暖房つけっぱなしの電気代は1ヶ月いくら?節約術と損しない使い方

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暖房つけっぱなしの電気代は1ヶ月いくら?節約術と損しない使い方

冬になると「暖房をつけっぱなしにしたほうがいいの?それともこまめに消したほうがいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。

暖房のつけっぱなしにかかる電気代は、8畳用エアコンで1ヶ月9,000〜13,000円程度が目安です。一方で、こまめに電源をオンオフした場合でも、外出が短時間ならつけっぱなしとほぼ変わらない、あるいはかえって電気代が高くなることもあります。

「電気代が高いから節約したい」と思って頻繁に電源を切ると、実は逆効果になるケースがあるのです。

この記事では、暖房つけっぱなしの1日・1ヶ月の電気代の目安から、器具別の比較、つけっぱなしとこまめに消す場合の損得の判断基準、そして今日から実践できる節約術まで解説します。

2026年1月時点の電気料金目安単価(31円/kWh)をもとに計算していますので、ぜひ自分の生活スタイルに照らし合わせて参考にしてください。

この記事のポイント
  • 8畳用エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代は約9,500〜13,000円が目安(東京電力エリア・2026年1月時点)
  • 外出が30分以内ならつけっぱなしの方が電気代が安くなる場合が多い
  • 設定温度を1度下げると消費電力が約10%削減できる
  • フィルター掃除・サーキュレーター活用・断熱対策で暖房費を減らせる
目次

暖房をつけっぱなしにした場合の電気代はいくら?

  • エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代の目安(部屋サイズ別)
  • 1日あたりの電気代:24時間つけっぱなしだといくらかかる?
  • 暖房器具別に比べた電気代:エアコン・ヒーター・こたつの違い
  • 設定温度と部屋の広さで変わる電気代シミュレーション

エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代の目安(部屋サイズ別)

エアコン暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代の目安(部屋サイズ別)

8畳用エアコン(ダイキンS253ATES-W)を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代は、目安として約9,500円です(2026年1月時点・31円/kWh)。東京電力エナジーパートナーのメディア「くらひろ」の試算によると、エアコンをつけ始めた最初の30分は最大消費電力(1,290W)、夜間は標準消費電力(635W)、昼間は最小消費電力(130W)をもとに計算されています。

部屋サイズ別に見ると、電気代の差は思っている以上に大きくなります。設定温度20度での1ヶ月の目安は、6畳で約6,000円、8畳で約8,000円、10畳で約10,000円、12畳で約12,000円、14畳で約14,000円、16畳で約16,000円とされています。1日あたりの電気代の目安としては、6畳で約200円前後、8畳で約230円前後、14畳で約300円前後、16〜20畳のLDKで約360円前後という参考値もあります。

なお、6畳〜8畳の小さめの部屋は少ない電力で安定しやすい一方、14畳以上やLDKは消費電力が増えやすい傾向があります。一人暮らし(6〜8畳)の1ヶ月つけっぱなし電気代は5,000〜8,000円程度、二人暮らしやファミリー世帯では9,000〜15,000円が一般的とされています。

また、夜間のみ(約14時間)暖房をつけた場合の1ヶ月の電気代は約8,600円で、24時間つけっぱなしの9,500円との差は意外と小さい点も注目です。エアコンはスイッチを入れて室温を上げるときに最も多くの電力を消費するため、夜間だけの使用でもコストは大きくは変わらないことが計算からわかります。木造住宅は熱が逃げやすく断熱・気密が弱い分、鉄筋(気密性が高い)よりも消費電力が多くなりやすい点も考慮が必要です。

1日あたりの電気代:24時間つけっぱなしだといくらかかる?

1日あたりの電気代:24時間つけっぱなしだといくらかかる?

エアコン暖房を24時間つけっぱなしにした場合、1日にどれくらいの電気代がかかるのでしょうか。エネチェンジ編集部による実験では、6畳の洋室でパナソニックJシリーズを使用し、24時間暖房をつけっぱなしにした結果、消費電力量の合計は9,174Whとなり、電気代は284円(31円/kWh換算)という実測値が出ています。この実験では、日中は消費電力がやや低くなる傾向があるものの、ほとんどの時間帯で300Wh以上の消費電力を使用しています。

部屋のサイズや設定によって1日あたりの電気代は変わります。エアコン暖房の1時間あたりの電気代の目安は、6畳で約14.6円、8畳で約19.7円、10畳で約27.6円とされています。これをもとにした24時間つけっぱなしの1日電気代の目安は、6畳で約350円、8畳で約473円、10畳で約662円という試算があります。また、8畳部屋で24時間つけっぱなしにした場合、1日約360円、1ヶ月では約10,800円という試算もあります。

さらに広めの部屋や設定温度が高い場合は、1日1,080〜1,440円という試算例もあります。全体的には、エアコン暖房つけっぱなしで1日300〜600円、1ヶ月9,000〜10,000円程度が目安と考えられています。

エアコンは起動直後は設定温度まで室温を上げるためにフルパワーで動き、室温が安定すると消費電力が大幅に下がる仕組みになっています。この特性が、「24時間つけっぱなしでも意外と電気代が変わらない」という現象の背景にあります。

暖房器具別に比べた電気代:エアコン・ヒーター・こたつの違い

暖房器具別に比べた電気代:エアコン・ヒーター・こたつの違い

暖房器具によって電気代は大きく異なります。東京電力エナジーパートナーの試算によると、1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代の目安(31円/kWh)は、エアコン(8畳用)が約9,500円、こたつ(石英管)が約2,300円、カーボンヒーターが約11,300円、赤外線ストーブが約12,600円、オイルヒーターが約15,600円、パネルヒーターが約15,600円となっています。

別の試算(10畳用エアコン・24時間30日間)では、エアコンが約17,760円(796W)、オイルヒーター(中)が約15,630円(700W)、セラミックファンヒーター(強)が約26,790円(1,200W)、こたつ(強)が約4,470円(200W)、電気毛布(強)が約1,674円(75W)という比較もあります。

また、1日8時間×30日での比較では、エアコンが約5,950円、オイルヒーターが約8,930円、セラミックファンヒーターが約8,930円、こたつが約2,230円という数字があります。

注目すべきは、部屋全体を暖める「空間暖房」と人を直接暖める「局所暖房」ではコストに大きな差がある点です。最も経済的な電気毛布と高コストなセラミックファンヒーターを比較すると、差は1ヶ月で25,000円以上になるとの指摘もあります。こたつや電気毛布などの局所暖房は消費電力が低く、人がいる場所をピンポイントで温める場合に電気代が安くなる傾向があります。エアコン以外の暖房器具と上手に組み合わせることが、電気代を抑えるうえでの選択肢の一つです。

設定温度と部屋の広さで変わる電気代シミュレーション

設定温度と部屋の広さで変わる電気代シミュレーション

設定温度と部屋の広さの組み合わせで、1ヶ月のエアコン暖房電気代は大きく変わります。1ヶ月つけっぱなしにした場合の目安として、6畳では20度設定で約6,000円、22度設定で約7,500円、25度設定で約9,000円とされています。8畳では20度設定で約8,000円、22度設定で約10,000円、25度設定で約12,500円。14畳では20度設定で約14,000円、22度設定で約16,500円、25度設定で約20,000円という試算があります。

設定温度が20度から22度に上がるだけで消費電力が約10〜20%増加し、25度設定ではさらにコストが上がります。複数のソースで一致している情報として、設定温度を1度下げるだけで消費電力を約10%削減できることが示されています。

具体的な節約額の目安として、設定温度を22度から20度に下げた場合、月間の電気代を約2,000円削減できる可能性があるとされています。また、6畳用エアコンなら設定温度を1度下げることで月間約1,000円、10畳用エアコンなら月間約1,300円の節約が可能という試算もあります。なお、経済産業省によると、暖房の設定温度を21℃から20℃に下げることで、年間約1,650円の節約になるとされています。

木造か鉄筋かによっても電気代は変わります。木造は熱が逃げやすいため、同じ設定温度でも鉄筋より消費電力が多くなりやすい傾向があります。設定温度は20度前後がバランスよく、1度上げるごとに数%の増加が見込まれるため、まず設定温度の見直しが節約への近道です。

暖房はつけっぱなしとこまめに消すどちらが安い?節約術も解説

  • つけっぱなしがお得になる条件:外出時間30分が目安の理由
  • 暖房つけっぱなしのメリットとデメリット
  • エアコン暖房の電気代を安くする5つの節約術
  • 暖房が冷房より電気代が高くなる理由と対策

つけっぱなしがお得になる条件:外出時間30分が目安の理由

つけっぱなしがお得になる条件:外出時間30分が目安の理由

「エアコンはこまめに消す方が節約になる」と思っている方は多いかもしれませんが、実際には状況によります。外出が30分以内の場合、一度冷やすと再加熱に多くのエネルギーが必要になるため、つけっぱなしの方が電気代が抑えられる場合が多いとされています。

外出時間別の目安として、30分未満の外出はつけっぱなし、1〜3時間の外出は設定温度を下げる、3時間以上の外出は電源オフが有効とされています。別の資料では「外出が1時間前後なら弱めの自動運転でつけっぱなし、2時間を超えるならオフまたは設定温度を2〜3度下げて維持が有効」という基準も示されています。

実験データとして、エネチェンジによる9時間の比較実験では、つけっぱなし(2,025Wh・62.77円)と30分ごとにオンオフした場合(2,060Wh・63.86円)で差はわずかという結果が出ています。また、8畳の部屋でエアコンを13時間停止した場合と24時間つけっぱなしにした場合の1日あたりの電気代の差はわずか約30円という試算もあります(24時間つけっぱなし:1日360円、13時間停止の入り切り:1日390円)。

一方で、「つけっぱなし」が有効なのは、外気温が非常に低い日に30分程度の短い外出をするケースなどに限られるという指摘もあります。数時間にわたる外出や、それほど寒くない日であれば、都度電源を切る方が節電につながるとされています。また、アイリスオーヤマの試算では、つけっぱなし(1ヶ月6,510円)とこまめにオンオフ(1ヶ月6,789円)で比較した場合、オンオフの方が約279円高くなるという計算例もあります。頻繁なオンオフが積み重なると月単位では無視できないコスト増になるとのことです。

暖房つけっぱなしのメリットとデメリット

暖房つけっぱなしのメリットとデメリット

つけっぱなしにはメリットとデメリットの両面があります。まずメリットとして挙げられているのが、室温を快適に保てることです。小さな子どもや高齢者のいる家庭では、体調管理のためにも安定した室温が大切とされています。

2つ目のメリットはヒートショックのリスクを下げやすいことです。消費者庁のデータによると、令和5年の高齢者の浴槽内死亡者数6,541人は交通事故死亡者数2,116人の約3倍にのぼります。室温を安定させることで急激な温度変化によるヒートショックのリスクを減らしやすくなります。

3つ目は快適な眠りにつながることです。冬場は室温18度程度に設定すると、寝苦しさを感じにくい室温を保てるとされています。4つ目は電源のオンオフを気にする必要がなくなりストレスが軽減されることです。

一方でデメリットとしては、まず室内の空気が乾燥することが挙げられています。空気が乾燥するとウイルスが活性化しやすくなるとされています。次に、暖房器具の寿命が短くなる場合があることです。使用頻度が高いと劣化が早くなる可能性があります。また、自動お掃除機能が使えないことも挙げられています。スイッチを切ったときにのみ作動するタイプが多いため、2週間に一度は自動お掃除機能を作動させるとよいとされています。そして当然ながら電気代が増えることもデメリットです。冬場は外気温と室温の差が大きく、夏より電気代が高くなりやすい点も忘れてはなりません。

就寝中は設定温度を1〜3度下げて連続運転にすると、立ち上げロスを抑えつつ電気代を節約しやすいとの報告があります。

エアコン暖房の電気代を安くする5つの節約術

エアコン暖房の電気代を安くする5つの節約術

複数のソースで紹介されている節約術をまとめます。

まず1つ目は設定温度を20度にすることです。環境省も推奨する室温の目安は20度とされており、設定温度を1度下げるだけで消費電力を約10%削減できます。

2つ目は「自動運転」モードの活用です。「弱」モードは設定温度に達するまでに時間がかかり、かえって電気代が高くなりがちです。自動運転モードを使うと、エアコンが部屋の温度に合わせて風量を自動的に調整してくれます。

3つ目は風向きを「下向き」に設定することです。暖かい空気は上に溜まる性質があるため、風向きを下にすることで足元から暖かさが広がります。

4つ目はフィルターをこまめに清掃することです(月1〜2回が目安)。フィルターの目詰まりは運転効率の低下につながります。経済産業省によると月1〜2回のフィルター掃除で年間約990円の節約になるとされており、状況によっては年間1万円以上の節約になることもあるとの情報もあります。

5つ目はサーキュレーターで空気を循環させることです。室内の空気を循環させると温度ムラが解消され、設定温度を下げても体感温度を保ちやすくなります。

これらに加えて、窓・断熱対策も効果的です。冬に部屋から熱が放出するのは窓からが最も多く、52〜58%が窓から外に漏れていくとされています。窓に断熱シートを貼ったり厚手のカーテンを使うことで室内の暖かい空気を逃がしにくくなります。また、湿度を40〜60%に保つことで体感温度が上がり、設定温度を低くしても快適に過ごせるとされています。こたつや電気毛布などの局所暖房との併用でエアコンの設定温度を下げるのも有効な方法です。

暖房が冷房より電気代が高くなる理由と対策

暖房が冷房より電気代が高くなる理由と対策

エアコンの暖房は冷房に比べて電気代が高くなりやすい傾向があります。エネチェンジ編集部の実験では、暖房で24時間つけっぱなしにした場合の消費電力量は9,174Wh(284円)に対し、冷房では4,095Wh(127円)と、暖房は冷房の2倍以上の消費電力量でした。

暖房の消費電力が冷房より高くなる理由として、外気温と室温の温度差が挙げられています。冬の場合、外気温0度・室内20度なら温度差が20度となりますが、夏は外35度・室内27度で差は8度にとどまります。エアコンは外気温と室温の差が大きいほど多くの電力が必要なため、温度差の大きい冬の暖房の方が電気代が高くなるのです。同じ畳数の部屋で比較すると、暖房運転の消費電力は冷房に比べて約1.5〜2倍になることが多いとされています。また、外気温が低い日は熱負荷が大きく、立ち上げ時に大きな電力を要する点も影響しています。

もう一つ知っておきたいのが霜取り運転です。外気温が低い状態でエアコンの暖房を使用すると室外機に霜が付着し、一時的に暖気が止まります。連続運転の方が室温の谷を作らず効率的とされており、霜取り運転への対策としてはフィルターのこまめな掃除や設定温度を1〜2度下げることが有効とされています。

近年の電気代高騰の背景として、政府補助金制度の終了と再エネ賦課金が過去最高水準になっていることも指摘されています。環境省によって推奨されている快適な室温は冬季で20度とされており、過度に室内を暖め過ぎないことが省エネルギー効果につながります。

暖房つけっぱなしの電気代と節約ポイントまとめ

この記事のまとめです。

  • 8畳用エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代の目安は約9,500円(2026年1月時点・東京電力エリア31円/kWh)
  • 夜間のみ(14時間)使用した場合は約8,600円で、24時間との差は意外と小さい
  • 暖房の電気代は部屋の広さと設定温度で大きく変わり、設定温度1度の差で消費電力が約10%増減する
  • 6畳・8畳などの小〜中程度の部屋なら月5,000〜10,000円、LDKや広い部屋では月10,000〜20,000円超になることもある
  • エアコンはこたつの約4倍程度のランニングコストで、セラミックファンヒーターよりは安い傾向がある
  • 外出が30分以内ならつけっぱなしの方が電気代が抑えられる場合が多い
  • 13時間停止しても1日の電気代差はわずか約30円という実験データがある
  • つけっぱなしのメリット:室温安定、ヒートショック軽減、オンオフのストレスなし
  • つけっぱなしのデメリット:乾燥、器具の寿命短縮、自動お掃除機能が使えない、電気代増加
  • 設定温度を1度下げると消費電力が約10%削減され、月間で1,000〜2,000円の節約効果が期待できる
  • 自動運転モードは「弱」固定より効率的に室温を管理できる
  • フィルター掃除(月1〜2回)で暖房効率が上がり年間で節約効果が見込める
  • 窓の断熱対策(断熱カーテン・断熱シート)で室内の熱が逃げにくくなる
  • サーキュレーターで空気を循環させると温度ムラが解消されエアコンの設定温度を下げやすくなる
  • 外気温が特に低い日や霜取り運転が多発する地域では、連続運転の方が効率がよい場合がある
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