ゲーミングPCの電気代はいくら?スペック別月額と節約術

当ページのリンクには広告が含まれています。
ゲーミングPCの電気代はいくら?スペック別月額と節約術

ゲーミングPCを使っていると、「電気代がどのくらいかかっているんだろう?」と気になることはありませんか。高性能なゲーミングPCは快適なプレイ体験を提供してくれる一方で、消費電力の大きさが気になるポイントのひとつです。

実際に、ゲーミングPCの平均的な消費電力は約280Wとの報告があります。電気料金の目安単価31円/kWhで計算すると1時間あたり約9円の電気代になります。1日8時間プレイした場合には1日72円、1ヶ月では約2,160円になる計算です。一般的なデスクトップパソコンの消費電力が約100Wとされているため、その差は約3倍にもなります。

とはいえ、消費電力はスペックや使い方によって大きく異なります。エントリーモデルなら月1,000円台に収まることもあれば、ハイエンドクラスでは月3,000円を超えるケースもあります。また、使い方の工夫次第で電気代をある程度抑えることも可能です。

この記事では、ゲーミングPCの電気代をスペック別に整理し、電気代の計算方法から具体的な節約方法まで詳しく解説します。自分のゲーミング環境を見直すきっかけにしてみてください。

この記事のポイント
  • ゲーミングPCの平均消費電力は約280Wで、1ヶ月の電気代は約2,160円(1日8時間使用時)が目安とされている
  • スペックによって電気代は大きく異なり、電源容量500W〜1000Wで月額1,860円〜3,720円程度の差が生じるとされています
  • グラフィックボード(GPU)の消費電力がゲーミングPCの電気代に最も大きく影響し、エントリーからハイエンドまで75W〜450Wの幅がある
  • スリープとシャットダウンの使い分けや80PLUS認証電源の活用など、電気代を抑える方法がいくつかある
目次

ゲーミングPCの電気代はどのくらい?スペック別に計算する

  • ゲーミングPCの電気代の計算方法
  • エントリー・ミドルレンジクラス(500〜600W電源)の電気代
  • ハイスペッククラス(750〜850W電源)の電気代
  • ハイエンドクラス(1000W電源)の電気代
  • ゲーミングノートPCと一般PCの電気代比較

ゲーミングPCの電気代の計算方法

ゲーミングPCの電気代の計算方法

ゲーミングPCにかかる電気代は、「消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力量単価(円/kWh)」という計算式で求めることができます。消費電力の単位はW(ワット)で表されており、計算式に当てはめる際には1,000で割ってkW(キロワット)に換算する必要があります。

電力量単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価として31円/kWh(2024年)が使われています。ただし、実際の電力量単価は契約している電力プランや地域によって異なるため、正確な金額を知りたい場合は自分の契約プランの料金表で確認することが推奨されます。

たとえば、消費電力300Wで1時間使用した場合の電気代を計算してみましょう。0.3kW × 1h × 31円/kWh = 9.3円となります。1日4時間使用すると9.3円 × 4時間 = 37.2円、1ヶ月20日使用すれば744円、1年間では8,928円という計算になります。

なお、ゲーミングPCは常に最大消費電力で稼働するわけではなく、実際には電源容量の半分程度で稼働することが多いとされています。電源ユニットの電源容量は、システム全体の消費電力の2倍程度が最も効率よく機能するとされているため、スペック表の数値をそのまま当てはめるのではなく、実使用状況に近い数値で考えるのがより現実的です。このように計算式と実際の使用状況を組み合わせて考えることで、自分のゲーミングPCにかかる電気代をある程度把握することができます。

エントリー・ミドルレンジクラス(500〜600W電源)の電気代

エントリー・ミドルレンジクラス(500〜600W電源)の電気代

エントリーモデルの「GeForce GTX 1650」やミドルレンジの「GeForce RTX 3060」クラスのグラフィックボードを搭載したゲーミングPCでは、電源ユニットの電源容量として500〜600Wクラスが中心とされています。

500W電源を搭載したゲーミングPCをフル稼働させた場合、1時間あたりの電気代は15.5円となります。ただし、これはピーク時の数値であり、平均するとおおよそ半分程度の電力で稼働していると考えたほうが現実的とされています。その点を考慮すると、500W電源のゲーミングPCの電気代は1時間あたり約7.75円が目安とされています。600W電源の場合はフル稼働時で1時間あたり18.6円、実際の使用を踏まえると約9.3円が目安とされます。

1日4時間使用した場合の月額電気代の目安は、500W電源で約1,860円、600W電源で約2,232円になると計算されています。1年間(365日・1日4時間)では500W電源で約22,630円、600W電源で約27,156円程度の電気代になると試算されています。

一方、一般的なデスクトップパソコンの消費電力は50〜150W程度で、平均100Wで計算すると1ヶ月(1日8時間)で720円程度とされています。多くの人気ゲームを快適にプレイできる構成がこのエントリー・ミドルレンジクラスに集中しており、最も一般的なゲーミングPC帯域とされていますが、一般的なデスクトップパソコンの2〜3倍の電気代がかかることが分かります。

ハイスペッククラス(750〜850W電源)の電気代

ハイスペッククラス(750〜850W電源)の電気代

「GeForce RTX 4070Ti」や「GeForce RTX 4080」、「Radeon RX 7900XTX」クラスのハイスペックなグラフィックボードを搭載する場合は、消費電力がさらに大きくなるため、750〜850W電源が必要とされています。

フル稼働時の電気代は750W電源で1時間あたり23.25円、800W電源で1時間あたり24.8円という計算になります。電源容量の半分程度で稼働するという考え方に基づくと、750Wクラスの電源を搭載したゲーミングPCの1時間あたり電気代は約11.625円、850Wクラスは約13.175円が目安とされています。

1日4時間使用した場合の月額電気代は、750W電源で約2,790円、800W電源で約2,976円になると試算されています。エントリー・ミドルレンジクラスと比べると、月額で約1,000円程度の差が生じる計算です。

最新のGPUについては、高性能化と消費電力効率化が同時に進んでいるとされています。高性能なグラフィックボードには「必要な時に必要な電源容量で稼働する機能」が搭載されており、ゲームプレイ中でもずっと最大電力がかかり続けるわけではなく、高度な処理が必要な場面とそうでない場面では消費電力が細かく調整されるとされています。また、「GeForce RTX 4090」のTGP(グラフィックカード全体の想定消費電力)は約450Wとされており、このクラスのGPUを搭載する場合はさらに大容量の電源が必要になります。

ハイエンドクラス(1000W電源)の電気代

ハイエンドクラス(1000W電源)の電気代

「GeForce RTX 3090」や「GeForce RTX 4090」クラスのハイエンドGPUはグラフィックボードの消費電力だけで450Wに達するため、1000Wクラスの電源ユニットが推奨されています。

1000W電源を搭載したゲーミングPCの1時間あたり電気代は約15.5円が目安とされています。フル稼働時では1時間あたり31円という計算になります。1日4時間使用した場合の月額電気代は約3,720円、年間では約45,260円になる計算です。

エントリーモデルのGPU「GTX 1650」の消費電力が75Wであるのに対し、ハイエンドモデルはGPUだけで6倍の消費電力になるとされており、電気代への影響が大きいことが分かります。

4K解像度や最高設定でのゲームプレイ、高度な動画編集を行う場合にこのクラスが選択肢となります。また、電源ユニットの変換効率が低いと、PCが必要とする以上の電気を消費することになるため、高効率な電源ユニットの選択が重要とされています。ハイエンドクラスのPCを使用する場合は、長期的な電気代を考慮したうえで電源ユニットの性能にも注目することが推奨されます。

ゲーミングノートPCと一般PCの電気代比較

ゲーミングノートPCと一般PCの電気代比較

ゲーミングノートPCは、バッテリー駆動を前提に設計されているため、デスクトップPCと比べると消費電力が大幅に少ないとされています。ACアダプタの出力を見ると、一般的なノートPCが約50W程度であるのに対し、ゲーミングノートPCは200〜300W程度のものが採用されています。

注目すべき点として、「GeForce RTX 4090」を搭載したゲーミングノートPCでも電源ユニットは330W程度であり、デスクトップの1000Wクラスと比べると消費電力が大幅に少ないとされています。また、ゲーミングノートPCの消費電力数値はモニター込みの数値であるため、省エネという観点ではノートPCが優位とされています。

一般的なデスクトップパソコンの消費電力は50〜150W程度とされ、平均100Wで計算すると1ヶ月(1日8時間使用)で720円程度とされています。ゲーミングPCの消費電力は一般的なパソコンの約2.8倍の約280Wとされ、電気代も約3倍になるとの報告があります。

また、WEBブラウジングやオフィス系ソフトの利用がメインであれば、CPU内蔵グラフィックスで十分なため消費電力をかなり抑えられるとされています。ゲーム中の処理負荷によって消費電力は変動し、3Dゲームプレイ中とインターネット閲覧中では消費電力が異なるとされています。持ち運びを重視する場合や電気代を抑えたい場合には、ゲーミングノートPCという選択肢も検討する価値があると言えます。

ゲーミングPCの電気代を節約する方法

  • スリープとシャットダウンの使い分け
  • 電源ユニットの変換効率(80PLUS認証)を確認する
  • モニターや周辺機器の電気代も見直す
  • 発熱対策と冷却管理で無駄な電力を抑える

スリープとシャットダウンの使い分け

スリープとシャットダウンの使い分け

ゲーミングPCの電気代を節約するうえで、使っていない時間の電力消費をどう抑えるかが重要です。そのポイントとなるのが「スリープ」と「シャットダウン」の使い分けです。

数分程度の短い離席であれば、そのままにしておいても問題ないとされています。パソコンは何も操作していない待機(アイドル)状態でも消費電力を大きく抑える仕組みになっているためです。さらに長時間離席する場合は、スリープ状態にすることが推奨されます。スリープ状態とは、開いているプログラムやファイルをメモリに保存し、最低限の電力のみを通電させる状態です。消費電力はほとんどかからず、スリープ状態からの復帰にかかる電力も非常に少なく、すぐに操作を再開できるという利点があります。

節約の目安として示されているのが「90分」です。PCを操作しない時間が90分以内であればスリープ、それ以上であればシャットダウンするほうが電気代の節約になるとされています。ゲームの合間に軽い休憩を取るならスリープ、食事に行くならシャットダウンなど、離席時間に応じた使い分けが節電につながるとされています。

一方、頻繁に電源のオンとオフを繰り返すと、起動時に多くの電力を消費するため逆に消費電力が増えてしまう可能性があるとされています。PCを起動したままの状態でも待機電力が発生するため、長時間使わない場合はシャットダウンが推奨されますが、短時間の離席であればスリープや待機状態を活用するのが効果的です。この「90分ルール」を目安に使い分けることで、無駄な電力消費を削減できるとされています。

電源ユニットの変換効率(80PLUS認証)を確認する

電源ユニットの変換効率(80PLUS認証)を確認する

電源ユニットの変換効率は、ゲーミングPCの電気代に直接影響する重要な要素です。電源ユニットはコンセントから入力される交流電力をPCで使える直流電力に変換する役割を持っていますが、この変換時に多少の電力ロスが生じます。変換しきれなかった電力は熱になるため、変換効率の高い電源ユニットは発熱も少なく、冷却ファンへの負担も軽減されるとされています。

この変換効率を表す指標として「80PLUS認証」があります。変換効率80%以上を保証するこの規格には、STANDARDからTITANIUMまで6つのグレードがあります。各グレードの変換効率(負荷率50%時)は以下のとおりとされています。STANDARD(80%)、BRONZE(85%)、SILVER(88%)、GOLD(90%)、PLATINUM(92%)、TITANIUM(94%)となっており、上位グレードになるほど変換効率が高くなります。

例えば、変換効率80%の500W電源は500Wの電力を出力するために625Wの電力を消費しますが、効率90%なら約556Wで済む計算になります。長期間使用するほどこの差が電気代に影響するため、電源ユニット選びで80PLUS認証のグレードを確認することが推奨されています。

また最近では、「ETA認証(Cybenetics)」という80PLUS認証よりも厳格な指標も登場しています。変換効率のほか力率・待機電力なども評価対象となっており、より精密に電源性能を評価できる規格とされています。PCを新規購入する際や電源ユニットを交換する際には、これらの認証を確認することで長期的な電気代の節約が可能になると考えられています。

モニターや周辺機器の電気代も見直す

モニターや周辺機器の電気代も見直す

ゲーミングPCの電気代を考えるうえで、PC本体以外の機器の消費電力も見落とせません。PCとは電源が別になっているモニターはPCと同時に使用するため、当然同じ時間分の電力を消費することになります。

一般的な液晶モニターの消費電力は30W程度とされており、高解像度・高リフレッシュレートのゲーミングモニターは一般的なモニターより消費電力が大きい場合があります。たとえば34インチ曲面ゲーミングモニターの最大消費電力は60W程度のモデルもあり、1日8時間使用した場合の月額電気代は約446円程度になる計算です。

モニターの明るさ(輝度)を下げるだけでも消費電力を抑えられるとされており、適切な明るさへの調整は目の負担軽減にもつながるとされています。多くのゲーミングモニターは購入時の設定で明るさが高めに設定されていることがあるため、必要以上に明るく設定していないか確認してみる価値があります。

また、RGBライティング(LED)は一つひとつの消費電力はわずかでも、多くの機器が同時に光る場合は合計が無視できないレベルになることもあるとの報告があります。LEDライティングをオフにする場合は、多くのゲーミングPCやマザーボードには専用ソフトウェアが付属しており、設定変更で消灯できます。さらに、アンプ内蔵の外部スピーカーはヘッドホンやイヤホンと比べて消費電力が大きい傾向があり、ヘッドホンへの切り替えも節電方法のひとつとされています。これらの細かな積み重ねが、年単位で考えると電気代の節約につながるとされています。

発熱対策と冷却管理で無駄な電力を抑える

発熱対策と冷却管理で無駄な電力を抑える

ゲーミングPCは高性能なCPUやGPUが発する熱も大きく、PC内部の温度が高くなると冷却ファンがより高速で回転し消費電力が増加するとされています。発熱が大きくなるとパソコンの挙動にも影響し、電気代がかかるだけでなくパーツへのダメージにもつながるとされています。

冷却効率を維持するための基本的な対策として、まずPCケース内のエアフローを確保し、内部にホコリが溜まらないようにすることが重要とされています。ファンやヒートシンクにホコリが溜まると冷却効率が著しく低下するため、定期的な掃除が推奨されています。

設置場所にも注意が必要です。PCを壁際にぴったりつけたり、棚の中など通気性の悪い場所に置いたりすると、排熱がうまくいかず内部に熱がこもってしまうため、適切な設置場所の確保が重要とされています。また、ケーブルの配線(ケーブリング)によってPCケース内のエアフローは大きく変わり、適切なエアフロー確保が発熱抑制と電気代節約に貢献するとされています。

最近の冷却ファンはファンコントローラーで制御されており、発熱が少ないほど回転数も下がります。冷却ファンの消費電力は回転数に比例するため、発熱を抑えること自体が消費電力の削減につながるとされています。日頃からこうした管理を行うことで、冷却ファンの無駄な稼働を抑え、長期的に安定した電力効率を維持することが期待できます。

ゲーミングPCの電気代と節約方法まとめ

この記事のまとめです。

  • ゲーミングPCの平均的な消費電力は約280Wで、1時間あたり約9円の電気代がかかるとされている
  • 電気代の計算式は「消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力量単価(31円/kWh)」で求められる
  • エントリー・ミドルレンジクラス(500〜600W電源)の月額電気代は約1,860〜2,232円が目安(1日4時間使用)
  • ハイスペッククラス(750〜850W電源)の月額電気代は約2,790〜2,976円が目安(1日4時間使用)
  • ハイエンドクラス(1000W電源)の月額電気代は約3,720円が目安(1日4時間使用)
  • ゲーミングPCの電気代は一般的なパソコン(月720円程度)の約3倍になるとの報告があります
  • GPUはエントリーモデル(75W)からハイエンド(450W)まで消費電力に大きな差があり、電気代に最も影響するパーツとされる
  • ゲーミングノートPCの消費電力は200〜300W程度で、デスクトップと比べると格段に少ないとされる
  • 90分ルールを目安にスリープとシャットダウンを使い分けることで待機時の電力消費を抑えられるとされる
  • 80PLUS認証の電源ユニットは変換効率が80%以上保証されており、グレードが上がるほど効率が高くなる
  • 80PLUS GOLD(90%)やPLATINUM(92%)など高グレードの電源ユニットは長期的な電気代節約に効果があるとされる
  • モニターの輝度を下げるだけでも消費電力を抑えることができ、目の負担軽減にもつながるとされる
  • RGBライティングをオフにすることも小さな節電対策のひとつで、年単位で考えると積み重ねになるとされる
  • ホコリの定期的な掃除と適切な設置場所の確保で冷却効率を維持し、冷却ファンの無駄な稼働を防ぐことができる
  • スペックの選択時は自分のプレイしたいゲームに合ったGPUを選ぶことが、電気代と性能のバランスを取るうえで重要とされる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次