暖房を1ヶ月つけっぱなしの電気代は?冬の電気代をムダにしない使い方

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「暖房を1ヶ月つけっぱなしにしたら電気代はいくらになるの?」と不安になって検索している方は多いと思います。特に最近は電気料金の値上げや再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の単価上昇などもあり、冬の電気代は家計へのインパクトが大きくなっています。

この記事では、日本の一般家庭向け電気料金を前提に、エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代の目安や、夜だけつけっぱなしにした場合との違い、こまめにオンオフする場合との比較を分かりやすく解説します。さらに、設定温度や自動運転、断熱対策、他の暖房器具との併用、電力会社や料金プランの見直しなど、暖房をつけっぱなしにしても電気代をできるだけ抑える具体的な方法も紹介します。

この記事のポイント
  • 日本の一般家庭向け電気料金を前提に暖房つけっぱなし1ヶ月の目安を理解できる
  • 1日中つけっぱなしと夜だけ運転、こまめなオンオフの違いが分かる
  • 設定温度や自動運転、断熱・サーキュレーターなど具体的な節約術が把握できる
  • 暖房器具の併用や電力会社・料金プランの見直しの考え方まで整理できる

前提として、本記事では「日本国内の一般家庭(戸建て・マンションの標準的な家庭向け契約、低圧・従量電灯など)」を対象に解説します。電気料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が家電カタログ用の目安として示している31円/kWh(税込)をベースとします。現在も大手電力・ガス会社や比較サイトの電気代試算で広く使われている数値です。

ただし、実際の単価は電力会社や料金プラン、燃料費調整額などによって上下します。そのため、この記事で紹介する金額はあくまで「おおよその目安」であり、最終的にはご自身の検針票や契約内容に当てはめて確認してください。

また、電気料金の補助金や値上げ・値下げは時期によって変わります。2025年には「電気・ガス料金負担軽減支援事業」によって、2025年1〜3月使用分と7〜9月使用分の電気・ガス料金が一時的に軽減されましたが、これらの補助は期間限定で、2025年11月時点では既に終了しています。今後も新たな支援策や追加の補助が行われる可能性があるため、最新情報は政府や電力会社からの案内で確認するようにしてください。

目次

暖房を1ヶ月つけっぱなしの電気代

  • 日本の家庭用電気料金の前提
  • エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしの目安
  • 1日中つけっぱなしと夜だけ運転の違い
  • こまめなオンオフとつけっぱなしの比較
  • 地域・住宅性能で変わる暖房電気代

日本の家庭用電気料金の前提

日本の家庭用電気料金の前提

まず、「暖房を1ヶ月つけっぱなしにしたらいくらかかるのか」を考える前に、電気料金の仕組みを簡単に整理しておきましょう。

資源エネルギー庁によると、家庭の月々の電気料金はおおきく「基本料金(または最低料金)」「電力量料金(従量料金)」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」の合計で決まります。電力量料金は「(電力量料金単価×1ヶ月の使用電力量)±(燃料費調整単価×使用電力量)」で算出され、その上に再エネ賦課金(再エネ賦課金単価×使用電力量)が加算される仕組みです。

カタログなどで見かける「目安単価31円/kWh(税込)」は、家電公取協が全国平均的な家庭用電気料金をもとに定めた試算用の単価で、多くの家電メーカーや電力関連企業がランニングコストの目安として採用しています。ただし、各社の料金単価は燃料費調整や託送料金の見直しなどで変動するため、「31円」はあくまで試算用の標準値と考えてください。

さらに、ここ数年は再エネ賦課金の単価が上昇傾向にあり、経済産業省が公表した2025年度の再エネ賦課金単価は3.98円/kWhです(2024年度は3.49円/kWh)。この単価は2025年5月検針分から2026年4月検針分まで適用されます。

例えば、1ヶ月の使用量が260kWh程度の標準的な家庭を想定すると、再エネ賦課金だけで3.98円×260kWh≒約1,030円を毎月負担している計算になります。電力使用量が400kWhの世帯の場合、2025年度の再エネ賦課金負担は月額約1,600円、年間で約1万9,000円という試算も紹介されています。

このように、同じ「エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなし」にしても、数年前の記事よりも現在の方が高く出やすい状況にあります。本記事では、複数の最新の試算を参考にしながら、「幅のある目安」として金額をお伝えしていきます。

エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしの目安

エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしの目安

「実際にいくらぐらいかかるのか」が一番気になるところだと思います。大手電力会社やエネルギー関連企業はいくつか試算例を公開しています。

東京電力エナジーパートナーのコラムでは、エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の目安として、8畳程度の部屋・標準的な機種・一般的な電気料金を前提に「約9,500円」という試算が紹介されています。同じ条件で1日8時間の使用なら約3,200円、1日16時間なら約5,900円という比較も示されています。

大阪ガスのコラムでは、暖房時のエアコンの消費電力から、1時間あたりの電気代を約3.3〜28.5円(平均約15.9円)としたうえで、24時間連続運転した場合の電気代の目安を示しています。これを1日・1ヶ月に換算すると、1日あたり約96〜624円、30日間つけっぱなしにすると約2,900〜1万8,700円程度、平均的なケースで約1万800円前後というイメージです。

楽天でんき(楽天エナジー)のコラムでは、8畳用エアコンを前提としたシミュレーションとして、31円/kWhを用いた場合、1ヶ月24時間つけっぱなしの電気代は約1万2,813円、6畳用では約1万779円という目安が紹介されています。

これらをまとめると、条件にもよりますが、

  • エアコン暖房を1ヶ月24時間つけっぱなし

→おおよそ9,000〜1万3,000円前後(機種・部屋の広さ・地域・料金単価による)

というイメージになります。高効率な最新機種+温暖な地域・高断熱住宅であれば下限寄り、古い機種+寒冷地・断熱性の低い住宅であれば上限寄り、あるいはそれ以上になることも十分考えられます。

なお、これらはあくまで「エアコン1台分」の目安です。リビングと寝室で2台同時に使っている場合や、床暖房やファンヒーターなど他の暖房器具も併用している場合は、その分だけ電気代(またはガス代)が上乗せされる点にも注意してください。

1日中つけっぱなしと夜だけ運転の違い

1日中つけっぱなしと夜だけ運転の違い

では、「1ヶ月ずっと24時間つけっぱなし」と「夜だけつけっぱなし」では、どのくらい電気代が変わるのでしょうか。

楽天でんきの試算では、8畳用エアコンの暖房で「1ヶ月24時間つけっぱなし」が約1万2,813円、「夜だけつけっぱなし(1日10時間)」の場合は約5,337円とされています。

このケースでは、使用時間が24時間と10時間で約2.4倍違うため、電気代も概ねその比率に近い差がついています。ただし、夜間は外気温が低くなるため、同じ時間数でも昼間より消費電力が増えやすいなど、単純な比例とはならない点には注意が必要です。

一方、東京電力のコラムでは、同じ8畳の部屋を想定したシミュレーションで、以下のような結果が紹介されています。

  • 1日8時間使用(朝・夜中心):約3,200円/月
  • 1日16時間使用:約5,900円/月
  • 24時間つけっぱなし:約9,500円/月

このように、前提条件によっては「夜だけつけっぱなし」にしても24時間運転との差がそれほど大きくないケースもあります。日中の外気温や日射、在宅状況、部屋の断熱性などが違えば、必要な暖房負荷も変わるためです。

また、寝室はエアコンではなく電気毛布やホットカーペット、こたつなどを組み合わせることで、エアコンの運転時間を減らして電気代を抑える方法もあります。例えばドコモでんきの比較では、電気毛布の消費電力は40〜80W程度とされ、目安単価31円/kWhで計算すると1時間あたり約1.2〜2.5円と非常に省エネな暖房器具と紹介されています。

  • 在宅時間が長く、日中も暖房が必要な家庭
  • 共働きなどで、平日は主に夜だけ在宅する家庭

では、そもそもの「暖房が必要な時間帯」が大きく異なります。ご自身のライフスタイルに合わせて、「24時間つけっぱなし」「在宅時間だけ使う」「夜だけつけっぱなし+局所暖房を併用」など、パターン別に試算してみるとイメージがつかみやすくなります。

こまめなオンオフとつけっぱなしの比較

「こまめにスイッチを切るのと、つけっぱなしはどちらが安いのか?」という疑問もよく聞かれます。

エアコンは、起動直後に設定温度まで一気に暖めるときに大きな電力を使う性質があります。そのため、東京電力や大阪ガス、エネルギー関連企業の省エネ解説では「短時間の外出であれば、こまめにオンオフするよりも、ある程度つけっぱなしの方が電気代を抑えられる場合がある」と説明されています。

大阪ガスの省エネ情報などでは、30分〜1時間程度までの外出なら、エアコンを切らずにつけっぱなしにしておいた方が有利になるケースがあると紹介されています。一方で、数時間以上家を空ける場合は、一度電源を切って、帰宅後に改めて運転した方がトータルの電気代を抑えやすいとされています。

目安としては、次のように考えると分かりやすいです。

  • 30分程度までの短時間の外出

→ つけっぱなしでもよいケースが多い

  • 数時間以上家を空ける外出

→ 一度切ってしまった方が有利になりやすい

ただし、これはあくまで一般的な目安です。実際には、

  • 外気温(特に寒冷地かどうか)
  • 住宅の断熱性(高気密・高断熱か、すきま風が多いか)
  • エアコンの性能(最新の省エネ機種か、古い機種か)

によって最適な判断が変わります。断熱性の低い住宅であれば、エアコンを切った瞬間から一気に室温が下がるため、再立ち上げ時の負荷が大きくなりがちです。

大切なのは、「10〜15分単位で細かくオンオフを繰り返す」のは避け、外出時間の長さや在宅パターンに応じてメリハリをつけることです。たとえば、テレワーク中に少しコンビニへ行く程度ならつけっぱなし、半日外出するならきちんと電源を切る、といった運用をルール化しておくと判断しやすくなります。

地域・住宅性能で変わる暖房電気代

地域・住宅性能で変わる暖房電気代

同じ「つけっぱなし運転」でも、地域や住宅性能によって電気代は大きく変わります。

雪国・秋田の住宅会社のブログでは、賃貸住宅と新築住宅でエアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代を比較した事例が紹介されています。寒冷地では外気温が低く、エアコンがフル稼働しやすいため、「つけっぱなしにした方が電気代が安くなる」とは限らず、場合によってはこまめにオンオフした方が電気代が抑えられたという結果も報告されています。一方で、室温が安定しやすい、結露が起きにくいといった快適性のメリットも指摘されています。

また、北海道の冬の電気代について、本州との比較を行ったレポートでは、4人家族の電気使用量が本州の1.5〜2倍に達し、冬季の電気代が月2万円を超える世帯も少なくないことが紹介されています。2025年時点では、再エネ賦課金の値上がりや従量料金の改定もあり、本州との差がさらに広がる可能性が指摘されています。

このように、

  • 寒さが厳しい地域(北海道・東北の日本海側など)
  • 築年数が古く断熱が不十分な住宅
  • 窓の面積が大きく、冷気が入りやすい間取り

では、同じ「24時間つけっぱなし」でも、温暖な地域・高断熱住宅に比べて必要な暖房エネルギーが大きくなり、電気代も高くなります。

逆に、高断熱・高気密の住宅やZEH住宅などでは、一度暖めた空気が逃げにくいため、エアコンをこまめにオンオフするよりも、ある程度つけっぱなし運転にした方が効率的になるケースもあります。つけっぱなしにするかどうかを検討する際には、「地域」「家の性能」「ライフスタイル」の3つをセットで考えることが重要です。

暖房つけっぱなしでも電気代節約

  • 設定温度と室温の考え方
  • 自動運転と風向きで効率アップ
  • 断熱・気密とサーキュレーター活用
  • 他の暖房器具との上手な併用
  • 電力会社・料金プランの見直し

設定温度と室温の考え方

設定温度と室温の考え方

暖房つけっぱなしで電気代を抑えるうえで、最も影響が大きいのが「設定温度」です。

環境省が推進する冬の省エネルギーキャンペーン(ウォームビズ)では、冬の暖房時の室温を20℃程度に保つことを目安とし、服装や生活スタイルの工夫で快適性と省エネの両立を図ることが呼びかけられています。

ここでポイントなのは、「20℃」はあくまで室温の目安であり、エアコンの設定温度そのものではないという点です。実際の室温は、エアコンの吹き出し位置やセンサーの場所、間取りなどによって変わるため、「設定温度20℃=室温20℃」とは限りません。

資源エネルギー庁や電力会社の省エネ情報では、暖房時のエアコン設定温度を1℃下げると、暖房の消費電力量をおおよそ10%程度削減できるとされています。これをそのまま1シーズンに当てはめると、リビングの暖房だけでも年間1,000〜数千円規模の節約につながるケースもあると紹介されています。

ただし、人によって寒さの感じ方は大きく異なりますし、床の冷たさや換気の頻度、湿度によっても体感温度は変わります。政府や電力会社の解説では、

  • 室温20℃前後をひとつの目安にしつつ、無理のない範囲で調整する
  • 寒さを強く感じる場合は、厚着やひざ掛け、レッグウォーマーなどで体側を重点的に保温する

といった「室温+服装」での調整がすすめられています。

つけっぱなしにすることを前提にするなら、

  • 日中は室温20〜22℃を目標に、設定温度はやや低めから試す
  • 就寝前は設定温度を1〜2℃下げるか、電気毛布など局所暖房へ切り替える

といった運用にすると、快適さと電気代のバランスが取りやすくなります。

自動運転と風向きで効率アップ

自動運転と風向きで効率アップ

エアコンの使い方で意外と見落とされがちなのが、「運転モード」と「風向き」です。

中部電力ミライズの「カテエネ」や大手家電メーカーの省エネ解説では、節電を意識して弱運転や微風運転を選ぶよりも、「自動運転」を活用した方が結果的に電気代を抑えられる場合が多いと説明されています。自動運転では、室温と設定温度の差に応じてコンプレッサーの出力や風量を自動で調整し、効率の良い運転を行うよう設計されているためです。

また、暖房時は暖かい空気が天井付近にたまりやすいため、エアコンの風向きを「やや下向き」に設定し、部屋全体に暖気が行き渡るようにすることが推奨されています。資源エネルギー庁の省エネポータルでも、暖房時のポイントとして、

  • 風向きを下向きにして足元から暖める
  • サーキュレーターや扇風機を併用して室内の空気を循環させる

といった工夫が紹介されています。

つけっぱなし運転を前提にするなら、

  • 基本は自動運転+やや下向きの風向き
  • サーキュレーターを弱風で天井方向に向けて回し、天井付近の暖気を下に戻す
  • フィルターを月1回程度掃除して送風効率を保つ

という3点を押さえておくだけでも、体感温度と電気代の両方が大きく変わってきます。フィルターが目詰まりすると、同じ室温を保つために余計な電力を消費してしまうため、つけっぱなし運転を多用する家庭ほどこまめな掃除が重要です。

断熱・気密とサーキュレーター活用

断熱・気密とサーキュレーター活用

つけっぱなしの暖房を「ムダな電気代」にしないためには、エアコンの設定だけでなく、部屋側の「断熱」と「気密」を整えることも非常に重要です。

資源エネルギー庁の省エネポータルや環境省の啓発サイトでは、暖房時のポイントとして、

  • ドアや窓の開閉を少なくする
  • 床まで届く厚手のカーテンを使う
  • 窓からの冷気を抑える
  • サーキュレーターで室内の空気を循環させる

といった工夫が繰り返し紹介されています。特に、住宅から逃げる熱のうち約半分が窓からと言われており、窓周りの対策は効果が大きいとされています。

具体的には、

  • 窓ガラスに断熱シートやプチプチを貼る
  • すきま風が気になる場所にすきまテープを貼る
  • 床の冷えが気になる場所にはラグやホットカーペットを敷く

といった、数千円程度から始められる対策でも暖房効率は大きく変わります。窓からの冷気を抑えるだけで、体感温度が1〜2℃程度上がることも珍しくありません。

また、天井付近にたまった暖気を部屋全体に行き渡らせるため、サーキュレーターを「天井向き」または「壁に沿って円を描くような方向」に向けて回すと、室温ムラを抑えられます。暖房時のサーキュレーター併用は、多くの電力会社やメーカーが定番の節約術として紹介している方法です。

断熱・気密が整えば、エアコンの設定温度を少し下げても部屋が冷えにくくなり、「つけっぱなしでも電気代が思ったほど増えない」という状態に近づけることができます。新築やリフォームで高断熱仕様にするのが理想ですが、賃貸でもできる範囲のプチ断熱対策から始めるだけでも効果は十分あります。

他の暖房器具との上手な併用

他の暖房器具との上手な併用

「つけっぱなしの暖房」と聞くと多くの方がエアコンだけをイメージしますが、他の暖房器具との併用によって、トータルの光熱費を抑えられるケースもあります。

ドコモでんきの比較記事では、代表的な暖房器具の1時間あたりの電気代(目安単価31円/kWh)として、概ね次のようなレンジが紹介されています。

  • エアコン(暖房):約15〜30円/時
  • こたつ:約9〜19円/時
  • ホットカーペット:約15円前後/時(面積や設定による)
  • 電気ストーブ:約19〜37円/時
  • 電気毛布:約1.2〜2.5円/時

こたつは、体とこたつ内部という限られた範囲を集中的に暖めるため、部屋全体を暖めるエアコンより1時間あたりの電気代が安くなる傾向があります。同様に、電気毛布は非常に消費電力が小さいため、就寝時にはエアコンではなく電気毛布をメインにした方が大幅な節約につながります。

一方、電気ファンヒーターやオイルヒーター、電気ストーブなどは消費電力が大きく、1時間あたりの電気代がエアコンより高くなりやすいとする解説が多く見られます。特にオイルヒーターは「じんわり暖かい」快適性がある一方で、1,000〜1,200Wクラスの機種が多く、長時間の連続運転では電気代がかさみやすい点には注意が必要です。

実践的な使い方としては、

  • 部屋全体の温度維持はエアコン
  • 足元の冷え対策にはこたつやホットカーペット
  • 就寝時は電気毛布など低消費電力の機器

という組み合わせが、つけっぱなし運転との相性も良く、電気代を抑えやすいパターンです。「24時間エアコン1本」よりも、「在宅時間・場所ごとに最適な暖房器具を組み合わせる」方が、快適性と光熱費の両面でメリットが大きくなります。

電力会社・料金プランの見直し

電力会社・料金プランの見直し

最後に、つけっぱなし運転を前提にするならぜひ検討したいのが「電力会社・料金プランの見直し」です。

電力の小売全面自由化以降、家庭向けにはさまざまな料金メニューが登場しています。たとえば、

  • 電力量料金単価が一律で分かりやすいプラン
  • 昼・夜など時間帯別に単価が変わるプラン
  • ガスや通信とのセット割引やポイント還元があるプラン

などがあり、電力会社や比較サイトの試算では、世帯人数や使用量によっては、電力会社や料金プランを見直すことで年間数千円〜数万円程度の削減余地があるとするシミュレーションも紹介されています。

特に、

  • 在宅時間が長く、日中も暖房を多用する家庭
  • 共働きで平日は夜間の使用が多い家庭
  • オール電化住宅や電気自動車の充電がある家庭

では、「いつ・どのくらい電気を使うのか」によって最適なプランが変わります。スマートメーターの検針結果や各社の「電気料金見える化サービス」を使って、時間帯別の使用状況を確認し、ライフスタイルに合うプランかどうかをチェックすることが大切です。

また、2025年は再エネ賦課金の増額や一部補助金の終了などにより電気料金が上昇傾向にある一方、一部の電力会社では期間限定の割引キャンペーンやポイント還元などの負担軽減策を実施している例もあります。大阪ガスなどの情報では、一定期間の基本料金割引やポイント上乗せキャンペーンなどが紹介されており、条件に合う家庭であれば実質的な電気代の負担を下げられる可能性があります。

暖房をつけっぱなしにするほど電気を多く使うご家庭ほど、「機器の使い方」と同時に「電力会社・料金プランの最適化」をセットで見直した方が、トータルの節約効果は大きくなります。

総括:暖房を1ヶ月つけっぱなしでも電気代をコントロールする考え方

  • 日本の一般家庭では電気料金が、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金などで構成される
  • 家電公取協が示す1kWhあたり31円という目安単価は、家電カタログや電気代試算の前提として現在も広く使われている
  • エアコン暖房を1ヶ月24時間つけっぱなしにすると、最新の試算ではおおむね約9,000〜1万3,000円程度になるケースが多い
  • 夜だけつけっぱなしにした場合は、使用時間の比率に応じて24時間運転の半分〜3分の1程度になる試算があり、在宅パターンによって大きく変わる
  • 短時間の外出ではこまめなオンオフよりつけっぱなしの方が有利になる場合もある一方、数時間以上家を空ける場合は一度切った方がトータルの電気代は抑えやすい
  • 寒冷地や断熱性能の低い住宅では、同じつけっぱなしでも必要な暖房エネルギーが増えやすく、電気代も大きく増えやすい
  • 環境省は冬の暖房時の室温20℃を目安とするウォームビズを推奨しており、服装などの工夫と組み合わせて快適性と省エネの両立を呼びかけている
  • 設定温度を1℃下げると暖房の消費電力量をおおよそ10%削減できるとされ、シーズンを通じて見ると無視できない節約効果が期待できる
  • 自動運転モードと適切な風向き・風量、サーキュレーターによる空気循環は、暖房効率と電気代削減の両方に有効である
  • 断熱カーテンや窓の断熱シート、すきま風対策などで、つけっぱなし暖房のムダを減らすことができる
  • こたつや電気毛布などの局所暖房は1時間あたりの電気代が比較的低く、エアコンとの併用に向いている
  • 電気ファンヒーターやオイルヒーターは消費電力が大きく、長時間の連続運転ではエアコンより電気代が高くなりやすい
  • 電力会社や料金プランの見直しによって、世帯や使用状況によっては年間数千円〜数万円程度の電気代削減余地があるケースもある
  • 暖房を1ヶ月つけっぱなしにするかどうかは、「地域」「住宅性能」「ライフスタイル」「料金プラン」をセットで考えるべきテーマであり、白黒ではなく「どの時間帯を、どの機器構成で、どの温度で運転するか」を組み合わせて最適化していくことが重要である

暖房をつけっぱなしにすること自体が良い・悪いというより、「どんな条件のもとで」「どのように工夫して使うか」で電気代は大きく変わります。この記事で紹介した目安金額や省エネの考え方をもとに、ご自宅の電気料金単価や間取り、生活パターンに合わせて、暖房の使い方と料金プランを見直してみてください。

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