電気代が気になるけど、ドラム式洗濯機って実際いくらかかるの?——そう疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
乾燥機能付きのドラム式洗濯機は便利な反面、毎月の電気代が気になるところです。特に乾燥機能を毎日使っていると、1ヶ月でいくらかかるのか把握できていない方も少なくありません。
この記事では、ドラム式洗濯機の電気代を1回あたり・1ヶ月あたりで詳しく解説します。ヒーター式とヒートポンプ式の違い、縦型洗濯機との比較はもちろん、電気代が高くなる原因や具体的な節約術まで、実際のデータに基づいてお伝えします。
乾燥機能を毎日使っている家庭でも工夫次第で電気代を抑えられますので、ぜひ最後までお読みください。
- ドラム式洗濯機の電気代は乾燥機能を使うと1回あたり約20〜70円程度
- ヒートポンプ式はヒーター式より乾燥時の電気代が安く済む
- まとめ洗いや自然乾燥との組み合わせで年間の電気代を大幅削減できる
- 電気代を抑えたいならヒートポンプ式のドラム式洗濯機を選ぶのが効果的
ドラム式洗濯機の電気代の実態と縦型洗濯機との比較
- 乾燥機能を使ったときの1回あたり電気代を解説
- ヒーター式とヒートポンプ式の乾燥電気代を比較
- 1ヶ月・年間の電気代目安
- 縦型洗濯機・浴室乾燥機との電気代比較
ドラム式洗濯機の乾燥機能を使ったときの1回あたり電気代

ドラム式洗濯機の電気代は、洗濯のみか乾燥まで使うかで大きく変わります。まず計算方法から確認しましょう。電気代は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)」で求めることができます。電力量料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価31円/kWh(2022年7月改訂)を使います。
洗濯のみの場合の電気代は非常に小さく、ヒーター式で1回あたり約2.8円、ヒートポンプ式で1回あたり約3.1円が目安との報告があります。一方、乾燥機能を使うと話が大きく変わります。ヒーター式で洗濯から乾燥まで行うと1回あたり約68.8円、ヒートポンプ式でも1回あたり約65.7円かかるとの報告があります。乾燥機能を使うと電気代は洗濯のみのときと比べて大幅に増加します。
機種別に見ると、東芝TW-127XP3Lは洗濯時1.9円・洗濯乾燥時36円、日立BD-SV120JLは洗濯時2.2円・洗濯乾燥時42.4円が目安との報告があります。ヒートポンプ式の標準モードでは1回29.3〜41.2円、省エネモードでは1回20.8〜21.1円との報告もあります。ヒーター式は1回48.7〜61.4円の範囲との報告があります。
このように、同じドラム式洗濯機でも乾燥方式や機種によって電気代には幅があります。乾燥機能を頻繁に使う家庭では、1回あたりのコストをあらかじめ把握しておくことが家計管理の第一歩です。

ヒートポンプ式とヒーター式の乾燥電気代を比較

ドラム式洗濯機の乾燥方式には「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類があり、電気代に明確な差があります。
ヒーター式は消費電力1,110W・1回あたり乾燥電気代約68.8円・1ヶ月(30日)約2,065円・年間約25,119円です。一方、ヒートポンプ式は消費電力1,060W・1回あたり乾燥電気代約65.7円・1ヶ月約1,972円・年間約23,988円となっており、1ヶ月あたりではヒートポンプ式が約84円安い計算になります。
乾燥の仕組みも異なります。ヒーター式は内蔵ヒーターで高温の温風を作り出して衣類を乾かします。乾燥時間が短い反面、高温のため衣類が縮みやすいという特徴があります。ヒートポンプ式は熱交換器で空気を循環させ、約60℃以下の低温で乾燥させます。衣類が傷みにくく縮みにくいメリットがあり、電気代も抑えられます。
省エネモードを活用するとさらに差が開きます。ヒートポンプ式の省エネモードでは1回20.8〜21.1円と、ヒーター式の半額以下になるとの報告があります。また、シャープES-12X1のようなヒートポンプとサポートヒーターを組み合わせたハイブリッド式では、洗濯から乾燥までの消費電力量が590Whで1回あたり約18.3円という結果も出ています。
ヒートポンプ式は本体価格が高い傾向がありますが、毎日乾燥機能を使う家庭であれば、長期的なランニングコストで初期費用を回収できる可能性があります。
ドラム式洗濯機の1ヶ月・年間の電気代目安

ドラム式洗濯機を毎日使った場合の1ヶ月・年間の電気代目安を確認しましょう。1ヶ月を30日として計算します。
ヒーター式の場合、洗濯のみで1ヶ月約83.7円・年間約1,018円、乾燥込みで1ヶ月約2,065円・年間約25,119円です。洗濯と乾燥を合計すると、ヒーター式では1ヶ月あたり約2,149円となります。
ヒートポンプ式の場合、洗濯のみで1ヶ月約93.0円・年間約1,132円、乾燥込みで1ヶ月約1,972円・年間約23,988円です。合計すると1ヶ月あたり約2,065円で、ヒーター式より月84円ほど安くなります。
なお、ヒートポンプ式で省エネモードを活用した試算では、洗濯から乾燥まで1回約42円・1ヶ月約1,260円との報告もあります。機種や使用状況によって実際の電気代は変わるため、上記はあくまで目安と捉えてください。
電気代の計算に使う単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWh(2022年7月改訂)を基準としています。実際には契約している電力会社やプランによって単価が異なるため、より正確な数字を知りたい場合は「消費電力量(Wh)÷1,000×実際の単価」で計算するとよいでしょう。
パナソニックNA-LX129ELを例にとると、標準乾燥モードで1回約24.8円(800Wh)、省エネ乾燥モードでは1回約19.2円(620Wh)という数値が公表されています。機種選びの際はカタログの消費電力量と電気代目安を必ず確認することをお勧めします。
縦型洗濯機・浴室乾燥機との電気代比較

ドラム式洗濯機の電気代を他の乾燥方法と比べてみましょう。
まず、ドラム式と縦型洗濯機の電気代・水道代の合計を比較します。1回あたりの合計では、ドラム式ヒーター式が約93.6円、ドラム式ヒートポンプ式が約90.8円、縦型洗濯機が約108.9円との報告があります。縦型よりドラム式ヒートポンプ式のほうが1回あたり約18円安い計算です。水道代を比較すると、ドラム式は約22円に対して縦型は約37円と、節水性でもドラム式のほうが有利とされています。なお、洗浄力の特徴として、ドラム式は皮脂汚れに強く、縦型は泥汚れに強いとの報告もあります。
次に、浴室乾燥機との比較です。浴室乾燥機は消費電力1,200〜1,250Wで、乾燥時間2〜3時間で計算すると1回あたり74.4〜116.3円かかるとの報告があります。ドラム式ヒートポンプ式の65.7円と比べると高くなります。
衣類乾燥機(単独型)では1回あたり約73.2〜116.7円、衣類乾燥除湿機では1回あたり約9.9〜22円という試算もあります。電気代のみで見ると衣類乾燥除湿機が安いですが、洗濯と乾燥を1台で済ませる利便性を考えると、ドラム式ヒートポンプ式は総合的に優れた選択肢です。
また、まとめ洗いの効果として、定格容量5kgの乾燥機に毎日2kgずつ入れた場合と4kgを2日に1回まとめた場合では、後者のほうが年間で約1,300円お得との報告があります。
ドラム式洗濯機の電気代を下げる節約術と賢い選び方
- 電気代が高くなる3つの原因を確認
- 洗濯頻度と乾燥方法の工夫が最大の節約効果
- フィルター掃除・省エネモード・時間帯活用で節電
- ヒートポンプ式を選ぶのが電気代節約の基本
ドラム式洗濯機の電気代が高くなる3つの原因

ドラム式洗濯機に買い替えても思ったより電気代が下がらない場合、使い方に原因があるかもしれません。主な原因を3つ確認しましょう。
原因1:1日に何度も運転する
洗濯機は運転回数が多いほど電気代がかかります。洗濯物の詰め込みすぎで汚れが十分に落ちず、洗い直しが必要になるケースが典型例です。詰め込みすぎると洗浄効率が下がり、かえって電気代・水道代の無駄につながることがあります。
原因2:乾燥機能を頻繁に利用する
乾燥機能は洗濯のみと比べて消費電力が大幅に高くなります。ヒーター式の場合、洗濯のみの約2.8円に対して乾燥時は約68.8円と、乾燥機能だけで20倍以上の電力を消費します。ヒーター式で乾燥を毎回使うと電気代がかさむ主な原因となります。
原因3:温水洗浄を頻繁に利用する
温水洗浄機能は水をお湯に変えるために多くの電力が必要です。皮脂汚れや黄ばみに効果的ですが、毎回の洗濯で頻繁に使用するとその分だけ電気代が上がります。汚れが気になるときや白さを際立たせたい衣類のみに限定するのが賢い使い方です。
この3つ以外にも、フィルターの詰まりによる乾燥時間の延長、乾燥後の放置による自動回転機能の継続稼働、古い洗濯機(10年以上)の省エネ性能の低さ、洗剤の入れすぎによるすすぎ時間・水量の増加なども電気代が高くなる要因として挙げられます。心当たりがある場合は、使い方を見直してみましょう。
洗濯頻度と乾燥方法の工夫でドラム式洗濯機の電気代を節約する

電気代の節約で最も効果が大きい方法が、まとめ洗いと自然乾燥の組み合わせです。
まとめ洗いについては、資源エネルギー庁のデータによると、毎日洗濯する代わりにまとめ洗いを実践することで年間約4,510円の節約(電気代と水道代の合計)が見込めるとされています。少量の洗濯物をこまめに洗うよりも、2日分をまとめて洗う方が効率的です。ただし、洗濯槽の容量の7〜8割程度を目安に守ることが大切です。詰め込みすぎると汚れが落ちにくくなり、洗い直しが必要になることがあります。
自然乾燥の効果は非常に大きく、資源エネルギー庁のデータによると8時間自然乾燥した後に補助的に乾燥機を使うと、最初から乾燥機を使う場合と比べて年間約12,230円の節約効果があるとされています。また、2日に1回の乾燥機使用で自然乾燥と組み合わせた場合、乾燥機だけに頼る場合と比べて年間13,380円の差が出るとの報告もあります。
「すすぎ1回対応」の洗剤を活用すれば、すすぎに使う水道代と電気代の両方を削減できるとの情報もあります。また、定格容量5kgの乾燥機の場合、毎日2kgずつ使うより4kgを2日に1回まとめて使う方が、年間で約1,300円お得になるとのことです。

フィルター掃除・省エネモード・電気代の安い時間帯の活用

日々の使い方の工夫でも電気代を着実に減らすことができます。
フィルター掃除の重要性
フィルターがホコリや糸くずで詰まると、乾燥時の空気の流れが悪くなり、乾燥時間が延長します。その結果、無駄な電力を消費して電気代が上がります。使用するたびにフィルターを取り外してホコリを取り除く習慣をつけることが大切です。掃除機やブラシを使うと手軽に清掃できます。月に一度はフィルター全体を水洗いして乾かすことで通気性を長期間保てます。フィルター掃除は節電と同時に故障の予防にもつながります。
省エネモードの活用
ヒートポンプ式洗濯乾燥機の多くのモデルには省エネモードが搭載されています。例えば東芝TW-127XM5Lでは「乾燥節電」モードを使うと、標準モードと比べて年間7,365.6円の差になるとの報告があります。洗濯から乾燥にかかる時間は89分(標準)から215分(乾燥節電)に長くなりますが、電気代の節約効果は大きいです。省エネモードではセンサーが洗濯物の状態を検知して温風の温度などを最適に調整します。
乾燥後は早めに取り出す
洗濯乾燥機のモデルによっては、乾燥後に衣類を放置するとシワを防ぐために一定時間ごとにドラムを回転させる機能が継続します。この機能は乾燥後約2時間ほど継続し、その間も電気代が発生します。乾燥後は衣類をすぐに取り出すことで余計な電気代を防げます。
電気代が安い時間帯の活用
電力会社によっては深夜や早朝の電気料金が割安になる時間帯別プランを提供しています。タイマー予約機能を使えば、外出中や就寝中に自動で洗濯・乾燥を完了させられます。ただし集合住宅では深夜運転は騒音の問題が生じる可能性があるため注意が必要です。

電気代を抑えるドラム式洗濯機の選び方

これからドラム式洗濯機を購入する場合、電気代を意識した選び方をすることで長期的な節約につながります。
選び方1:ヒートポンプ式を選ぶ
電気代を重視するなら、ヒートポンプ式のドラム式洗濯機が効果的です。ヒーター式と比べて乾燥時の消費電力が低く、毎日乾燥機能を使う家庭では年間で1万円以上の電気代を節約できることもあります。ヒートポンプ式は初期費用が高い傾向がありますが、長期的なランニングコストで回収できる可能性があります。
選び方2:洗濯物の量に合った容量を選ぶ
洗濯機の容量が小さすぎると洗濯回数が増えて電気代がかさみます。一方で大きすぎると無駄な電力を消費します。目安は「人数×1.5kg」で、4人家族なら6kg以上が適切です。まとめ洗いが多い家庭は大容量(8〜12kg)モデルの方が効率的との報告もあります。
選び方3:カタログの「年間消費電力量」を比較する
同じ容量・同じ乾燥方式でも機種によって消費電力に差があります。購入前にカタログや公式サイトに記載されている「年間消費電力量」を複数の製品で比較することをお勧めします。この数値が小さいほどエネルギー効率が高く、電気代を抑えられます。
選び方4:省エネモード搭載機種を選ぶ
センサーで洗濯物の量や状態を検知し、最適な運転パターンを自動選択する機能を搭載した機種は省エネ性能が高くなります。また、乾燥フィルターレスモデルは目詰まりのリスクが低く、乾燥効率を維持しやすいという特徴があります。シャープES-12X1のようなハイブリッド式(ヒートポンプ+サポートヒーター)は省エネ性能と速乾性を両立しているとの報告もあります。
ドラム式洗濯機の電気代と節約ポイントまとめ
この記事のまとめです。
- ドラム式洗濯機の洗濯のみの電気代はヒーター式で1回約2.8円、ヒートポンプ式で約3.1円
- 乾燥機能を使うとヒーター式で1回約68.8円、ヒートポンプ式で約65.7円と大幅に増加する
- ヒーター式の1ヶ月の電気代(洗濯+乾燥)は約2,149円、年間約26,137円が目安
- ヒートポンプ式の1ヶ月の電気代(洗濯+乾燥)は約2,065円、年間約25,120円が目安
- 省エネモードを活用するとヒートポンプ式は1回20.8〜21.1円と、ヒーター式の半額以下になる
- 縦型洗濯機との電気代・水道代合計では、ドラム式ヒートポンプ式が1回あたり約18円安い
- 浴室乾燥機は1回74.4〜116.3円と、ドラム式ヒートポンプ式より高コストになりやすい
- 電気代が高くなる主な原因は、頻繁な乾燥機能の使用・1日に何度も運転・温水洗浄の多用
- まとめ洗いで年間約4,510円の節約(電気代+水道代)が見込めるとされている(資源エネルギー庁データ)
- 8時間自然乾燥後に補助乾燥を組み合わせると年間約12,230円の節約効果があるとされている(資源エネルギー庁データ)
- フィルターをこまめに掃除することで乾燥時間の延長を防ぎ電気代を抑えられる
- 東芝TW-127XM5Lでは省エネモード活用で年間7,365.6円の差が出るとの報告がある
- 乾燥後すぐ取り出すことで自動回転機能による無駄な電気代を防げる
- 機種選びではヒートポンプ式・適切な容量・年間消費電力量・省エネモードの有無を確認する
- ドラム式洗濯機の電気代は使い方と機種選びの両方を工夫することで大きく変わる
