「デロンギのオイルヒーター、電気代がやばいって本当?」そんな不安を持ちながら購入を迷っている方は多いはずです。SNSでは「月3万超えた」という投稿も見かけますが、実際には使い方や機種次第で電気代は大きく変わります。
デロンギのヒーターには、オイルヒーターとマルチダイナミックヒーターの2種類があり、仕組みや電気代の特性が異なります。1500Wモデルをフル稼働させれば1時間約46.5円かかります。ただしデロンギ公式の実測データでは10畳リビング・外気温8℃の条件で1時間平均約20.9円という数字も示されています。
本記事では、消費電力別の1時間あたりの電気代、1ヶ月のシミュレーション、エアコンやこたつとの比較、さらに電気代を抑えるための具体的な節約術まで、ソースデータに基づいて解説します。デロンギヒーターを快適かつコストを意識して使いたい方に、参考にしていただける内容です。
- デロンギヒーターの1時間の電気代は消費電力により異なり、1500Wモデルで最大約46.5円(2025年時点・電気料金単価31円/kWh)
- オイルヒーターとマルチダイナミックヒーターは仕組みが異なり、マルチダイナミックヒーターは約2倍のスピードで部屋を暖めることができるとされている
- エアコンと比べると電気代はやや高めの傾向があるが、ECOモードや適切な設置で節約できる
- 電力プランの見直しも電気代削減に効果的な方法の一つであり、プランによっては大きな差が出ることもある
デロンギヒーターの電気代の基本とモデル別の目安
- オイルヒーターとマルチダイナミックヒーターで仕組みと電気代の特性が異なる
- 消費電力と電気料金単価から1時間あたりの電気代を計算できる
- 使用時間・部屋の広さで1ヶ月の電気代は大きく変わる
- エアコン・こたつ・セラミックファンヒーターと比べると高めの傾向がある
オイルヒーターとマルチダイナミックヒーターの電気代の仕組み

デロンギ(De’Longhi)は世界70カ国以上で使われているイタリアの家電ブランドです。日本でも広く知られており、ヒーターには大きく「オイルヒーター」と「マルチダイナミックヒーター」の2種類があります。それぞれ仕組みが大きく異なります。
オイルヒーターは、放熱板(フィン)がついた密閉容器内に難燃性のオイルが入っています。電気の力でオイルを加熱し、放熱板を通じて室内の空気を暖める仕組みです。暖まるまでに時間がかかりますが、一度暖まると安定した室温をキープしやすい特性があります。
気になるのが、マルチダイナミックヒーターとの違いですよね。こちらは内部の金属モジュールを温める仕組みで、秒単位で室温を感知し、設定温度に対して±0.1℃の精度で室温を一定にコントロールします。従来のオイルヒーターより約2倍のスピードで部屋を暖めることができます。
両機種ともサーモスタット機能により、設定温度に達したら自動的に出力を下げます。このため、計算上の最大消費電力が常時かかり続けるわけではありません。
オイルヒーターのメリットとして、動作音が静か、空気の乾燥がしにくい、輻射熱による均一な暖まり方などが挙げられています。一方でデメリットとして、起動に時間がかかる、電力消費が高め、本体が大きく重いといった点があります。
デロンギヒーターの消費電力別・1時間の電気代計算

電気代の計算式は「消費電力(W) ÷ 1,000 × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)」で求められます。2025年時点の全国平均電気料金単価の目安は31円/kWhです。
これをもとにデロンギヒーターの出力別・1時間あたりの電気代を示すと、おおよそ以下のようになります。
| 出力 | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|
| 500W | 約15.5円 |
| 900W | 約27.9円 |
| 1200W | 約37.2円 |
| 1500W | 約46.5円 |
※2025年時点・電気料金単価31円/kWhで計算。実際の電気代は電力会社やプランによって異なります。
マルチダイナミックヒーター1500Wモデル(IDH15WIFI-WB)は300W〜1500Wの5段階で調整でき、1時間あたり約9.3〜46.5円の範囲になります。900Wモデル(MDHS09-PB)は300W〜900Wの3段階で、1時間あたり約9.3〜27.9円です。
デロンギ公式の実測データでは、10畳リビング・外気温8℃・室温20℃設定の場合、1時間平均で約20.9円という数字が示されています。サーモスタットが働いて常にフル稼働するわけではないため、実際の電気代は計算上の最大値より安くなります。
デロンギオイルヒーターの1ヶ月の電気代シミュレーション

実際の月々のコストが気になる方も多いのではないでしょうか。1日8時間使用・30日間を前提にしたシミュレーションでは、消費電力によって月々の電気代が大きく変わります。
| 消費電力 | 1日8時間・30日間の電気代(目安) |
|---|---|
| 700W | 約5,280円 |
| 900W | 約6,696円 |
| 1200W | 約8,880〜8,928円 |
| 1500W | 約11,040〜11,160円 |
※2025年時点・電気料金単価31円/kWhで計算。前提条件や環境により変動します。
デロンギの人気モデル「ベルカルド RHJ75V0915-GY」(10〜13畳用)を例にした設定別のシミュレーションでは、弱(600W)で1日8時間使用した場合の月額は約4,470円、中(900W)で約6,690円です。ECOモード平均900Wで12時間使用した場合は約10,050円となります。強(1500W)で24時間つけっぱなしにすると月約33,480円にもなります。
部屋の広さ別に見ると(1日8時間使用)、6畳で約7,440円、8畳で約9,920円、10畳で約12,400円が目安です。
実際は常にフル稼働ではなくサーモスタットが働くため、計算上の最大値より安くなります。また、ECOモード使用時は通常モードより消費電力が抑えられます。木造住宅や古い建物など断熱性が低い環境では、電気代が目安の1.5〜2倍に跳ね上がるリスクがある点にも注意が必要です。
エアコン・こたつ・ファンヒーターとの電気代比較

デロンギオイルヒーターは他の暖房器具と比べて、フル稼働時には高い部類に入ります。比較データを確認してみましょう。
10畳の部屋で1日8時間・1ヶ月使用した場合の目安を比較すると、エアコン(暖房)は約4,464〜6,696円、エアコン(10畳向け・1時間)は約27円・1ヶ月約6,480円という数字が挙げられています。
こたつは1時間あたり2.5〜15円と非常に安く、セラミックファンヒーターは1時間約20〜37円程度です。一方、ダイソン ピュア ホット アンド クールは最大1400Wで1時間最大約43.4円、1ヶ月最大約10,416円となっており、デロンギオイルヒーターとの差はそれほど大きくないケースもあります。
エアコンと比較するとデロンギはやや電気代が高めですが、エアコンには乾燥や温度の上下ムラといったデメリットがある点も考慮する必要があります。暖房器具を選ぶ際は電気代だけでなく、それぞれの特性と生活スタイルを踏まえて検討することが大切です。
デロンギヒーターの電気代を節約する方法と賢い使い方
- ECOモードとタイマー機能で不要な電力消費を抑える
- 設置場所と断熱対策で暖房効率を上げる
- 電気代が高くなるNG使用パターンを避ける
- 電力プランの見直しでさらなるコスト削減も可能
ECOモードとタイマー機能で電気代を抑える方法

「もう少し電気代を抑えたい」という方に、まず試してほしいのがECOモードの活用です。デロンギ公式のデータに基づく試算では、10畳リビング(20度設定)でエコ運転搭載モデルを使用した場合、1時間約16.1円(通常モデルは約20.9円)となり、約18%の節電になります。1ヶ月(10畳・9時間運転)では、エコ運転搭載モデルと非搭載モデルで約1,116円の差が生じます。
ECOモードを活用して8時間使用した場合、月5,000円前後に抑えられるとの報告もあります。
タイマー機能の活用も重要です。就寝前に設定温度を下げたり、必要な時間帯だけ使用するように設定することで、無駄な稼働を減らすことができます。デロンギは立ち上がりに時間がかかる特性があるため、起床や帰宅の30分程度前にオンになるよう設定しておくと快適です。
マルチダイナミックヒーターは32通りの高精度な温度コントロールで電気の無駄を抑えます。最新モデルはECOモード・スマートタイマー・室温センサー制御が進化し、必要最小限の出力で暖房を維持できる仕様です。一方、10年以上前の旧型モデルは自動調整機能が限定的で、消費電力が最大に近いまま稼働しやすい傾向があります。旧型モデルをお使いの場合、買い替えを検討する価値があるかもしれません。
設置場所の工夫と断熱対策で暖房効率を改善する

設置場所を変えるだけで、電気代が変わることをご存じですか?デロンギオイルヒーターの設置場所は、暖房効率に大きく影響します。
効果的なのは窓際への設置です。窓から入る冷気をすぐに暖め、熱を部屋全体に行き渡らせやすくなります。オイルヒーターは空気の自然な対流で部屋全体を暖めるため、設置場所の選択が重要です。窓際に設置することで、冷気が室内に広がる前に暖めることができ、サーモスタットの無駄な動作が減って余分な電力消費を抑えることにつながります。
断熱対策も電気代に直結します。断熱対策が不十分な木造住宅や古い建物では電気代が目安の1.5〜2倍に跳ね上がるリスクがあります。電気代が高くなる条件として、15畳以上の広い部屋での使用や断熱対策なしの環境が挙げられています。
厚手のカーテンや窓用断熱シートなど、部屋の断熱性を高める工夫を取り入れることで、デロンギの設定温度を低めにしても同じ快適さを保てます。
デロンギオイルヒーターは静音性が高く空気を乾燥させないため、寝室での使用に適しています。用途に合わせた使い場所の選択も、電気代を抑えるうえで有効な手段です。
電気代が高くなるNG使用パターンと設定温度の管理

「なぜか電気代が高い」と感じる方は、NG使用パターンに当てはまっていないか確認してみましょう。最も典型的なのは、強(1500W)で24時間つけっぱなしにすることで、この場合の月額電気代は約33,480円にもなります。
電気代が高くなる条件として、ECOモードを使っていない、窓際以外に設置している、断熱対策をしていないなどが挙げられています。初動時の高出力運転(最大1500W)もコスト増加の一因です。
設定温度を低めにすることで電気代の節約になります。また、オイルヒーターを切ってもしばらく放熱が続くため、就寝30分前にオフにするなどの工夫も効果的です。適切な部屋サイズに合ったモデルを選ぶことも電気代節約の基本で、対応畳数より大きい部屋での使用では、ヒーターが設定温度に到達するまでに長時間フル稼働し続けることになります。
デロンギは「快適性と電気代のトレードオフ」として、使い方次第でコストが大きく変わります。一方的に「電気代がやばい」と判断するのではなく、使用環境と使い方を見直すことで適切なコストに抑えられます。
電力プランの見直しでデロンギの電気代をさらに節約

機器の使い方を変えるだけでなく、電力プランの見直しも効果的な節約手段です。同じ機器を使っていても、契約する電力会社やプランによって支払額が変わります。
2024年1月時点のデータとして、1500W機器を1日8時間・月31日使用した場合(東京エリア・従量電灯Bで120kWhをこえ300kWhまでの従量料金で試算)、東京電力では月約12,811円、新電力A社では約12,276円、新電力B社では約8,842円という比較例が挙げられています。※この数値は2024年1月時点のものであり、今後変動する可能性があります。
新電力会社の電気料金プランは地域電力よりも従量料金が安い場合があり、同じ機器を使っていても電気代が安くなることがあります。ただし使用量・契約アンペア・エリアなどの条件によって結果は異なります。「必ず安くなる」とは言えないため、自分の使用状況に合ったプランを比較・シミュレーションしたうえで判断しましょう。
新電力のプランを検討する際は、今後料金が変動する可能性があるため、公式サイトで最新情報を確認することが重要です。
デロンギヒーターの電気代と節約ポイントまとめ
この記事のまとめです。
- デロンギのヒーターにはオイルヒーターとマルチダイナミックヒーターの2種類があり、仕組みや電気代の特性が異なる
- デロンギは世界70カ国以上で使われているイタリアの家電ブランドであり、日本でも広く普及している
- 2025年時点の全国平均電気料金単価の目安は31円/kWhとされている
- 1500Wモデルの1時間あたりの電気代は最大約46.5円だが、サーモスタットが働くため実際は計算上の最大値より安くなる傾向がある
- デロンギ公式の実測データでは、10畳リビング・外気温8℃・室温20℃設定で1時間平均約20.9円という数字が示されている
- マルチダイナミックヒーターは従来のオイルヒーターより約2倍のスピードで部屋を暖められるとされている
- 1日8時間使用・30日間のシミュレーションでは、1500Wモデルで月約11,040〜11,160円、900Wモデルで約6,696円程度が目安
- 強(1500W)で24時間つけっぱなしにすると月約33,480円になるため注意が必要
- エアコン(10畳・8時間)の月額は約4,464〜6,696円とされており、デロンギはやや高めの傾向がある
- エコ運転搭載モデルは通常モデルと比べ約18%節電できるとされており、1ヶ月で約1,116円の差が生じる計算になる
- 窓際への設置が暖房効率を高める上で効果的とされている
- 断熱性が低い木造住宅や古い建物では電気代が目安の1.5〜2倍になるリスクがある
- ECOモードを使っていない、窓際以外に設置しているといった使用パターンは電気代が高くなる原因になる
- 電力プランの見直しで同じ機器の使用でも電気代が変わる場合があるが、条件次第であるため断定はできない
- 新電力を検討する際は今後料金が変動する可能性があるため、公式サイトで最新情報を確認することが重要
