「アースインフィニティに切り替えたら、電気代が高い気がする」「口コミで高いと聞いて不安になった」という声は少なくありません。実際、日本全体で電気料金はここ数年上昇傾向にあり、世帯人数別の平均電気代も右肩上がりになっています。
一方で、アースインフィニティは基本料金や電力量料金単価自体はエリア大手電力会社より割安に設定されているケースもあり、電源調達調整額などの仕組みを知らないまま「高い」と判断してしまうこともあります。
この記事では、日本国内の一般家庭向け低圧契約(従量電灯・バリューパックS系プランなど)を前提に、アースインフィニティの電気代が高く感じる理由を、料金体系・市場連動型の電源調達調整額・他社との比較・口コミまで含めて整理します。そのうえで、契約プランや契約期間の確認方法、電気代が本当に高いかを見極めるチェック手順、電力会社の乗り換えや省エネの具体的な対策、トラブル時の相談先やクーリングオフ制度まで、実践的な対処法を詳しく解説します。
- アースインフィニティの電気代が「高い」と感じる主な要因と仕組みを整理
- 料金体系と電源調達調整額(市場連動)の特徴を分かりやすく解説
- 平均電気代や他社プランとの比較方法、乗り換えの判断材料を紹介
- トラブル時の相談先やクーリングオフ・解約金の注意点まで具体的に解説
アースインフィニティ電気代は高い?
- 電気代が高いと感じる主な理由
- 料金体系と電源調達調整額の仕組み
- 大手電力会社との料金比較の考え方
- 口コミ・評判から見える注意点
- 電気代が本当に高いかのチェック方法
電気代が高いと感じる主な理由

まず押さえておきたいのは、「アースインフィニティが特別に高い」というよりも、日本全体でここ数年電気代そのものが上昇しているという背景です。総務省「家計調査」をもとに関西電力がまとめたデータでは、2023年の年間電気代支出は、2019年と比べて増加しており、1人世帯で月平均約6,700円、2人世帯で約1万1,000円前後となっています。電気代が上がっているのは、多くの家庭に共通する状況です。
上昇要因として大きいのが、燃料価格の高騰と為替レートの影響です。火力発電に使うLNGや石炭などの輸入燃料費が上がると、電気料金の「燃料費調整額」が増えます。また、再生可能エネルギー発電促進賦課金も年々上昇傾向にあり、2024年度は1kWhあたり3円台半ばと、前年の約2.5倍になりました。こうした「国全体の要因」で、どの電力会社を選んでも、ある程度の電気代アップは避けにくい状況になっています。
そのうえで、アースインフィニティ特有の要因として注目されるのが「電源調達調整額(または燃料費等調整額)」です。アースインフィニティの一般家庭向けプランでは、基本料金・電力量料金に加えて、この電源調達調整額(または燃料費等調整額)と再エネ賦課金が加算される仕組みになっており、一部が日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に連動しています。市場価格が高騰した月は、この部分が大きく膨らみ、「思ったより高い請求額になった」と感じやすくなります。
さらに、国の電気・ガス料金支援などの補助金が適用されていた期間と、終了した後の期間を比較すると、同じ使用量でも請求額に数百~千円単位の差が出ることがあります。2023~2025年にかけて、複数の名称で電気・ガス料金の支援事業が断続的に行われており、その時期と補助単価によって負担額が上下しました。補助が手厚かった時期の請求書と、補助が縮小・終了した後の請求書を単純比較すると、「アースインフィニティに変えたから高くなった」と勘違いしやすい点にも注意が必要です。
まとめると、「電気代が高い」と感じる背景には、①日本全体の電気料金上昇トレンド、②再エネ賦課金の増加、③国の補助の有無、④アースインフィニティ特有の電源調達調整額(市場連動)の影響が重なっている可能性があります。どれが自分の請求に効いているのかを切り分けることが、正しい判断の第一歩になります。
料金体系と電源調達調整額の仕組み

この記事では、日本の一般家庭向けの低圧契約(従量電灯・バリューパックSなど)を前提に説明します。高圧契約や事業者向けプラン、ガスとのセット契約とは条件が異なるため、個別の法人契約をお持ちの方は必ず別途約款を確認してください。
アースインフィニティの家庭向け電気料金の基本的な構成は、エリアによって多少異なりますが、おおむね次のようなかたちです。
- 北海道・東北・東京・北陸・中国・四国エリア
基本料金+電力量料金±電源調達調整額+再エネ賦課金
- 中部・関西・九州エリア
基本料金+電力量料金±燃料費等調整額+再エネ賦課金
とくに注意したいのが、「電源調達調整額」および中部・関西・九州エリアにおける「燃料費等調整額」です。これらには、日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場のエリアプライスに連動する部分が含まれており、前月の市場価格が基準単価を上回ると加算、下回るとマイナス方向に還元される仕組みが取られています。
JEPXは、電力会社同士が電気を売買する卸電力市場であり、その価格は燃料費や需給バランス、気象条件などによって日々変動します。JBEPSなどの解説によると、市場価格が高い期間には、市場連動型の料金プランの調整額が大きくプラスになる一方、市場価格が低下した期間にはマイナス(還元)になるため、月ごとの請求額のブレが大きくなる傾向があります。
アースインフィニティの最新の重要事項説明書では、電源調達調整額に、市場連動部分に加えて「安定供給維持管理費」が含まれることも明記されています。また、前月のJEPX価格平均が東日本エリアで13円/kWh、西日本エリアで12円/kWhを超えた分が加算され、一定の水準を下回った場合は還元されるといった基準も定められています。
一方、大手電力会社(従来の地域電力会社)でも、燃料費調整額や再エネ賦課金により、電気料金は毎月変動します。しかし、燃料費調整単価に上限を設けている会社も多く、「想定外の高騰」を抑える仕組みが比較的分かりやすく設計されているケースが少なくありません。
このように、アースインフィニティの電気料金は、基本料金・電力量料金だけを見ると割安に見える場合でも、市場価格に連動する調整額の動きによって、請求額が大きく上下する可能性があります。「料金体系の構造」が他社と違うことを理解しておかないと、「思ったより高い」と感じてしまうわけです。
大手電力会社との料金比較の考え方

「アースインフィニティと東京電力、どちらが安いのか」といった問いに対して、エネチェンジなどの比較サイトは、東京電力エナジーパートナー「スタンダードS」とアースインフィニティ「バリューパックSプラン」の東京エリアを比較し、電力量料金単価だけを見ればアースインフィニティの方が割安だと紹介しています。
しかし、そこに電源調達調整額(アースインフィニティ)と燃料費調整額(東京電力)が加わると、どちらが安いかは「その月の市場価格」と「使用量」によって変わってきます。JEPX価格が高止まりしている時期には、アースインフィニティ側の電源調達調整額が大きくプラスに働き、結果的に大手電力会社と同等か、それ以上の請求額になる可能性も否定できません。
一方で、市場価格が基準を下回るような期間には、電源調達調整額のマイナス(還元)も発生しうるため、その時期だけ見ればアースインフィニティの方が割安になることも考えられます。つまり、料金表だけで「常にこちらが安い」と言い切ることは難しく、「市場価格の動きにどこまで付き合えるか」がポイントになります。
実務的には、次のような比較手順がおすすめです。
1. 直近1~3か月分の検針票(またはマイページの利用明細)から、「使用量(kWh)」と「請求金額(税込)」を確認する
2. 請求金額を使用量で割って、1kWhあたりの実質単価(補助金含む総額ベース)をざっくり把握する
3. エネチェンジなどの電力比較サイトで、同じ使用量・郵便番号で他社プランをシミュレーションし、「総額ベースでどれくらい差が出るか」を見る
このとき、国の電気料金補助が適用されている期間とされていない期間が混ざっていると、単純比較で誤差が出るため、「補助ありの月だけで比較する」「補助終了後の月だけで比較する」といった工夫も必要です。
口コミ・評判から見える注意点

インターネット上の口コミやブログを見てみると、「アースインフィニティにしたら電気代が高くなった」「こんなに高くなるとは思わなかった」といった書き込みが見られます。また、比較サイトの解説記事では、解約金が1万1,000円(税込)と比較的高額であることや、契約期間が3年と長めである点をデメリットとして挙げている例もあります。
ただし、これらの口コミには、いくつか注意して読みたいポイントがあります。
1つめは、「比較対象があいまい」なケースです。たとえば、国の電気料金補助が厚かった時期の大手電力会社の請求と、補助が縮小・終了した後のアースインフィニティの請求を比較して「高い」と感じている場合、会社ではなく制度の違いが大きく影響している可能性があります。
2つめは、「料金体系の違いを理解しないまま契約している」ケースです。電源調達調整額などの市場連動部分は、パンフレットや約款に仕組みが記載されているものの、専門用語が多く内容が分かりにくいのも事実です。その結果、「安くなると言われたのに高くなった」と感じる人が出やすくなります。経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会や国民生活センターも、「電気代が安くなる」といった勧誘文句だけで契約せず、料金の仕組みや契約条件をよく確認するよう注意喚起しています。
3つめは、「解約金や契約期間を見落としていた」ケースです。新電力の比較記事の中には、アースインフィニティの解約金が1万1,000円(税込)、契約期間が3年と紹介されているものがあり、短期間で乗り換えようとした人が予想外の負担に驚いたという声も紹介されています。ただし、実際の条件は時期やプランにより異なる可能性があるため、必ず最新の重要事項説明書・約款を公式サイトで確認してください。
口コミは「どこでつまずきやすいか」を知る材料としては有用ですが、あくまで個々のケースです。自分の使用量・契約内容・契約時期を踏まえて、冷静に判断することが大切です。
電気代が本当に高いかのチェック方法

「高い気がする」という感覚だけで判断せず、データで確認してみましょう。ここでは、家庭向け電気代の平均値や、自分の請求書の見方を踏まえたチェック手順を紹介します。
総務省「家計調査」のデータをもとに関西電力がまとめた、2023年の世帯人数別の平均電気代(月額)は、概ね次のような水準です。
- 1人世帯:約6,700円
- 2人世帯:約1万1,000円
- 3人世帯:約1万2,800円
- 4人世帯:約1万3,500円
あくまで全国平均ですが、自宅の電気代がこれらから大きく外れているかどうかを、最初の目安として確認できます。
次に、直近の請求書(検針票またはマイページ画面)を用意し、次の項目をチェックします。
1. 電気使用量(kWh)
2. 請求金額(税込)
3. 「電源調達調整額」または「燃料費等調整額」「再エネ賦課金」の金額
請求金額を使用量で割り、「1kWhあたりいくらか」をざっくり計算すると、他社との比較がしやすくなります。同じ使用量でも、国の補助があった月は1kWhあたりの実質負担が小さく、補助終了後は大きくなるため、比較する月を揃えることも重要です。
さらに、エネチェンジなどの比較サイトで、自宅の郵便番号と使用量を入力し、複数社の年間料金シミュレーションを行うと、自分の契約が平均よりどの程度高いのか、あるいはほぼ妥当なのかが見えやすくなります。
このプロセスを踏むことで、「アースインフィニティだから高い」のか、「そもそも使用量が多い」のか、「補助の有無や市場価格の影響なのか」を切り分けて考えられるようになります。
アースインフィニティ電気代が高い時の対策
- 契約プランと契約期間をまず確認
- 使用量と基本料金の見直しポイント
- 家電ごとの省エネと節約テクニック
- 電力会社の乗り換えを検討する場合
- トラブル時の相談先とクーリングオフ
契約プランと契約期間をまず確認

電気代が高いと感じたとき、いきなり解約や乗り換えを検討する前に、現在の契約内容を正確に把握することが欠かせません。アースインフィニティの公式サイトには、電気供給約款や料金表、重要事項説明書の最新版と過去分が公開されており、プラン名・契約期間・解約金・料金構成などが記載されています。
比較サイトの解説では、アースインフィニティの一部プランについて、契約期間3年・解約金1万1,000円(税込)という条件が紹介されているものがあります。ただし、こうした条件は時期やプランによって変更されている可能性があるため、「ネットの記事にそう書いてあったから」と鵜呑みにせず、自分が契約した当時の重要事項説明書を必ず確認しましょう。
確認のポイントとしては、次のような項目があります。
- 契約しているプラン名(例:バリューパックS+、バリューパックM+ など)
- 契約期間の有無と年数(例:3年契約かどうか)
- 契約期間途中で解約する場合の解約金・違約金の有無と金額
- 電源調達調整額や燃料費等調整額の算定方法
- 支払い方法(クレジットカード・口座振替など)
また、2025年以降もアースインフィニティは、料金表や重要事項説明書の変更を告知しており、2025年1月1日申込み分からの変更、2025年5月1日からの供給約款変更などが案内されています。契約途中で条件が変わる場合もあるため、定期的に公式サイトのお知らせ欄に目を通しておくと安心です。
「解約金があるから動けない」と感じるかもしれませんが、残りの契約期間と解約金額、乗り換え先での節約効果を比較すると、「解約金を払ってもトータルで得」というケースもありえます。シミュレーション結果と合わせて、冷静に損得を計算してみましょう。
使用量と基本料金の見直しポイント

アースインフィニティに限らず、電気代を下げるうえでまず見直したいのが「使用量」と「基本料金(契約アンペア)」です。北海道ガスの解説でも、契約アンペア数を下げることで基本料金を抑えられる場合があるとされており、ブレーカーがほとんど落ちない家庭では一度見直す価値があります。
ただし、アースインフィニティの料金表を見ると、エリアやプランによって「アンペア制の基本料金」と「最低料金制」の両方が存在します。たとえば、北陸エリアや九州エリア向けのバリューパックSプランでは、10A・20A…といったアンペアごとの基本料金、あるいは一定kWhまでの最低料金が設定されており、そこから先は3段階の電力量料金で計算される仕組みです。
見直しのステップとしては、次のような手順が現実的です。
1. 過去1年分の使用量(kWh)と請求額をざっくり一覧にする(季節変動も把握)
2. 契約アンペア数・最低料金の有無を確認する
3. ブレーカーが落ちた回数や同時に使う家電の数から、「もう1段階下げても大丈夫か」を検討する
4. 比較サイトで、契約アンペアを変えた場合のシミュレーションを行う
また、平均値との比較も有効です。前述のとおり、1人世帯で月6,000円台後半、2人世帯で1万1,000円前後、4人世帯で1万3,000円台が2023年の全国平均です。これを大きく上回っている場合は、使用量が多いか、単価が高いか、あるいはその両方の可能性があります。
基本料金は「契約の枠」であり、一度下げると大幅な同時使用が難しくなるため、日々の使い方とあわせて慎重に判断する必要があります。とはいえ、ほとんどの時間で電化製品を同時にたくさん動かしていないのであれば、契約アンペアを1段階下げるだけで、毎月数百円、年間で見れば数千円の固定コスト削減につながることもあります。
家電ごとの省エネと節約テクニック

使用量を減らすためには、単に「節約しよう」と意識するだけでなく、「どの家電がどれくらい電気を使っているか」のイメージを持つことが重要です。電気料金の仕組みを解説する各社のコラムでも、エアコン・冷蔵庫・給湯機器・照明など、24時間動き続けるものや長時間使用するものの消費電力量が大きいと指摘されています。
具体的なポイントをいくつか挙げます。
- エアコン
夏・冬のエアコンは使用時間が長く、外気温によって消費電力量が増えがちです。設定温度を1℃見直す、フィルターをこまめに掃除する、カーテンや断熱シートで外気の影響を減らすといった基本的な対策でも、シーズンを通して見ると一定の効果が期待できます。
- 冷蔵庫
冷蔵庫は24時間稼働する家電です。詰め込み過ぎを避け、ドアの開閉回数を減らし、壁から適切な距離を取ることが、省エネに直結します。省エネ性能の高い新しい冷蔵庫に買い替えると、年間電気代が大きく下がるケースもあり、長期的には有利になる場合があります。
- 照明・待機電力
LED照明への切り替えや、人感センサー照明の活用は、照明分の電気代をじわじわ下げてくれます。また、テレビや録画機器、ゲーム機などの待機電力も積もれば無視できません。主電源のオフや節電タップの活用は、無理のない範囲で取り入れやすい対策です。
- 給湯関連機器
電気温水器やエコキュートなどを使っている家庭では、設定温度や予約運転の見直し、断熱材の補強などが効果的とされています。太陽光発電や蓄電池の導入がある場合は、「自家消費」を増やす運用も併せて検討するとよいでしょう。
これらの対策は、アースインフィニティかどうかに関係なく、どの電力会社でも有効です。電源調達調整額など、コントロールしにくい要素があるからこそ、自分でコントロールできる「使用量」をしっかり抑えることが、長期的な防衛策になります。
電力会社の乗り換えを検討する場合

それでも「他社に比べて総額が明らかに高い」「市場連動のリスクを取りたくない」と感じる場合は、電力会社の乗り換えも選択肢になります。電力小売自由化以降、多くの会社が参入しており、料金プランもさまざまです。
乗り換えを検討する際のポイントは、次のとおりです。
1. 総額で比較する
基本料金・電力量料金だけでなく、燃料費調整額・再エネ賦課金・各種割引やポイント還元まで含めた「実際の請求額」で比較します。比較サイトのシミュレーションでは、こうした要素をまとめて年間の目安を出してくれるので活用しやすいです。
2. 契約期間・解約金の条件を確認する
アースインフィニティのように契約期間が数年あり、途中解約で1万円超の解約金が発生するケースもあります。一方で、契約期間の縛りや解約金がない会社もあります。比較記事では、具体的に解約金の有無や金額を一覧にしているものもあるので、乗り換え先の条件も含めて慎重に比較しましょう。
3. 市場連動型かどうかを確認する
市場連動型のプランは、JEPX価格が低いときには魅力的ですが、高騰時のリスクも伴います。JBEPSなどでも、市場連動型プランのメリット・デメリットが解説されていますので、自分のリスク許容度に応じて選択してください。
4. 電気・ガスセットやポイント還元の有無
電気とガスのセット契約や、特定のポイントサービスと連携した還元など、電気料金以外のメリットがある会社もあります。ただし、「ポイントがたくさん付くからお得」と思っても、基本料金や単価が高ければ本末転倒になるため、最終的には「現金ベースの総額」で判断しましょう。
乗り換え自体は、現在の電力会社に解約の連絡をしなくても、新しい会社側で手続きを進めてくれるケースが多く、停電が増えたり電気の質が悪くなることはないとされています。ただし、切り替えまでの間に二重契約にならないよう、申し込み手順や開始日をよく確認してください。
トラブル時の相談先とクーリングオフ

「説明された内容と違う気がする」「電話勧誘や訪問販売で、よく分からないまま契約してしまった」といった場合、1人で抱え込まず、早めに公的な相談窓口を頼ることが大切です。
消費者庁や国民生活センターは、電力・ガスの契約トラブルについて継続的に注意喚起を行っており、契約内容の確認や解約方法、クーリングオフの可否などについて相談を受け付けています。全国共通の「消費者ホットライン188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費生活センターなどにつないでもらえます。
また、電力・ガス取引監視等委員会(経済産業省)の相談窓口でも、電気料金や契約条件、切り替え時のトラブルに関する相談を受け付けています。電力自由化に関するパンフレットでは、「電気代が安くなる」といった勧誘文句に注意すること、契約期間や解約条件をよく確認すること、困った時は早めに相談することが繰り返し強調されています。
訪問販売や電話勧誘でアースインフィニティなどの電力契約を結んだ場合、特定商取引法に基づき、契約書面を受け取った日から8日以内であれば、原則としてクーリングオフ(無条件での契約解除)が可能です。クーリングオフは書面または一定の電磁的記録で行う必要があり、内容証明郵便など記録が残る方法で通知することが推奨されています。
8日を過ぎても、説明と実際の契約内容が大きく異なるなどの場合には、消費生活センターや電力・ガス取引監視等委員会が事業者との間に入ってアドバイスをしてくれることもあります。「請求が高すぎる気がする」「解約金の説明を受けていなかった」など、少しでも不安を感じたら、早めに相談窓口を活用しましょう。
総括:アースインフィニティ電気代が高いと感じたときの正しい見極め方
- 日本全体で電気料金が上昇しており、アースインフィニティだけが高くなっているわけではない背景がある
- 燃料費高騰や再エネ賦課金の増加、国の電気料金補助の有無などが請求額に大きく影響している
- アースインフィニティの電気料金は、基本料金・電力量料金に加えて電源調達調整額または燃料費等調整額が加わる仕組みである
- 電源調達調整額の一部はJEPXの市場価格に連動し、市場高騰時には請求額が膨らむリスクがある
- 大手電力会社との比較では、料金表だけでなく調整額や補助金込みの「総額」で判断することが重要である
- 世帯人数別の平均電気代や1kWhあたりの実質単価を算出し、自分の電気代が本当に高いかをデータで確認すべきである
- 契約プラン名・契約期間・解約金・調整額の算定方法などを、アースインフィニティの最新の約款・重要事項説明書で確認する必要がある
- 解約金が高い場合でも、残り期間と乗り換えによる節約額を比較して、トータルで得かどうかを検討するのが合理的である
- 使用量削減のためには、エアコン・冷蔵庫・照明・給湯機器など、消費電力量の大きい家電から重点的に省エネ対策を行うことが有効である
- 電気料金比較サイトを活用し、郵便番号と使用量を入力して複数社のプランをシミュレーションすることで、乗り換えの判断材料が得られる
- 新しい電力会社を選ぶ際は、市場連動型かどうか、契約期間や解約金の有無、セット割やポイント還元なども含めて総合的に比較する必要がある
- 訪問販売や電話勧誘で電気契約を結んだ場合、契約書面受領から8日以内であればクーリングオフが可能である
- 電気料金や契約条件に不安を感じたときは、消費者ホットライン188や電力・ガス取引監視等委員会の相談窓口を早めに利用するべきである
- 口コミやブログは参考にはなるが、補助金の有無や使用量、契約内容が異なるため、そのまま自分のケースに当てはめないことが重要である
- 「アースインフィニティ 電気代 高い」と感じたときこそ、感情的に判断するのではなく、制度・料金体系・使用量を一つずつ分解して確認し、自分にとって最適な選択肢を冷静に選ぶことが大切である
