「デロンギのオイルヒーター、電気代がやばいって本当?」冬の暖房選びで、こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。デロンギのオイルヒーターは空気を乾燥させず、風も出さない静かな暖かさが魅力の暖房器具です。しかし、最大1500Wという消費電力の数字を見て、電気代への不安を感じてしまう方も少なくありません。
実際のところ、デロンギオイルヒーターの電気代は「使い方次第」で大きく変わります。フル稼働し続けた場合の理論値と、サーモスタットが働いた実際の消費電力には相当な差があるためです。デロンギ公式の実測データによると、10畳のリビングで外気温8℃・室温20℃設定の場合、1時間あたりの平均電気代は約20.9円との報告があります。これは最大出力時の約46.5円と比べてかなり低い数値です。
この記事では、2026年3月時点の電気料金単価をもとに、モデル別の1時間あたり電気代から1ヶ月のシミュレーション、他の暖房器具との比較、そして節約術まで解説します。
- デロンギオイルヒーターの1ヶ月の電気代は使い方によって約3,000〜12,000円程度の幅がある
- サーモスタットが自動で出力調整するため、実際の電気代は定格値より低くなる傾向
- ECOモードとタイマーの活用、窓際設置で電気代を20〜30%程度抑えられるとの報告がある
- マルチダイナミックヒーターは旧型オイルヒーターより電気代を大幅に抑えられるとされている
デロンギオイルヒーターの電気代はどのくらいかかる?
- オイルヒーターの仕組みと電気代の関係
- モデル別・消費電力別の1時間あたり電気代
- 使い方パターン別1ヶ月の電気代シミュレーション
- エアコン・ファンヒーターとの電気代比較
- 「電気代やばい」と言われる理由と実態
オイルヒーターの仕組みと電気代の関係

デロンギオイルヒーターがどのような仕組みで部屋を暖めるのかを知ることは、電気代を正しく把握する上で欠かせません。
オイルヒーターは、密閉された容器内に入った難燃性のオイルを電熱器で加熱し、そのオイルが放熱フィン(放熱板)を通じて熱を放出する構造です。この熱が対流と輻射熱の両方で部屋全体に広がることで、じんわりとした暖かさを生み出します。オイルそのものは燃焼せず消費されないため、定期的な補充や交換は一切不要という点も特徴です。
ファンを使わない構造のため運転音はほとんどなく、静音性に優れています。また、温風を出さないことから空気が乾燥しにくく、ホコリを巻き上げないため室内の空気をクリーンに保てます。肌や喉が敏感な方、赤ちゃんやペットがいるご家庭から支持されるのはこうした理由からです。
電気代の観点では、オイルヒーターは電気エネルギーを直接熱に変換する方式です。エアコンがヒートポンプ技術によって投入電力の3〜6倍の熱を生み出せるのと比較すると、エネルギー効率の面では劣ります。ただし、サーモスタット機能が設定温度に達した時点で自動的に出力を抑えるため、常にフル稼働しているわけではありません。部屋の断熱性が高い環境では、このサーモスタットが頻繁に働くことで実際の消費電力は定格値よりもかなり低くなる可能性があります。
なお、暖まるまでに時間がかかる点はオイルヒーターの特性のひとつです。部屋全体が十分に暖まるまでには20〜30分程度かかることが多く、帰宅直後にすぐ暖かくしたい場合はタイマー機能を活用して事前に運転しておくと効果的です。

モデル別・消費電力別の1時間あたり電気代

デロンギのオイルヒーターは複数のシリーズが展開されており、モデルによって消費電力の範囲が異なります。2026年3月時点における一般的な電気料金の目安単価(31円/kWh)をもとに、各モデルの1時間あたり電気代を確認してみましょう。
| 種類 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|---|
| アミカルドオイルヒーター | 1200〜1500W | 37.2〜46.5円 |
| ユニカルドオイルヒーター | 500〜1500W | 15.5〜46.5円 |
| ヴェルティカルドオイルヒーター | 1200〜1500W | 37.2〜46.5円 |
| ベルカルドオイルヒーター | 600〜1500W | 18.6〜46.5円 |
※出典:デロンギ オイルヒーター | De’Longhi JP をもとに計算
このように最大出力で稼働した場合は1時間で最大約46.5円になりますが、前述のとおりサーモスタットによる出力調整が常に働くため、実際の平均電気代はこれよりも低くなるとされています。
消費電力を500Wから1500Wまで段階的に切り替えられるモデルが多く、弱設定(500〜600W)では1時間約15〜19円、強設定(1200〜1500W)では37〜47円程度と大きな差があります。長時間使用する場合は、部屋が暖まった後はできるだけ弱設定やECOモードに切り替えることが電気代を抑えるポイントです。

使い方パターン別1ヶ月の電気代シミュレーション

デロンギオイルヒーターの1ヶ月の電気代は、使い方によって大きく異なります。実際の使用シーンを想定したシミュレーションをいくつかご紹介します。なお、以下は2026年3月時点の電気料金単価31円/kWhをもとに、サーモスタットによる出力調整を加味した平均消費電力で計算した参考値です。
| 使用パターン | 想定使用時間 | 平均消費電力 | 1ヶ月の電気代目安 |
|---|---|---|---|
| 一人暮らし・帰宅後のみ使用 | 1日5時間×30日 | 約700W | 約3,200〜3,800円 |
| 在宅ワーク・日中も使用 | 1日10時間×30日 | 約800W | 約7,400〜8,500円 |
| 家族利用・リビングで終日 | 1日12時間×30日 | 約900W | 約10,000〜12,000円 |
| 1200Wモデル・8時間使用 | 1日8時間×30日 | 1200W | 約8,928円 |
| ECOモード・8時間使用 | 1日8時間×30日 | 約700〜900W | 約6,200円(参考値) |
上記は各種シミュレーション情報をもとにした参考値です。ECOモード行の数値はソースによる参考値であり、電気料金単価の条件によって異なります。
24時間つけっぱなしの場合は月2万円を超えることも珍しくなく、使い方次第で電気代に大きな差が生まれます。一方、断熱性の高い部屋ではさらに低い電力消費に抑えられるケースもある一方、断熱性の低い木造住宅などでは目安の1.5〜2倍程度になるリスクもあるとの報告があります。

エアコン・ファンヒーターとの電気代比較

デロンギオイルヒーターの電気代が他の暖房器具と比べてどのくらいなのか、具体的な数字で見てみましょう。
| 暖房器具 | 消費電力の目安 | 1ヶ月の電気代目安(1日8時間×30日) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| デロンギオイルヒーター | 1200W | 約7,700〜9,000円 | 乾燥しにくい・静か・安全 |
| エアコン(暖房) | 600W | 約3,800〜4,800円 | 速暖・省エネだが乾燥しやすい |
| セラミックファンヒーター | 1200W | 約8,928円 | 速暖だが乾燥する |
| こたつ | 300W | 約1,900〜2,400円 | 足元暖房・部屋全体は非効率 |
| 電気ストーブ | 800W | 約5,100〜6,000円 | 局所暖房向け |
エアコンはヒートポンプ技術により消費電力の3〜6倍の熱を生み出せるため、暖房効率という点ではエアコンが圧倒的に有利です。エアコン暖房の1ヶ月の電気代目安が約3,800〜4,800円とすると、デロンギオイルヒーターは月々数千円高くなる傾向があるとされています。
ただし、エアコンの場合は温風で空気が乾燥しやすく、風が直接体に当たる不快感があります。デロンギは乾燥を気にせず、静かにじんわりと暖まれる点に価値があります。乾燥を防ぐことで加湿器が不要になったり、喉の調子を守れたりするという副次的なメリットも考えると、電気代の差額を快適さへの投資と捉える考え方もあります。
石油ファンヒーターは灯油代を含めたトータルコストで検討する必要があり、2026年現在、灯油18Lで2,000円前後というケースも見られ、月々の燃料代が無視できないケースもあるとのことです。

「電気代やばい」と言われる理由と実態

SNSや口コミサイトでは「デロンギの電気代がやばい」「月3万超えた」という投稿が目立つことがあります。この「やばい」という評判の真相はどこにあるのでしょうか。
24時間フル稼働のような極端な使い方では電気代が月3万円を超えることも。ベルカルド(1500W)を24時間稼働で試算すると月約33,480円になる計算です。ECOモードとタイマーの活用が必須です。
ネガティブな投稿を分析すると、電気代が高くなりやすい条件が共通して見られます。15畳以上の広い部屋に小型モデルを使用している、24時間つけっぱなしにしている、ECOモードを活用していない、断熱対策をしていない、窓際以外に設置しているといったケースが多いとされています。
逆に、ECOモードとタイマーを組み合わせて1日8時間の使用に絞った場合は月5,000円前後に収まるとの報告もあります。また口コミを分析すると「思ったより電気代が安かった」「適切な使い方を実践したら問題なかった」というポジティブな声も数多く存在します。
1日8時間・ECOモード使用なら月5,000〜7,000円前後というケースが多く報告されており、これはエアコン暖房と比べて月々数千円の差にとどまります。乾燥しない快適さ、静音性、安全性というメリットを考慮すると、一概に「やばい」とは言えない電気代水準といえるでしょう。
デロンギオイルヒーターの電気代を節約する方法
- ECOモードとタイマーで電気代を抑える
- 窓際設置でコールドドラフトをブロック
- 設定温度を低めにして節約する
- マルチダイナミックヒーターとオイルヒーターの違い
ECOモードとタイマーで電気代を抑える

デロンギの多くのモデルに搭載されているECOモードとタイマー機能は、電気代を節約するための最も手軽で効果的な手段です。
ECOモードは、設定温度より約3℃低い温度で自動運転してくれる機能です。体感の暖かさはほとんど変わらないにもかかわらず、通常運転と比べて電気代を約20%削減できるとの報告があります。具体的な例として、ベルカルドシリーズで通常運転の場合に月約6,696円かかるところ、ECOモードを活用すると月約5,208円に抑えられるとの試算があります。月1,488円、年間では17,856円もの節約になる計算です。
ECOモードを常時オンにするだけで、通常運転と比べて電気代を約20%削減できるとの報告があります。特別な工夫は不要で、設定をONにするだけなので、まず試していただきたい節約法です。
タイマー機能も積極的に活用しましょう。デロンギオイルヒーターは暖まるまでに時間がかかるため、起床30〜60分前や帰宅30〜60分前にオンになるようタイマーをセットしておくと、快適さと節約を両立できます。就寝時は部屋が冷え切ってしまう前に低温度設定やオフにするのが基本です。
2〜3時間以上使わない時間がある場合は、その間はオフにするのが節約につながります。ただし、断熱性の高い部屋では一度暖まると冷めにくいため、短時間の外出ならつけっぱなしの方が効率的な場合もあるとされています。状況に応じてタイマーとECOモードを組み合わせることで、電気代を月2,000〜3,000円程度削減できるとの報告もあります。
デロンギ公式でも、タイマー機能を活用して必要な時間帯のみ運転することを推奨しています。生活リズムに合わせた運転スケジュールを設定することで、無駄な電力消費を効率的に削減できます。

窓際設置でコールドドラフトをブロック

デロンギオイルヒーターの設置場所は、電気代に直接影響します。最も推奨される設置場所は「窓際・外壁際」です。
窓は外気との温度差が大きく、冷たい空気が流れ込みやすい場所です。この冷気が床を這って部屋を冷やす「コールドドラフト現象」への対策として、窓際にオイルヒーターを設置することが有効です。窓から侵入しようとする冷気をヒーターの輻射熱で温めることで、部屋全体に熱のカーテンを作るイメージです。
窓際に置くだけで暖かさが全然違う!設定温度を2℃下げても快適でした。
デロンギ公式サイトでも推奨されているこの設置方法により、部屋中央に置くより設定温度を1〜2℃下げても同じ暖かさを保てるとの報告があります。設定温度を1℃下げると約10%の節電になるとされているため、窓際設置だけで暖房効率が30%以上改善するケースもあるとのことです。
また、窓からの熱損失は家全体の約58%を占めるとのデータもあります。窓に断熱シートを貼ったり、厚手の遮熱カーテンに変えたりすることで熱損失を30〜40%削減できるとの報告もあるため、ヒーターの設置場所とあわせて部屋の断熱対策も検討することをおすすめします。
逆に避けるべき設置場所は、部屋の中央や家具に囲まれた場所です。輻射熱が家具に遮られて部屋全体に届かなくなり、効率が大幅に低下します。カーテンがヒーターに直接触れる位置も火災リスクがあるため、壁から10cm以上、カーテンからは30cm以上距離を取るようにしましょう。
設定温度を低めにして節約する


デロンギオイルヒーターを節電しながら使うには、設定温度の調整が大切です。
設定温度を1℃下げるだけで、暖房電気代を約10%節約できるとの報告があります。たとえば22℃設定を20℃に下げると約20%の節約になる計算です。環境省が推奨する冬の室温目安は20℃程度とされており、この温度を目安にした設定が省エネの基本です。
環境省は冬の暖房の推奨室温を20℃としています。輻射熱で暖めるデロンギなら20℃設定でも体感はポカポカ感じやすいですよ。
デロンギのオイルヒーターは輻射熱で壁や床、天井をじんわりと暖めるため、体感温度が設定温度より高く感じやすいという特性があります。エアコンの設定温度より1〜2℃低めにしても十分に快適に感じられることが多いとされています。推奨設定温度は20℃前後で、無理のない範囲でこまめに調整することが節約につながります。
サーモスタット機能が設定温度に達すると自動的に出力を下げて電力消費を抑えてくれます。この機能を最大限に活かすには、最初から欲張らず低めの温度を設定しておくことがポイントです。
足元の冷えが気になる場合は、ひざ掛けやルームソックスを活用する方法もあります。フローリングにラグやカーペットを敷くだけで足元の体感温度が3〜5℃変わるとの報告もあり、ヒーターの設定温度を1〜2℃下げても快適に過ごせるようになることが期待できます。こうした周辺の断熱・保温対策と組み合わせることで、年間で数千円の節約につながる可能性があります。
マルチダイナミックヒーターとオイルヒーターの違い


デロンギの暖房器具には大きく分けて「オイルヒーター」と「マルチダイナミックヒーター(MDH)」の2種類があります。電気代の観点からも重要な違いがあるため、購入を検討している方はこの違いを把握しておくことをおすすめします。
| 比較項目 | デロンギ オイルヒーター | デロンギ マルチダイナミックヒーター(MDH) |
|---|---|---|
| 暖め方 | オイルを加熱し放熱 | 金属モジュールを直接加熱 |
| 暖房速度 | 遅い(20〜30分) | 速い(オイルヒーターの約2倍) |
| 温度制御 | 大まかな制御 | ±0.1℃の高精度制御 |
| 電気代節約 | サーモスタット制御 | 旧型比約63%節約可能とのデータ |
| 本体価格 | 1〜3万円台 | 4〜9万円台 |
マルチダイナミックヒーターはオイルを使わず、内部の金属モジュールを電気で直接温める構造です。秒単位で室温を感知して設定温度に対して±0.1℃の範囲で室温を一定にキープするオートアダプティブテクノロジーを搭載しており、常に適切な出力に自動調整されます。
デロンギ公式のデータによると、マルチダイナミックヒーターは旧型のオイルヒーターと比較して電気代を約63%節約できるとされています。また従来モデルと比較して電気代を最大25%程度抑えられるとのデータもあります。本体価格は4〜9万円台とオイルヒーターより高額ですが、冬場のランニングコストを考慮すると、長期的には経済的にお得になるケースも多いとされています。
オイルヒーターの2倍の速度で暖まり、静音性も高く(人の耳ではほとんど感じられないほどの稼働音とのこと)、「オイルヒーターの快適さは欲しいが暖まるのが遅い点が気になる」という方にはMDHが有力な選択肢となるでしょう。
デロンギオイルヒーターの電気代についてのまとめ
この記事のまとめです。
- デロンギオイルヒーターは密閉されたオイルを電熱器で温め、輻射熱と対流で部屋をじんわり暖める仕組み
- 電気代の計算式は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(2026年3月時点の目安:31円/kWh)」
- モデルによって消費電力は500W〜1500Wで、1時間あたり電気代の目安は15.5〜46.5円
- サーモスタットが設定温度に達すると出力を自動調整するため、実際の消費電力は定格値より低くなる傾向
- 1ヶ月の電気代目安は使い方によって約3,200〜12,000円程度と幅が大きい
- ECOモード使用で通常運転と比べて約20%の節電が期待できるとの報告がある
- 窓際設置によりコールドドラフトをブロックし、暖房効率を30%以上改善できるケースも
- 設定温度を1℃下げると約10%の節電につながるとの報告があり、環境省推奨の20℃設定が目安
- エアコンと比べると月々数千円高い傾向があるが、乾燥しない・静かな暖かさというメリットがある
- 「電気代やばい」と感じるのは主に24時間つけっぱなし・ECOモード未使用・断熱対策なしという使い方が原因
- タイマーとECOモードを組み合わせた1日8時間使用なら月5,000〜7,000円前後のケースが多く報告されている
- マルチダイナミックヒーター(MDH)は旧型オイルヒーターより電気代を大幅に抑えられるとされているが、本体価格は高め
- 断熱性の低い木造住宅では電気代が目安の1.5〜2倍になるリスクもあるとの報告
- 断熱シート・厚手カーテンなどの部屋の断熱対策との組み合わせがコスト削減に有効
- 購入前に部屋の広さと断熱性を確認し、適切なモデルを選ぶことが満足度を高めるポイント








