脱水、乾燥という流れの中で、乾燥だけがとびぬけてエネルギーを使います。

シャープのドラム式ヒーター乾燥タイプを例に確認してみましょう。電気料金は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhで計算します。洗濯から脱水(約45分)にかかる電気代は2.11円/回(消費電力量68Wh)ですが、乾燥(約105分)は56.17円/回(消費電力量1,812Wh)になります。乾燥では洗濯・脱水のときの約27倍もの電気代がかかる計算です。

なぜそれほど差がつくのでしょうか。ヒーター式は洗濯機内で衣類にドライヤーのような熱風を当てて乾燥させる方式で、その熱は100度まで上がります。機内に水蒸気が充満するため、冷却水で熱を冷やして機外に排水する工程が必要です。つまり、乾燥時には電気だけでなく水道代もかかります。

洗濯工程のみの電気代はどの機種でも1回あたり約2円から3円程度とほとんど差がありません。電気代の差を決定づけるのは「乾燥」の工程であることが、このデータからもわかります。なお、電気代の計算式は「消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)」です。

乾燥方式によって消費電力が大きく異なるため、どの方式の洗濯乾燥機を選ぶかが電気代に直結します。次のセクションで種類別の比較を見ていきましょう。

縦型・ドラム式・ヒートポンプ式の乾燥電気代を種類別に比較

縦型・ドラム式・ヒートポンプ式の乾燥電気代を種類別に比較

乾燥機能付きの洗濯乾燥機は、大きく「縦型ヒーター乾燥タイプ」「ドラム式ヒーター乾燥タイプ」「ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ」の3種類に分けられます。それぞれの電気代をシャープの機種を例に確認します(31円/kWh基準)。

縦型ヒーター乾燥タイプ「ES-PT10F」の場合、洗濯から乾燥まで1回あたり57.35円(消費電力量1,850Wh)、乾燥のみでは54.31円(1,752Wh)です。ドラム式ヒーター乾燥タイプ「ES-H10F」は洗濯から乾燥で58.28円(1,880Wh)、乾燥のみ56.17円(1,812Wh)となっています。縦型とドラム式ヒーター式を比べると、電気代の差はほとんどありません。

一方、ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ「ES-WS14」は洗濯から乾燥で27.90円(900Wh)、乾燥のみ25.42円(820Wh)と、同じドラム式でもヒーター乾燥タイプの半分以下です。

複数のデータをまとめると、縦型洗濯乾燥機の1回あたりの電気代は約55.8〜76.0円で3タイプ中最も高く、ドラム式ヒーター乾燥は約48.7〜61.4円、ドラム式ヒートポンプ式の省エネモードでは約20.8〜21.1円という結果が出ています。

縦型は横回転の遠心力で空気が通りにくく、乾燥に時間がかかる構造的な不利があります。電気代の面では、ヒートポンプ式がほかの2タイプに対して圧倒的に優位です。

月いくらかかる?ライフスタイル別の電気代シミュレーション

月いくらかかる?ライフスタイル別の電気代シミュレーション

実際に毎月どれくらいの電気代がかかるのか、ライフスタイル別に見てみましょう。

毎日1回洗濯乾燥を行う場合(27円/kWh基準)、ヒーター式縦型(タテ型)では1回54.4円×30日で1ヶ月1,632円になります。ドラム式ヒートポンプ式では1回27.8円×30日で834円です。ヒーター式の半分以下に抑えられる計算です。

パナソニックのデータでも同様の傾向が確認できます。縦型洗濯機「NA-FW10K2」は洗濯乾燥1回あたり約71円(消費電力量2,290Wh)、ドラム式ヒーター乾燥「NA-VG2800」は約62円(1,980Wh)、ドラム式ヒートポンプ「NA-LX129CL/R」は標準モード約28円・省エネモード約20円(890Wh・620Wh)です。

4人家族でデイリーユーザー(毎日1回・月30回)の場合、ヒートポンプ式省エネモード(約21円)なら月間約630円・年間約7,560円になります。同じ条件でヒーター式縦型(約70円)を使った場合は月間約2,100円・年間約25,200円で、乾燥方式の選択だけで年間約17,640円の差が生まれる可能性があります。

単身・共働き世帯の週2回(月8回)利用の場合でも、ヒートポンプ式省エネモードで月約168円、ヒーター式縦型で月約560円と、月々約400円・年間約4,800円の差が出るとの試算があります。

浴室乾燥機・コインランドリーとの電気代比較

浴室乾燥機・コインランドリーとの電気代比較

洗濯乾燥機以外の乾燥手段として、浴室乾燥機やコインランドリーもあります。電気代でどれだけ差があるか確認しておきましょう。

浴室乾燥機は衣類を乾燥させるためにおおむね3時間程度を要します。1時間あたり消費電力は1.3kWで、1回あたりの電気代は約105.3円(27円/kWh基準)です。これはヒーター式洗濯乾燥機の約2倍、ヒートポンプ式洗濯乾燥機の4倍近くになります。複数メーカーの浴室乾燥機(1,200〜1,250W)で2〜3時間乾燥した場合、1回あたり74.4〜約116.3円という結果も出ています。

電気式の単体衣類乾燥機(ヒーター式)を2〜3時間使用した場合も、1回あたり約73.2〜約116.7円かかります。

コインランドリーの1回あたり(洗濯から乾燥)の料金は1,000〜2,000円が相場とのことです。仮に1回1,000円・週1回の利用で年間52,000円かかる計算になります。5年以上コインランドリーを利用するなら、洗濯乾燥機のほうが経済的なケースが多いと考えられています。

洗濯乾燥機(ヒートポンプ式)と比較した場合のコストは1回約20〜40円・約2.5〜3.5時間・手間は最小限(ボタンを押すだけ)です。日常的な乾燥には洗濯乾燥機、とくにヒートポンプ式が最もコストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

洗濯機の乾燥にかかる電気代を節約する方法と賢い選び方

  • フィルター掃除・まとめ洗い・脱水時間延長の基本3原則
  • 省エネモード・自然乾燥との組み合わせ・電気料金プランの活用法
  • ヒートポンプ式とヒーター式、10年トータルコストで選ぶポイント
  • 省エネ性能が高い洗濯乾燥機の選び方チェックポイント

フィルター掃除・8割容量・脱水時間延長|優先して取り組む節約3原則

フィルター掃除・8割容量・脱水時間延長|優先して取り組む節約3原則

今すぐできる節約術として、まず取り組みたい3つの基本原則があります。

1. 乾燥フィルターの清掃

乾燥フィルターにホコリや糸くずが詰まると、温風の通り道が妨げられて乾燥効率が著しく低下します。乾燥時間が不必要に長引いて余分な電力を消費するため、これが最も重要かつ効果的な節約術です。フィルターの清掃は節約にとどまらず、火災を予防するための安全対策でもあります。乾燥フィルターや排気ダクト内の糸くずが発火し火災に至った事例が複数報告されているとのことで(NITE)、毎回の清掃を習慣にしておきたいところです。

2. 定格容量の8割に抑えてまとめ洗い

乾燥機に入れる衣類の量は8割程度に抑えると、風が効率よく通り抜けて乾燥時間が短縮され、電力の無駄が減ります。5kg容量なら4kg程度が理想的です。少量の洗濯物を毎日何度も運転するより、容量の8割程度まで溜めてからまとめ洗いする方が水と電気のトータルコストを削減できます。毎日4割の衣類を乾燥させるより2日に1回8割乾燥させた方が年間約1,300円の節約になるという試算があります(経済産業省 資源エネルギー庁)。

3. 脱水時間を少し長めに設定する

洗濯機の脱水時間を通常より少し長めに設定すると、乾燥機が消費するエネルギーと時間を削減できます。遠心力で水分を飛ばす方が熱で蒸発させるよりエネルギー効率が良いためです。乾燥前に衣類の水分量が少ないほど乾燥時間は短くなります。特にタオルや厚手の衣類に有効な方法です。

省エネモード・自然乾燥との組み合わせ・安い時間帯の活用

省エネモード・自然乾燥との組み合わせ・安い時間帯の活用

基本の節約3原則を押さえたら、さらに踏み込んだ節約術も活用しましょう。

省エネモードの活用

ヒートポンプ式洗濯乾燥機の省エネモードは、センサーが衣類の量や乾き具合を検知して低温でじっくり乾かし、標準モードに比べて消費電力を30%〜40%削減できる場合があります。東芝「TW-127XM5L/R」の「乾燥節電」モードでは電気代が標準時のほぼ半分で、年間の電気代にすると7,365.6円の差が生まれます(ただし洗濯から乾燥にかかる時間は89分から215分に長くなります)。パナソニック「NA-LX129B」の省エネコースも1回あたり620Wh・約20円で、標準コース(890Wh・約28円)より電気代を抑えられます。

自然乾燥とのハイブリッド活用

ある程度自然乾燥させてから仕上げに乾燥機を使うハイブリッド乾燥で、年間13,380円もの電気代差が生じるという試算があります。天気の良い日は外干しして、乾き切っていない部分だけ乾燥機にかけるというやり方です。

夜間電力プランとタイマー機能の組み合わせ

電力会社によっては夜間の電気料金が日中の約25%も安くなるプランがあるとの報告があります。夜寝ている間に洗濯から乾燥まで終わらせると、家事の効率化にもなります。ただし集合住宅では深夜使用の騒音に注意が必要です。

また、乾燥が終わったらなるべく早く衣類を取り出すと、乾燥後のドラム回転機能(2時間ほど継続してシワ防止のために断続的に稼働)による余分な電力消費を防げます。室温が5度以下または25度以上になると運転時間が10〜20分ほど長引く場合があり、冬場は暖房を軽く効かせておくと乾燥時間の短縮につながるとのことです。

ヒートポンプ式とヒーター式を10年トータルコストで比較して選ぶ

ヒートポンプ式とヒーター式を10年トータルコストで比較して選ぶ

「ヒートポンプ式は本体が高くて手が出ない」という方も多いかもしれません。ただし、10年単位のトータルコストで見ると話が変わります。

具体的な数字で比較してみましょう。パナソニック「NA-LX127D」(ドラム式ヒートポンプ)は本体250,000円・年間電気代約7,300円で、10年総コストは約323,000円です。パナソニック「NA-SD10HAL-W」(ヒーター式ドラム)は本体180,000円・年間電気代約22,630円で10年総コスト約406,300円、東芝「AW-10VP4」(ヒーター式縦型)は本体150,000円・年間電気代約27,740円で10年総コスト約427,400円になります。

最も安価なヒーター式縦型モデルは購入後5年半頃までは最も経済的ですが、その後はヒートポンプ式のトータルコストが逆転します。10年スパンでは差が10万円以上に拡大するとの試算があります。

ヒートポンプ式の特長は、空気中の熱を再利用するため消費電力を大幅に削減できることです。約60度台の低温乾燥で衣類の縮みや傷みを最小限に抑えられ、節水効果もあります。ヒートポンプ式の1回あたり電気代は約19〜30円で、ヒーター式の約45〜65円と比べると大きな差があります。

ヒートポンプ式はほぼ毎日乾燥機能を利用する家庭、デリケートな衣類が多い方、マンション住まいで排気による室温・湿度上昇を避けたい方に特に向いています。一方ヒーター式は、初期費用を優先して抑えたい方や、乾燥機能を雨の日など補助的にしか使わない方(週1回未満など)の選択肢になります。

省エネ性能の高い洗濯乾燥機を選ぶ3つのチェックポイント

省エネ性能の高い洗濯乾燥機を選ぶ3つのチェックポイント

洗濯乾燥機を選ぶ際に確認しておきたいポイントを3つ挙げます。

1. 乾燥方式:節約を優先するならヒートポンプ式ドラム式

節約に最も向いているのはドラム式洗濯乾燥機ヒートポンプ式です。省エネ性能だけでなく各タイプの特長を天秤にかけて選ぶことが重要です。2025年フラッグシップモデルを比較すると、パナソニックNA-LX129D(約32万円・ヒートポンプ)は890Wh標準・620Wh省エネ、日立BD-STX130KL(約30万円)は1,150Wh標準・680Wh省エネ、東芝TW-127XP4(約23万円)は1,330Wh標準・720Wh省エネとなっています。ハイブリッド式(ヒートポンプ+ヒーター)のシャープ「ES-12X1」は洗濯から乾燥の消費電力量が590Whで1回あたり約18.3円と省エネ性能が高く、注目のモデルです(ただし本体価格は高め)。

2. 容量:家族構成に合ったサイズを選ぶ

洗濯機の適切な容量の目安は家族人数×1.5kgです。4人家族なら容量6kgがミニマムで、まとめ洗いが多い場合は8kg、洗濯回数を減らしたいなら12kgのモデルが推奨されています。省エネモードを搭載している洗濯機なら、ヒーター式と比べて1回で40円近くの節約につながるケースもあります。

3. 使用頻度と買い替えタイミング

古い洗濯機を使い続けると電気代が高くなる可能性があります。10年以上同じ洗濯機を使っているなら、買い替えを検討するのがおすすめです。省エネ機能として、複数センサーで最適な運転パターンを自動選択する機能、熱エネルギーのムダを抑える無排気乾燥方式、スマートフォン連携などモデルにより様々な技術が搭載されています。

洗濯機の乾燥 電気代を賢く抑えて毎月の家計を助けるポイントまとめ

この記事のまとめです。

  • 洗濯乾燥機の乾燥時の消費電力は洗濯・脱水時の約27倍と非常に大きい
  • 電気代の計算式は「消費電力量(kWh)× 電気料金単価(31円/kWh)」
  • 縦型ヒーター式の乾燥1回あたりの電気代は約55〜76円と最も高い
  • ドラム式ヒーター式の乾燥1回あたりの電気代は約48〜61円
  • ドラム式ヒートポンプ式の乾燥1回あたりの電気代は省エネモードで約19〜21円と最も安い
  • 毎日乾燥機を使う4人家族の場合、方式の選択だけで年間約17,640円の差が生まれる可能性がある
  • 浴室乾燥機は1回あたり約74〜116円と洗濯乾燥機より大幅に電気代が高い
  • 最も効果的な節約術は乾燥フィルターを毎回清掃すること。フィルター詰まりは乾燥時間を延ばし火災リスクにもなる
  • 洗濯物は定格容量の8割程度に抑えてまとめ洗いすると、年間約1,300円の節約になるという試算がある
  • 脱水時間を少し長めに設定しておくと乾燥工程のエネルギーと時間を削減できる
  • ヒートポンプ式の省エネモードは標準モード比で消費電力を30〜40%削減できる場合がある
  • 自然乾燥と組み合わせるハイブリッド乾燥で年間13,380円の電気代差が生じるという試算がある
  • 夜間電力プランとタイマー機能を組み合わせると昼間より大幅に電気代を節約できる
  • 10年トータルコストで比較すると、本体価格の高いヒートポンプ式は5年半以降でヒーター式を逆転し10年で10万円以上お得になる傾向がある
  • 10年以上使っている古い洗濯機は省エネ性能が大幅に向上した新機種への買い替えを検討する価値がある
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