毎日の洗濯、雨の日でも手軽に乾かせる浴室乾燥機は非常に便利ですが、「使うたびに電気代が気になる」「思ったより高い請求が来て驚いた」という声は少なくありません。
浴槽乾燥(浴室乾燥機の乾燥機能)は、消費電力が1200W〜1500W程度と大きく、ドライヤーを長時間つけっぱなしにするのと近い感覚で電力を消費します。毎日3〜4時間使えば、ひと月の電気代が3,000〜5,000円を超えるケースもあり、年間で数万円規模になることもあります。
一方、乾燥機能と並んで使われる換気機能は消費電力が20〜30W程度と非常に低く、電気代はほとんど気にしなくて済みます。このように、同じ浴室乾燥機でも機能によって電気代の差は大きく、使い方次第でコストをかなり抑えることが可能です。
この記事では、浴槽乾燥の電気代について、1時間・1ヶ月単位の具体的な料金から、乾燥・暖房・換気・涼風の機能別料金、そして今日から実践できる節約のコツまで、ソース情報をもとに詳しく解説します。電気代を抑えながら浴室乾燥機を上手に活用したい方は、ぜひ最後までお読みください。
- 浴槽乾燥(乾燥機能)の電気代は1時間あたり約37〜63円(機種・単価により異なる)
- 乾燥・暖房・換気・涼風で消費電力は大きく違う。換気・涼風は1時間1円前後と経済的
- 冬は洗濯物の乾燥に夏より2〜3時間長くかかり、電気代が大きく増える傾向がある
- フィルター掃除・干し方の工夫・サーキュレーター併用など実践的な節約術がある
浴槽乾燥の電気代は機能によってどれだけ違う?料金の目安を解説
- 乾燥機能の電気代(1時間・1ヶ月の料金シミュレーション)
- 暖房・換気・涼風、機能別の消費電力と電気代の差
- 季節・家族構成で変わる浴室乾燥の電気代(冬と夏の比較)
乾燥機能の電気代(1時間・1ヶ月の料金シミュレーション)

浴室乾燥機の乾燥機能は、電気ヒーター式の場合、消費電力が1200W〜1500W程度が一般的です。電気代の計算式は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)」で求められます。
電気料金の目安単価として、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「新電力料金目安単価」の31円/kWhが参照されることが多く、この単価を基準に試算するとわかりやすいです。
消費電力1200Wの機種を1時間使用した場合、電気代は約37円となります(31円/kWh換算で37.2円)。100V浴室乾燥機の平均的な消費電力は1,230Wとの報告があり、この場合は1時間あたり38.1円という数値が示されています。一方、マックス社のBS-261H-CX-2(消費電力2020W)では1時間あたり62.62円(31円/kWh使用)になります。
3時間連続運転した場合、電気代は機種によって以下のような差があります。
- 1200W機種:約111.6円
- 1250W機種:約116.3円
- 2020W機種:約187.86円
月間の電気代で見ると、毎日3時間使用した場合、1200W機種で約3,429円、2020W機種で約5,635円という目安が示されています。エネチェンジの試算では1250W機種で年間約42,431円、ENEOS Powerの試算では2020W機種で年間約68,568円になるとの報告があります。
使用頻度が少ない場合はコストを抑えられます。一人暮らしで2日に1回3時間使用した場合、1ヶ月の電気代は約1,715円との報告があります。
なお、LIXILの電気式換気乾燥暖房機UFD-111A(標準乾燥・定格消費電力1190W)を3時間使った場合の電気代は約96円(27円/kWh計算)との報告があります。マックスBS-161H-2(1200W)を東京ガス基本プラン29.7円/kWhで計算すると1時間約35.64円(2025年8月時点)との報告もあります。電力料金単価によって計算結果が異なる点に注意してください。
家族世帯で毎日使う場合は月5,000円以上になるとの報告もあり、電気代を把握したうえで計画的に使うことが大切です。

暖房・換気・涼風、機能別の消費電力と電気代の差

浴室乾燥機には乾燥以外にも、暖房・換気・涼風といった機能があります。それぞれの消費電力と電気代は大きく異なるため、用途に合わせた使い分けが節約の基本になります。
乾燥・暖房機能は消費電力が1200〜1500W程度で、1時間あたり約37〜47円かかります。ENEOSの機能別電気代試算(31円/kWh)では、乾燥が62.62円/1時間、暖房が65.72〜69.13円/1時間との報告があります。CDエナジーダイレクトの調査(31円/kWh)では暖房は約39.6円/1時間との報告もあり、機種や機能の組み合わせによって幅があります。強力な温風ヒーターを動かすため消費電力が大きくなります。
換気機能(24時間換気)は消費電力が11〜30Wと非常に小さく、1日あたり約3.7〜7円の計算です。24時間つけっぱなしにしても月額数百円程度に収まる経済的な機能です。標準換気(17〜18W)では1時間あたり約0.5円という試算もあります。CDエナジーダイレクトの調査では換気機能1時間あたり約0.8円との報告があります。
涼風機能は消費電力30〜50W(強モード)で、1時間あたり約0.9〜1.5円という低コストです。夏場に毎日6時間使用しても月162円ほどという試算もあり、暑い季節にも気軽に使えます。ENEOSの試算では涼風0.9円/1時間という数値が示されています。
乾燥機能と換気機能の消費電力差は約40〜60倍にもなります(乾燥は約1200W、換気は20〜30W程度)。乾燥や暖房は短時間集中利用が電気代を抑えるうえで効果的です。
なお、ヒートポンプ式の浴室乾燥機を選ぶ選択肢もあります。消費電力710Wで動作するヒートポンプ式では、1回3時間あたりの電気代が約66.03円(電気ヒーター式2020Wモデルの187.86円と比べると約3分の1)という試算が確認されています。初期費用は高くなりますが、ランニングコストの観点では有利な場合があります。

季節・家族構成で変わる浴室乾燥の電気代(冬と夏の比較)

浴室乾燥機の電気代は、季節と家族の人数によって大きく変わります。同じ機種を使っていても、冬と夏では月の電気代に大きな差が生じることがあります。
洗濯物の乾燥時間は気温・湿度に大きく左右されます。100Vの浴室乾燥機で5kgを乾燥した場合の目安として、春・秋(20℃)は約2〜3時間、夏(25℃)は約2〜2.5時間なのに対し、冬(5℃)は約3.5〜4.5時間かかるとの報告があります。冬場は気温が低く水分蒸発が遅いため、同じ洗濯物量でも乾燥に倍以上の時間がかかるケースがあります。梅雨時期も湿度が高く乾燥効率が低下するため、乾燥時間が延びて電気代増加につながる可能性があります。
夏季(3時間運転)と冬季(5時間運転)の月間電気代を東京ガス基本プラン(29.7円/kWh・2025年8月時点)で比較すると、夏は3,325.68円/月(31日計算)、冬は5,524.2円/月(31日計算)との報告があります。別の試算(1.3kW・31円/kWh換算)では、夏(週5回2〜3時間運転)で1,600〜2,400円/月、冬(週5回5〜8時間運転)で4,000〜6,400円/月という目安との報告もあります。
家族構成による違いも大きいです。一人暮らし(毎日2時間使用)の月額電気代は約2,209.68円(35.64円×2時間×31日、東京ガス基本プラン・2025年8月時点)という例があります。4人家族で毎日5時間使用すると月額約5,524.2円(同条件)という試算もあります。梅雨などで毎日6時間使い続けた場合は1ヶ月で約6,700円になる計算もあり(1200W・31円/kWhの場合)、使い方によって差が大きくなります。
洗濯物の量と乾燥時間の関係も把握しておくと計算しやすいです。電気ヒーター式を用いた場合の目安として、少量衣類は1〜2時間、一人暮らし1日分(1.5〜2kg)は2〜3時間、二人暮らし数日分(3〜4kg)は4〜5時間、4人家族分や厚手衣類は6時間以上との報告があります。
浴槽乾燥の電気代を抑える節約術とフィルター掃除の重要性
- 干し方の工夫とサーキュレーター併用で乾燥時間を短縮する
- 入浴後の水気除去とフィルター掃除が節約の基本
- 電力プランの見直しと他の乾燥方法との電気代比較
干し方の工夫とサーキュレーター併用で乾燥時間を短縮する

浴室乾燥機の電気代を節約するうえで、洗濯物の干し方と補助機器の活用は効果的なアプローチです。乾燥時間を短縮できれば、その分の電気代を削減できます。
間隔と干し方の工夫として、洗濯物同士の間隔をこぶし1つ分(10cm程度)以上あけることが勧められています。間隔を開けると風が通りやすくなり乾燥時間を短縮できるとのことです。CDエナジーダイレクトが引用する中部電力ミライズの部屋干し実験でも、5cm程度の間隔をあけることで乾燥スピードに大きな差が出ることが確認されています。
干し方のパターンとして「アーチ干し」があります。物干し竿の両端に長い衣類(ズボン・バスタオル等)、中央に短い衣類(下着・靴下等)を干す配置です。この配置にすると空気の流れがスムーズになり乾燥しやすくなるとのことです。また、厚手の衣類は乾燥機の吹き出し口の近くに干し、厚手と薄手を交互に吊るすことも有効との情報があります。
サーキュレーター(送風機)の併用も節約手段として注目されています。浴室内にサーキュレーターを設置して空気を循環させることで、温風がまんべんなく当たり乾燥時間を1時間程度短縮できたとの報告があります(CDエナジーダイレクト契約者の声)。サーキュレーターの消費電力は1時間あたり約1円程度と低コストなため、浴室乾燥機との併用で電気代削減の効果が大きいとの情報があります。ただし、浴室内での電気機器使用は取扱説明書の漏電注意事項を必ず確認してください。
脱水の工夫として、洗濯機の脱水時間を通常より1分程度長く設定するだけで衣類の水分量が減り、乾燥時間を短縮できるとの情報もあります。手軽に実践できる節約術のひとつです。
外干し・室内干しとの併用も有効です。始めや終わりの1時間だけ浴室乾燥機を使用する方法があり、乾燥に4時間かかる洗濯物でも1時間の浴室乾燥+残り自然乾燥で1回あたり約107円の節約になるという試算例があります。
タイマー機能や自動乾燥モードの活用も電気代削減につながります。湿度センサーで乾き具合を検知し自動停止する機能や、タイマー機能を活用することで、うっかり長時間運転を防ぎ電気代を削減できます。

入浴後の水気除去とフィルター掃除が節約の基本

浴室乾燥機を効率よく使うためには、使用前の準備と定期的なメンテナンスが重要です。これらは乾燥効率を維持し、電気代を抑える基本的な取り組みです。
使用前の水気除去として、スクイージーやタオルで壁・床の水滴を拭き取ってから乾燥機を使うと、乾燥機が浴室の水分まで蒸発させる無駄な電力消費を防げるとの情報があります。浴槽にお湯が残っている場合は、入浴後すぐにフタをすることで湿気が充満するのを防ぎ、乾燥効率を維持できるとのことです。
また、浴室乾燥機を使う前に、低コストで使える換気機能・涼風機能で湿気を飛ばしておくのも有効とのことです。浴室ドアの空気取入口を開けて(ない場合はドアを1〜2cm開けて)使用することで換気が促進され、乾燥時間を短縮できるとの情報もあります。
フィルター掃除の重要性は節約の観点から特に見落としがちです。フィルターにホコリが詰まると風量が落ちて乾燥効率が悪くなり、乾燥時間が延びて電気代が増加します。さらにカビ繁殖・悪臭・火災リスクの恐れもあるとの指摘があります。掃除しない場合の主なリスクとして「悪臭発生」「カビ胞子の浴室内拡散」「消費電力増加」の3点が挙げられています。
フィルター掃除の推奨頻度は月1回程度(おそうじ本舗推奨)で、外側パネルは週1回拭き掃除が理想との情報があります。手順は以下の通りです。
1. 電源を落とす
2. 掃除機でホコリを吸い取る
3. 水洗い(中性洗剤使用可)
4. 乾燥後に取り付ける
5. リセットボタンで積算時間をリセットする
なお、内部のファンは分解が必要なため自力での掃除は難しく、専門業者によるクリーニングの目安は年1回程度とのことです。日常的なフィルター掃除と組み合わせることで、機器の効率を維持しながら電気代を抑えられます。

電力プランの見直しと他の乾燥方法との電気代比較

浴室乾燥機の電気代を大きく左右するのは、使い方だけでなく電力プランの選択です。また、他の乾燥方法との比較を知ることで、場面に応じた使い分けができます。
電力プランの活用として、夜間の電気料金が安いプランを活用する方法があります。エネチェンジの試算では夜間利用で年間約10,000円節約できる事例もあるとのことです(スマートライフS比較)。時間帯別料金プランを利用している場合は電気代が安い夜間に浴室乾燥を行うとコストカットができ、タイマー機能との組み合わせが有効とされています。
市場連動型プランでは晴れた昼間の電力が最も安くなる傾向があるとの報告があり、0.01円/kWhといった極めて低い価格になるケースもあるとのことです。電力会社やプランの見直しで、浴室乾燥機のような大消費電力家電は節約効果を実感しやすい傾向があります。新電力含む複数会社を比較することが大切です。なお、新電力のプラン内容は変動するため、公式サイトで最新情報を確認してください。
他の乾燥方法との電気代比較も参考になります。CDエナジーダイレクトの調査(31円/kWh換算)では以下の数値が示されています。
- 浴室乾燥機(100V):約114.3円/3時間
- 洗濯乾燥機(ドラム式):約32.5円/回
- 洗濯乾燥機(縦型):約35円/回
- ガス乾燥機(都市ガス):約58円/回
- 除湿乾燥機(コンプレッサー式):約36円/6時間
ヒートポンプ式洗濯乾燥機は1回あたりの乾燥コストが約20〜30円と、浴室乾燥機(電気ヒーター式)の100円以上と比べてランニングコストが大幅に安い傾向があります。ただし本体価格は高額になるとのことです。
コインランドリーは10分100円が相場との報告があり、1人分の洗濯物で30分(300円)〜大物で80分(800円)程度かかります。LIXILの試算では、浴室乾燥機で3日に1回乾燥する場合は月最安約230円(年間2,760円)、コインランドリーは月約3,000円(年間36,000円)と大きな差があるとのことです。
ガス温水式浴室乾燥機については、乾燥時間が電気式より短く(電気式4〜8時間に対してガス式2〜3時間)、ランニングコストが電気ヒーター式より安い傾向があるとの情報があります。ただし初期設置費用が高く都市ガスの配管工事が必要とのことで、設置環境によって選択肢が限られます。
浴槽乾燥の電気代まとめ:賢く使って毎月の光熱費を抑えよう
この記事のまとめです。
- 浴槽乾燥(乾燥機能)の消費電力は1200〜1500W程度で、1時間あたり約37〜63円が電気代の目安(機種・電力単価により異なる)
- 31円/kWhの目安単価で計算すると、1200W機種を3時間使った場合の電気代は約112円、毎日使えば月約3,400円
- 2025年8月時点での東京ガス基本プラン(29.7円/kWh)で計算すると、マックスBS-161H-2を4時間使うと1回約142円
- 乾燥・暖房は消費電力が大きく電気代が高い。換気は1日24時間稼働させても月数百円程度と経済的
- 涼風機能(強)は消費電力30〜50W、1時間約0.9〜1.5円とさらに低コストで気軽に使える
- 冬は洗濯物の乾燥に夏より2〜3時間余分にかかることが多く、電気代が大幅に増加する傾向がある
- フィルターの目詰まりは乾燥効率を低下させ電気代増加につながる。月1回程度の掃除が推奨されている
- 浴室内の水気(壁・床の水滴)をタオルで拭き取り、浴槽にお湯が残っている場合はフタをしてから使うと乾燥効率が上がる
- 洗濯物同士の間隔をこぶし1個分(10cm程度)あけてアーチ状に干すと、風の通り道ができて乾燥時間を短縮できる
- サーキュレーターを浴室内で併用することで空気が循環し、乾燥時間を1時間程度短縮できたとの報告がある
- 洗濯機の脱水時間を1分程度長くするだけで衣類の水分が減り、浴室乾燥機の運転時間短縮につながる
- 夜間電力プランや市場連動型プランを活用することで、同じ使い方でも電気代を大幅に下げられる可能性がある
- ドラム式(ヒートポンプ式)洗濯乾燥機との比較では1回あたりのコストに大きな差がある。用途に合わせた使い分けが有効
- 浴室乾燥機と除湿機・コインランドリーを場面によって使い分けることで、年間トータルコストを抑えられる
- 電力会社・プランの見直しが根本的な節約策として効果が大きく、消費電力の大きい機器ほど節約効果を実感しやすい
