一人暮らしのオール電化の電気代はいくら?ガス併用との比較と節約術を解説

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一人暮らしのオール電化の電気代はいくら?ガス併用との比較と節約術を解説

オール電化の賃貸物件への引越しを検討していたり、すでに住んでいて「電気代が高い」と感じていたりする方は多いのではないでしょうか。

オール電化はガスを使わないため光熱費が電気代のみになり、管理がシンプルになるメリットがある一方、昼間の電気料金が割高になりやすいといった特徴もあります。

電気代の平均額とガス併用との光熱費比較、冬に電気代が高くなる理由、ライフスタイル別の傾向、そして具体的な節約方法まで詳しく解説します。引越しを検討中の方もすでにオール電化に住んでいる方も、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
  • 一人暮らしのオール電化電気代は月平均10,777円(関西電力2020-2021年データ・4,908世帯のサンプル)
  • 一人暮らしのガス併用との光熱費差は約2,294円で、世帯人数が2人以上になるとオール電化の方が安くなる
  • 夜間電力を活用してエコキュートの設定を最適化することが節約の基本
  • 昼間に自宅にいる時間が長い人は料金プランの見直しが特に重要
目次

一人暮らしのオール電化電気代の平均額と季節・ライフスタイル別の変動

  • 一人暮らしのオール電化の月平均電気代と年間目安を確認しよう
  • 冬は暖房とお湯の使用が増えて電気代が大きく上がる
  • ガス併用住宅との光熱費比較でオール電化の実態が分かる
  • 昼間在宅か夜間在宅かで電気代は大きく変わる
  • 電気代が高くなる主な原因を把握しておくことが大切

一人暮らしのオール電化電気代の月平均と年間の目安

一人暮らしのオール電化電気代の月平均と年間の目安

一人暮らしでオール電化に住むと、電気代は月平均でいくらになるのでしょうか。複数のデータで確認しておきましょう。

関西電力のオール電化メニュー「はぴeみる電」の会員データ(2020〜2021年)によると、オール電化住宅で一人暮らしをした場合の月平均電気代は10,777円です。このデータのサンプル数は4,908世帯で、燃料費調整費は含みません。

年間に換算すると約12万9,000円超が電気代としてかかる計算になります。オール電化ではガス代がかからないため、この電気代がそのまま光熱費の合計となります。

同じ関西電力データによる世帯人数別の月平均電気代は以下の通りです。

世帯人数 月平均電気代
1人暮らし 10,777円
2人家族 13,406円
3人家族 14,835円
4人以上の家族 16,533円

なお、別の集計では異なる数値も報告されています。enechange.jpが掲載する2,665世帯・2017年5月〜2018年4月の集計では月平均11,222円、ieagent.jpの記事では集計方法の違いにより11,415円との報告もあります。データの集計年度・方法が異なるため、10,777円から11,415円程度の範囲を目安として捉えるとよいでしょう。

[電気代の基礎知識や節約方法はこちら](https://www.ikepark.com/category/denkidai-kiso/)もあわせてご覧ください。

冬は電気代が跳ね上がる一人暮らしオール電化の季節別傾向

冬は電気代が跳ね上がる一人暮らしオール電化の季節別傾向

「冬の電気代が高い」というのはオール電化に住む方が感じやすい悩みです。実際のデータでもその傾向がはっきり出ています。

ieagent.jpのFPによるシミュレーションによれば、オール電化一人暮らしの電気代を四半期ごとにまとめた数値が示されているとの報告があります。

時期 月平均電気代(概算)
1〜3月(冬) 12,917円
4〜6月(春) 10,996円
7〜9月(夏) 10,039円
10〜12月(秋) 10,610円

この表を見ると、1〜3月の電気代だけが突出して高く、4〜12月の平均と比べると約2,369円高くなっています。

冬の電気代が高くなる主な理由は以下の通りです。

  • 外気温と室温の差が大きく、暖房が暖まるまでに時間がかかるため消費電力が増える
  • 冬は日照時間が短いため、照明をつける時間が長くなる
  • 洗濯物が乾きにくく、洗濯乾燥機の使用が増える

また、エコキュートは冷えた外気を温めてお湯を作るため、冬は夏より多くの電力を消費する点も見逃せません。なお、統計の請求タイミング(1〜2ヵ月後)の影響で1〜3月が高く見えますが、実際に電気代が最も高い時期は11月〜2月頃との報告があります。

また、地域による差も大きく、北海道・東北では年間月平均が約7,024円と全国平均を大幅に上回ります。[冬の電気代を詳しく知りたい方はこちら](https://www.ikepark.com/fuyu-no-denki-dai/)もご参照ください。

ガス併用住宅との光熱費比較で分かる一人暮らしオール電化の実態

ガス併用住宅との光熱費比較で分かる一人暮らしオール電化の実態

オール電化とガス併用では、一人暮らしの場合どちらが光熱費が高いのでしょうか。

ENEOS電力が関西電力データと総務省統計をもとにまとめた比較では、以下の数値が示されているとの報告があります。

世帯 オール電化 電気+ガス代 差額
1人暮らし 10,777円 8,483円 +2,294円
2人暮らし 13,406円 13,513円 −107円
3人暮らし 14,835円 15,585円 −750円
4人以上 16,533円 16,739円 −206円

一人暮らしではオール電化の方が約2,294円高く、2人暮らし以上になるとオール電化の方が安くなるという逆転が起きています。これは、電気・ガスの使用量が少ない一人暮らしではオール電化の利点を活かしきれず、光熱費が高くなりやすいためと考えられます。

総務省統計局「家計調査」(2023年)による単身世帯の月平均光熱費は、電気代6,726円+ガス代3,359円=10,085円との報告があります。別の集計(令和3年)では電気代6,726円+ガス代3,359円+その他720円=10,805円との数値もあります。

なお、ガス基本料金について参考となる数値も示されています。都市ガス(東京ガス)で約759〜1,056円、LPガスで約1,817〜1,878円が目安となっています。オール電化はこれらのガス基本料金がかからない分、固定費を抑えやすいメリットがあります。

昼間在宅か夜間在宅かで変わる生活スタイル別電気代シミュレーション

昼間在宅か夜間在宅かで変わる生活スタイル別電気代シミュレーション

オール電化住宅のプランは夜間の電気料金が安く、昼間は割高に設定されているのが一般的です。そのため、どの時間帯に家にいるかによって電気代は大きく変わります。

ieagent.jpのFP・岩井さんによる生活スタイル別シミュレーションでは、以下の結果との報告があります。

1日中家で過ごす人(テレワーク・フリーランスなど)

  • オール電化:約13,200円 / ガス併用:約14,300円(オール電化の方が約1,000円安い)

夜中心の人(日中は仕事で外出)

  • オール電化:約6,300円 / ガス併用:約6,300円(ほぼ同額)

昼中心の人(夜勤など)

  • オール電化:約8,000円 / ガス併用:約7,500円(ガス併用の方が約500円安い)

日中に外出が少なくパソコン作業程度の使用であれば、オール電化でも光熱費が安くなる可能性があります。しかし、昼夜逆転のライフスタイルで昼間に電気を多く使う場合は、割高な時間帯の使用が増えてガス併用より高くなる可能性があります。テレワークや在宅勤務が増えた方は特に注意が必要で、通常プランへの変更が向いている場合もあります。

[エアコンなど家電の電気代が気になる方はこちら](https://www.ikepark.com/category/kaden-denkidai/)もご確認ください。

一人暮らしのオール電化で電気代が高くなる主な3つの原因

一人暮らしのオール電化で電気代が高くなる主な3つの原因

電気代が平均より高いと感じている方は、まず原因を把握することが大切です。ENEOS電力の記事では以下の3つが主な要因として挙げられています。

原因1:古い設備・家電を使っている

初期のオール電化向け設備は、現在のモデルと比べて電気を多く消費する傾向があります。特に電気温水器はエコキュートと比べてエネルギーの消費量が約4倍多くなるとの報告があります。

家電も古いモデルほど消費電力が大きく、エアコンは10年前のモデルと比較して約17%、冷蔵庫は約40〜47%の省エネ効果が最新型にはあるとの報告があります。

原因2:契約アンペア数や電気料金プランが合っていない

契約アンペア数が高すぎると基本料金が無駄になります。60Aで案内するケースが多いですが、一人暮らしなら40Aで十分なことも多く、基本料金だけで約500円の差が出るとの報告があります。プランがライフスタイルに合っていない場合も電気代が高くなります。

原因3:電気のムダ遣いが多い

給湯器の設定温度を必要以上に高くしていたり、照明やエアコンをつけっぱなしにしていたりすると、電気代が積み重なります。また、エコキュートの昼間の自動沸き増しも割高な昼間の電力を使うため注意が必要です。

一人暮らしオール電化のメリット・デメリットと電気代節約術

  • IHクッキングヒーターの使い勝手と光熱費一本化がオール電化の大きな魅力
  • 昼間の電気代の高さや停電リスクなどのデメリットも押さえておく
  • 夜間電力の活用とエコキュートの設定見直しが節約の基本
  • 電力会社・料金プランの見直しや断熱対策でさらに節約できる

IHクッキングヒーターの安全性・利便性と光熱費一本化が一人暮らしに便利なメリット

IHクッキングヒーターの安全性・利便性と光熱費一本化が一人暮らしに便利なメリット

オール電化が一人暮らしに人気の理由として、まずIHクッキングヒーターの使い勝手の良さが挙げられます。

ガスコンロと違い火を使わないため、着衣着火の心配がなく安全性が高いです。IHクッキングヒーターには切り忘れ防止・チャイルドロック・空焼き自動OFF・温度過昇防止・鍋なし自動OFF・調理タイマーなどの安全機能が備わっています。一人暮らしで自分一人で火元を管理しなければいけない不安を軽減してくれます。

使い勝手の面では、トッププレートが平面でフラットなため、布巾でさっと拭くだけで掃除ができます。一人暮らしの台所は狭い場合が多いですが、調理スペースを確保しやすく便利です。また、火を使わないため室内の空気が汚れにくく、室温が上がりにくいとされています。

光熱費の管理面では、ガスの基本料金がかからず電気代だけで済むため、支払い窓口が1つになります。都市ガスで759〜1,056円、LPガスで1,817〜1,878円の基本料金が節約できます。

さらに、災害時のメリットも大きいです。エコキュートや電気温水器のタンク内の水・お湯は、断水時に生活用水として使えます。内閣府の想定では、東京湾北部でM7.3の大地震が起きた場合、電気の復旧目標は6日なのに対し、ガス(都市ガス)は55日とされています。電気の方が早く日常生活に戻れる可能性があります。

昼間の電気代の高さや停電リスクなど一人暮らしで知っておくべきデメリット

昼間の電気代の高さや停電リスクなど一人暮らしで知っておくべきデメリット

便利なオール電化ですが、あらかじめ把握しておきたいデメリットもあります。

最も大きなデメリットは、昼間の電気料金が割高に設定されている点です。夜間の電気代を安くしている分、日中は高く設定されているプランが多く、在宅時間が長い方は注意が必要です。

停電時のリスクも重要です。停電になるとIHクッキングヒーターが使えず調理ができなくなります。エコキュートでのお湯の沸き増しもできないため、お風呂にも入れなくなります。また、タンクの湯量が少ない一人暮らし向け物件では湯切れのリスクもあります。

IH対応の調理器具が必要になる点も見落としがちです。ガスコンロ用の鍋がそのまま使えない場合があります。

物件数の少なさも課題で、東京23区内では、ワンルームで300件・1Kで178件と、通常の賃貸と比べて選択肢が限られます。

引越し日当日はエコキュートの電源を事前に入れておかないとお湯が使えないことや、貯湯タンクの定期メンテナンス(水抜き年2〜3回・配管清掃半年1回・逃がし弁点検月1回など)が必要になることも覚えておきましょう。

夜間電力の活用とエコキュート設定の見直しで電気代を節約する方法

夜間電力の活用とエコキュート設定の見直しで電気代を節約する方法

オール電化の電気代節約で最も基本となるのが「夜間電力の活用」です。一般的なオール電化プランでは、昼間より夜間は約20円/kWhほど安いとの報告があります。

タイマー機能を活用して、洗濯機・食器洗い乾燥機・炊飯器などを夜間に稼働させましょう。スマートフォンやタブレットの充電もまとめて夜間に行うと節約につながります。

エコキュートの設定見直しも大きな効果があります。

  • 電気料金が安い夜間の時間帯に合わせてエコキュートの稼働時間を設定する
  • 省エネモードを活用する(三菱:おまかせ / パナソニック:おまかせ節約 / ダイキン:おまかせモード / コロナ:おまかせ省エネ / 東芝:おまかせ / 日立:おまかせ節約)
  • 日中の自動沸き増しをしないよう設定する
  • お風呂のお湯を温めるときは自動保温・追い焚きより高温足し湯を使う
  • 長期間使わないときは休止モードに設定する

お湯の使用量を日頃から把握して過剰な沸き増しを防ぐことも、無駄な電力消費の抑制につながります。

電力会社・料金プランの見直しや断熱対策でさらに節約につなげる

電力会社・料金プランの見直しや断熱対策でさらに節約につなげる

節約術はエコキュートの設定だけではありません。電力会社やプランの見直しでも効果が期待できます。

2016年4月の電力自由化以降、賃貸物件でも電力会社を自由に選べます。ただし、管理会社が建物一棟まとめて契約している場合や、管理会社・大家さんが電気代をまとめて支払っている場合は変更できないとの報告があります。事前に確認が必要です。

オール電化プランを提供している新電力会社の例として、Looopでんき・J:COM電力・出光昭和シェルでんき・CDエナジーダイレクトなどが挙げられているとの報告があります。在宅時間が長い方には、30分ごとに電気料金単価が変動する市場連動型プランも選択肢と考えられます。

断熱対策も有効です。窓に断熱シートや断熱パネルを貼ったり、断熱カーテンを二重にしたりすることで、エアコンの消費電力を減らせます。

エアコンの設定温度については、東京電力EP調べで「冷房27℃から28℃にすると年間約940円節約」「暖房21℃から20℃にすると年間約1,650円節約」という数値が示されています。エアコンのフィルターを月1〜2回清掃すると、年間約990円の節約になるとも報告されています。

省エネ家電への買い替えも長期的には効果的で、10年前の冷蔵庫を最新型に替えると約28〜35%、電球をLEDに替えると約86%の節約になるとの報告があります。

まとめ:一人暮らしオール電化の電気代を賢く抑えるポイントまとめ

この記事のまとめです。

  • 一人暮らしのオール電化電気代の月平均は10,777円(関西電力2020-2021年・4,908世帯)
  • 年間換算では約12万9,000円超になる
  • ガス併用との差額は一人暮らしで約2,294円で、2人以上世帯ではオール電化の方が安くなる傾向がある
  • 冬(1〜3月)の電気代は他の季節と比べ約2,369円高くなる
  • 冬に高くなる主な理由は暖房・照明・洗濯乾燥機の使用増加とエコキュートの消費電力増
  • 昼間在宅(1日中)の場合はオール電化の方が安くなる可能性がある
  • 夜勤など昼間在宅の場合はガス併用の方が安くなる可能性がある
  • 電気代が高くなる主な原因は「古い設備・家電」「アンペア数・プランの不一致」「電気のムダ遣い」
  • IHクッキングヒーターは安全機能が豊富で掃除も簡単、一人暮らしの安全面で優れている
  • 災害時は電気の復旧が早く(目標6日)、ガス(55日)より早く日常に戻れる可能性がある
  • デメリットとして昼間の電気料金の割高さ、停電時の不便さ、物件数の少なさがある
  • エコキュートは省エネモード設定と日中の自動沸き増し停止で節約できる
  • タイマー機能で洗濯機などを夜間稼働させると約20円/kWhの差を活かせる
  • エアコンは冷房28℃・暖房20℃設定が節約の目安、フィルター清掃で年間約990円節約できる
  • 2016年の電力自由化で賃貸でも電力会社を選べるため、ライフスタイルに合ったプランへの見直しが有効
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