電気ポットをつけっぱなしにしていると、「実際どれくらい電気代がかかっているのか」「電気ケトルやガスに変えた方が得なのか」が気になりますよね。
本記事では、日本の一般家庭向け電気料金の目安として、全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電力料金目安単価31円/kWh(税込)を前提に、電気ポットを24時間つけっぱなしにしたときの電気代から、電気ケトル・やかん・ガスとの比較、さらに「コンセントを抜くと年間いくら節約できるのか」まで、できるだけ具体的な数字で解説します。
なお、実際の電気料金単価は電力会社や料金プランによって異なります。例えば、新電力ネットの統計では、低圧「電灯」(主に家庭など低圧契約全体)の全国平均販売単価は2025年8月時点で約25.95円/kWhとなっており、31円/kWhより安めです。
そのため、本記事の試算はやや「安全側(高め)」の金額になっていると考えてください。ご自宅の単価が分かる場合は、記事内の計算式に当てはめて金額を調整するのがおすすめです。
あわせて、電気ポットつけっぱなし電気代を抑えるコツや、省エネモデルの選び方、家族構成別のおすすめ湯沸かしスタイルも紹介しますので、「できるだけラクをしながら電気代を下げたい」という方の判断材料にしてもらえればと思います。
- 電気ポットをつけっぱなしにしたときの1日・1か月・1年の電気代の目安が分かる
- 電気ポットと電気ケトル・やかん・ガスのコストを具体的な数字で比較できる
- コンセントを抜いた場合の年間節約額と、電気ポットつけっぱなし電気代を減らす使い方が分かる
- 家族構成別に「電気ポットを使うべきか」「ケトル中心にすべきか」の判断の目安が分かる
※本記事の試算は、特に断りがない限り「電力料金31円/kWh(税込)」を前提としています。実際の単価は地域・電力会社・料金プランによって異なるため、あくまで目安としてお読みください。
電気ポットつけっぱなし電気代の目安と損得
- 電気ポット1日つけっぱなしの電気代
- 電気料金単価と計算方法を整理
- 電気ポットの消費電力と保温電力
- 電気ケトル・やかん・ガスとの比較
電気ポット1日つけっぱなしの電気代

まずは「電気ポットをつけっぱなしにすると1日いくらくらいかかるのか」という、一番気になるところから整理します。
家電量販店ヤマダデンキのコラムでは、一般的な家庭用電気ポットの1日あたりの電気代を約18.9〜21.7円、1か月では約567〜651円と紹介しています。
条件は機種によりますが、「1日中保温+必要に応じて再沸騰」という、よくある使い方を想定した金額です。
電力会社系の情報サイト「Looopでんき」では、容量2.2Lクラスの電気ポットについて、1日あたり17.74〜19.44円、1か月で約532〜583円、1年で約6,386〜6,998円という試算が掲載されています(電力料金単価27円/kWh前提)。
さらに、複数の比較サイトや電力会社系メディアでは、日本電機工業会自主基準(室温23℃、湯沸かし2回/日、再沸とう1回/日、保温90℃で23時間/日、365日/年)に基づき、1日あたりの電気代をおおむね18〜40円程度とするデータもあります。
最近の電力比較サイト「まちエネ」では、2.2〜5.0Lクラスの複数モデルを比較し、電気ポットの1日の電気代は容量や方式によっておおよそ20〜50円程度になるとまとめています。
これらを総合すると、標準的な家庭用電気ポットをつねに保温状態で使った場合、
- 1日あたりの目安:およそ20円前後〜30円台
- 条件次第では:40円前後になるケースもある
- 1年あたりの目安:6,000〜1万円弱程度に達する可能性がある
というイメージになります。少しの金額に見えても、1年通して積み上がると「無視できない固定費」になってくるのがポイントです。
電気料金単価と計算方法を整理

電気ポットつけっぱなし電気代を正しくイメージするには、電気料金の基本的な計算方法を押さえておくと分かりやすくなります。
電気料金は、一般的に次の式で求められます。
- 電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力料金単価(円/kWh)
例えば、消費電力1,000W(1kW)の家電を1時間使い、電力料金単価が31円/kWhであれば、
- 1kW × 1時間 × 31円/kWh = 31円
が、その1時間分の電気代の目安です。
全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電力料金目安単価は、2022年7月22日の改定で31円/kWh(税込)になっており、家電メーカーや比較サイトの試算でも広く使われています。
一方で、新電力ネットの統計によると、低圧「電灯」契約の全国平均販売単価は2025年8月時点で約25.95円/kWhとされています。
つまり、目安単価31円/kWhはやや高めであり、本記事の試算は「少し多めに見積もった数字」と考えておくと良いでしょう。
ご家庭の実際の単価を知るには、
- 電力会社からの検針票
- 契約中の電力会社のマイページやアプリの「ご利用明細」
- 複数料金メニューの単価表
を確認するのが確実です。燃料費調整額や再エネ賦課金なども含んだ「実質の1kWh単価」が分かれば、本記事の式に当てはめることで、自宅の電気ポットの電気代をより正確に見積もることができます。
電気ポットの消費電力と保温電力

電気ポットつけっぱなし電気代を理解するには、「お湯を沸かすとき」と「保温しているとき」の両方の消費電力を知ることが欠かせません。
家電量販店やメーカーの情報をまとめると、一般的な家庭用電気ポットはおおむね次のようなスペックになっています。
- 湯沸かし時の消費電力:およそ700〜1,300W程度
- 保温時の消費電力:省エネタイプで30〜40W台、従来型で50〜60W前後が多い
保温時の消費電力は小さく見えますが、24時間つけっぱなしだと「常に電気ストーブのごく弱運転をしている」ようなイメージになり、1日分の電気代にじわじわ効いてきます。
例えば、保温時の消費電力が35W(0.035kW)のモデルで24時間保温した場合、
- 使用電力量:0.035kW × 24時間 = 0.84kWh
- 目安単価31円/kWhでの保温分の電気代:0.84kWh × 31円 = 約26円/日
となります。ここに湯沸かし時の電気代(1時間あたり20円前後など)が上乗せされるため、使い方によっては前述の「1日20〜30円台」程度になるわけです。
省エネタイプ(魔法びん構造など)では、断熱性能が高いため保温に必要な電力を抑えられ、同じ容量でも1日の電気代が数円下がるケースが多く見られます。
電気ケトル・やかん・ガスとの比較

では、電気ポットをつけっぱなしで使う場合と、電気ケトルやガスコンロ・やかんを使う場合では、どちらが光熱費を抑えやすいのでしょうか。
楽天エナジーのコラムでは、電気ケトルでお湯を沸かす場合の電気代を約0.7〜2.7円/回(沸かす量や機種によって変動)と紹介しています。
同じ記事では「保温機能がある電気ポットを1日中使うと約24円程度」といった試算も示されており、1日に数回しかお湯を使わない家庭では、電気ケトルの方がトータルコストを抑えやすいと結論づけています。
また、ヤマダデンキのコラムでは、1リットルの水を沸騰させるのに必要なエネルギーを「電気ポット:約0.1kWh、ガスコンロ:約0.07m³」とし、電気代1kWhあたり27円、ガス代1m³あたり200円という条件で試算しています。
- 電気ポット:0.1kWh × 27円 = 約2.7円
- ガスコンロ:0.07m³ × 200円 = 約14円
となり、この条件では「同じ1Lを沸かすなら、電気ポットを使った方が安い」という結果になります。ガスの単価が高い地域ではこの傾向がさらに顕著です。
一方で、最近の電気ポットの試算では、「1日中保温しながら使った場合の1日の電気代」は20〜50円程度とされることが多く、少量のお湯をときどき使うだけの家庭では割高になりがちです。
これらを整理すると、次のような傾向が見えてきます。
- 少量のお湯を1日に数回しか使わないなら、電気ケトル(もしくは電子レンジ)中心の方が電気代を抑えやすい
- 一日に何度もお湯を使う家庭では、「まとめて沸かして必要な時間だけ保温」する電気ポットがラクで効率的な場合もある
- ガスコンロで少量を頻繁に沸かすより、一定量をまとめて電気ポットやケトルで沸かした方が安くなるケースもある
つまり、「電気ポットが絶対に損」「電気ケトルが絶対に得」という単純な話ではなく、自分の家庭の「お湯の量」と「使う回数」に合わせて、最適な組み合わせを考えることが重要です。
電気ポットつけっぱなし電気代を抑えるコツ
- つけっぱなしをやめた時の節約効果
- 使い方を変えて電気代を減らす
- 省エネ電気ポットの選び方のポイント
- 家族構成別のおすすめ湯沸かしスタイル
つけっぱなしをやめた時の節約効果

「つけっぱなしをやめると、実際どれくらい節約になるのか」が分からないと、なかなか行動に移しづらいものです。
大阪ガスの電気代節約コラムでは、電気ポットに満タンの水2.2Lを入れて沸騰させ1.2Lを使用後、6時間保温した場合と、プラグを抜いて保温せずに必要なときだけ再沸騰させた場合を比べています。その結果、後者の方が年間107.45kWh分の省エネとなり、目安単価31円/kWhで約3,330円の節約になる可能性があると紹介されています。
この試算はあくまで一つのモデルケースですが、「保温を続けるか、いったん切って再沸騰するか」という違いだけで、年間3,000円前後の節約余地があることを示しています。電気ポットを毎日つけっぱなしにしている家庭ほど、見直したときのインパクトが大きいと考えられます。
ヤマダデンキのコラムでも、経済産業省 資源エネルギー庁の資料をもとに、「保温せずにコンセントを抜くことで年間約3,300円の節約が可能」という趣旨の紹介があり、電気ポットの使い方を見直す具体例として挙げられています。
実際の節約額は、
- お湯を沸かす回数
- 保温時間
- 設定温度
- 電気ポットの容量・方式(マイコン式かVE式か)
などによって変わりますが、「保温をなんとなく続けている時間」を減らすほど、電気代は確実に下がります。
「完全につけっぱなしをやめるのはハードルが高い」という場合でも、
- 夜間だけはコンセントを抜く
- 平日は出勤前に電源を切り、帰宅後に必要な分だけ再沸騰する
といった「時間帯を区切った見直し」でも、年間で数千円規模の節約につながる可能性があります。
使い方を変えて電気代を減らす

電気ポットつけっぱなし電気代を減らすには、「買い替え」より先に「使い方」を変えるのが近道です。
家電量販店や電力会社の節電情報では、電気ポットの電気代を抑える方法として、次のようなポイントがよく挙げられています。
- 必要な量だけお湯を沸かす(ムダに満水にしない)
- 長時間使わないときは保温を切り、コンセントも抜く
- 保温温度を高温(98℃など)から90℃前後に下げる
- 寝ている間や外出中は節電タイマーで自動的にオフにする
- コップ1杯程度など少量のお湯は、電気ポットではなく電気ケトルや電子レンジで賄う
保温温度や保温時間を見直すだけでも、ヒーターの稼働時間を減らすことができるため、電気代削減に直結します。例えば、保温温度を98℃から90℃に下げると、メーカーの試算では月あたり数十〜100円前後の節約になるケースもあります。
一方、安全面の観点も見逃せません。製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気ポットを含む電気湯沸かし機器で、空焚きや長時間放置などが原因と思われる事故事例を複数報告しており、適切な使用とメンテナンスを呼びかけています。
また、東京消防庁などの資料では、電源タップの許容電流を超えるタコ足配線や、ほこりがたまったコンセント・プラグからの発熱が火災につながるリスクも指摘されています。
電気代と安全の両方の観点から、次のような基本は押さえておきましょう。
- 使わないときは電源スイッチだけでなくコンセントごと抜く
- プラグやコード、テーブルタップの傷みやほこりを定期的に確認する
- 電気ポットや電子レンジ、電気ストーブなど消費電力の大きい家電を、1つのタップに集中させない
これらは他の家電にも共通する「待機電力削減」と「火災リスク低減」の基本行動でもあります。
省エネ電気ポットの選び方のポイント

「そろそろ電気ポットの買い替えを考えている」という場合は、最初から省エネ性の高いモデルを選ぶことで、電気ポットつけっぱなし電気代そのものを下げることができます。
電気ポットの選び方について、家電量販店やメーカーの情報を整理すると、主なポイントは次の通りです。
- 容量を必要以上に大きくしない
一人暮らしなら1.0〜1.5L、2〜3人なら2.2〜3.0L、4人以上なら3.0〜5.0Lクラスなど、家族構成に合った容量を選ぶことが大切です。大きすぎると、毎回多くのお湯を加熱・保温することになり、電気代がかさみます。
- 断熱性の高い構造(魔法びん構造、VEタイプなど)のモデル
電気で沸かして真空断熱構造で保温する「VE電気まほうびん」のようなタイプは、従来型マイコン式より保温時の消費電力が小さく、同じ容量でも1日の電気代が数円下がるデータが示されています。
- 省エネ機能(節電タイマー・省エネモード・保温温度選択など)の有無
6・8・10時間などの節電タイマーや、70〜98℃の保温温度切り替え機能があるモデルなら、「夜間だけ保温を切る」「普段は90℃にして必要なときだけ再沸騰する」などの工夫がしやすくなります。
- 年間消費電力量・年間電気代の目安が確認できること
メーカーのカタログやサイトには、日本電機工業会の自主基準(HD-112)にもとづく年間消費電力量と年間電気代の目安が表示されていることが多く、同じ容量・価格帯の機種を比べるときの大きな判断材料になります。
最近の省エネ情報では、家電のカタログやラベルに「年間目安エネルギー料金」を表示することが推奨されており、購入時にランニングコストも意識した選択がしやすくなっています。
本体価格だけで見ると、VEタイプなどの省エネモデルはやや割高に感じられるかもしれません。しかし、1日あたり数円の差でも、1年や5年単位で使い続ければ数千〜1万円以上の差になる場合もあります。「今払う金額」と「これから何年も払う電気代」の両方を見て選ぶのがおすすめです。
家族構成別のおすすめ湯沸かしスタイル

最後に、「うちのような家庭なら、電気ポットをどう使うのがよさそうか」というイメージをつかむために、家族構成別の使い方の目安を整理します。
1〜2人暮らしで、お湯を使うのは「朝のコーヒー1〜2杯」「夜のカップスープ」程度という生活スタイルなら、前述のように電気ケトル1回あたりの電気代は0.7〜2.7円程度に対し、電気ポットの保温を続けると1日20〜30円台という試算が多く、つけっぱなし運用は割高になりがちです。
このような世帯では、
- 日常の飲み物やカップ麺は電気ケトル中心
- たまにまとまった量が必要なときだけ電気ポットや大きめのやかんを使う
- 作り置きスープなどの温め直しは電子レンジを併用
といった「ケトル+電子レンジ」中心の運用の方が、電気ポット24時間保温より現実的なことが多いでしょう。
一方、3〜4人以上の家族で、朝食・昼食・夕食・お茶・インスタント食品などで一日に何度もお湯を使う家庭では、
- 朝にまとめて沸かして保温スタート
- 日中は家にいる時間帯だけ保温を続ける
- 夜間や外出中は保温を切り、必要なときに再沸騰させる
という「まとめて沸かす+保温時間を区切る」スタイルが、手間と電気代のバランスを取りやすくなります。
また、小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、安全面にも配慮が必要です。東京都の消費生活センターは、電気ケトルの転倒やコードに足を引っかけることで熱湯がこぼれ、やけどにつながった事例を紹介し、子どもの手が届かない場所への設置やコードの取り回しに注意を促しています。
そのため、
- 電気ポット本体は安定した高めの位置に置く
- コードは通路を横切らないように配線する
- 留守番中や就寝中は電源を切る(可能ならコンセントも抜く)
- 必要に応じて「電気ポット+魔法びん(保温ポット)」で、使う場所だけ安全に持ち運ぶ
といった工夫を組み合わせると、電気代だけでなく安全性の面でも安心度が高まります。
さらに、太陽光発電や蓄電池を導入している家庭では、「昼間の太陽光余剰電力が多い時間帯にまとめて湯沸かしをしておき、夕方以降は保温時間を短めにする」といった形で、創エネ・蓄エネとの相性を考えた運用も検討できるでしょう。
総括:電気ポットつけっぱなし電気代を理解してムダなくお湯を使おう
- 電気代は「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力料金単価(円/kWh)」で計算でき、目安として31円/kWhという単価が家電の試算で広く使われている。一方で、2025年8月時点の低圧電灯の平均販売単価は約25.95円/kWhであり、31円/kWhでの試算はやや高めの見積もりになる。
- 一般的な家庭用電気ポットを24時間保温しながら使った場合、1日あたりの電気代は約18.9〜21.7円という試算や、17.74〜19.44円、18〜40円、20〜50円といった幅をもつ試算があり、年間では6,000〜1万円弱程度のコストになるケースもある。
- 電気ポットは、湯沸かし時には700〜1,300W前後、保温時にも30〜60W程度の電力を使う。保温35Wのモデルを24時間つけっぱなしにすると、保温だけで1日約26円程度になる計算で、ここに湯沸かし時の電気代が加わる。
- 電気ケトルは1回あたり0.7〜2.7円程度とされ、少量のお湯をときどき使うだけならケトルの方が有利になりやすい。一方、ガスコンロで1Lの水を沸かすには約0.07m³のガスが必要とされ、条件によっては電気ポットの方が1Lあたりのコストが安い試算もある。
- 経済産業省資料をもとにした大阪ガスや家電サイトの解説では、電気ポットの保温をやめてプラグを抜き、必要なときだけ再沸騰させる使い方に切り替えることで、年間107.45kWh、約3,300円前後の節約効果が得られるモデルケースが示されている。
- 電気ポットつけっぱなし電気代を減らすには、必要な量だけ沸かす、保温温度を下げる、保温時間を短くする、節電タイマーを活用する、少量のお湯は電気ケトルや電子レンジに任せるといった基本行動が有効である。
- 省エネ電気ポットを選ぶ際は、容量を必要以上に大きくしないこと、魔法びん構造など断熱性の高いモデルや省エネ機能付きモデルを選ぶこと、年間消費電力量と年間電気代の目安を比較することが重要である。
- 一人暮らしや少人数でお湯の使用回数が少ない家庭では、電気ケトルや電子レンジ中心の湯沸かしスタイルが、電気ポット24時間保温よりも経済的になりやすい。逆に、人数が多くお湯を頻繁に使う家庭では、電気ポットでまとめて沸かしつつ、夜間や外出時は保温を切るなど「保温時間を区切る」運用が現実的な落としどころになる。
- 電気ポットのつけっぱなしは電気代だけでなく、空焚きやプラグ・テーブルタップの過熱による事故・火災リスクもある。使わないときはコンセントを抜き、コードやタップの状態を定期的に点検し、子どもの手が届かない場所への設置やコードの取り回しにも注意することが重要である。
電気ポットは、お湯をすぐに使える便利さと火を使わない安全性という大きなメリットを持ちながら、使い方によっては電気代と安全面の両方でムダやリスクが生まれる家電です。この記事で紹介した数字とコツを参考にしながら、ご家庭の「お湯の使い方」と「料金プラン」に合わせて、電気ポット・電気ケトル・ガス・魔法びんなどを上手に組み合わせてみてください。
