夏の厳しい暑さの中、頼りにしているエアコンが突然冷えなくなると、本当に困ってしまいますよね。特にヤマダデンキのオリジナルブランドである「riair(リエア)」エアコンをお使いの方で、「riairエアコンが冷えない…」と焦ってこのページにたどり着いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その不調、実はフィルターのホコリ詰まりやリモコンの簡単な設定ミスが原因かもしれません。この記事では、ご自身で今すぐ試せる5つの対処法から、冷媒ガス漏れやコンプレッサー故障といった専門的な修理が必要なケースまで、原因を切り分けて詳しく解説します。
室外機の確認方法や電源リセット、修理か買い替えかの判断基準、さらにはエラーコードの確認方法まで網羅しています。この記事を読めば、あなたのRiAirエアコンの問題を解決する道筋がきっと見つかります。
- 自分でできる5つの簡単な対処法を詳しく解説
- 冷媒ガス漏れやコンプレッサー故障など専門的な原因を診断
- 修理と買い替え、どちらがお得か判断する明確な基準
- RiAir特有のエラーコード確認方法とヤマダデンキへの相談先
riairエアコンが冷えない?まず自分で試せる5つの原因と対処法
エアコンが冷えないと感じたとき、すぐに「故障だ」と決めつけてしまうのは早計です。多くの場合、ご家庭で簡単に対応できることが原因となっています。専門業者を呼ぶ前に、まずはこれから紹介する5つのポイントを確認してみてください。費用をかけずに、あっさりと問題が解決するかもしれません。
- リモコンの設定ミス?意外な落とし穴を確認
- 最も多い原因!フィルターのホコリ詰まりを掃除しよう
- 5分で試せる!エアコンの電源リセット方法
- 室外機は大丈夫?周辺環境と簡単なお手入れ
- 部屋の環境は適切?サーキュレーター活用で効率アップ
リモコンの設定ミス?意外な落とし穴を確認

エアコンが冷えないという相談で意外に多いのが、リモコンの単純な設定ミスです。まずは落ち着いて、リモコンの表示を3つのポイントで確認しましょう。
第一に、運転モードが「冷房」になっているか確かめます。RiAirエアコンには「冷房」「暖房」「除湿」「送風」などのモードがあります。「送風」は室内の空気を循環させるだけで、「除湿」は湿度を下げることを優先するため、期待するほどの冷たい風は出ません。必ず液晶画面で運転モードが「冷房」になっているか確認してください。
第二に、設定温度が現在の室温より低く設定されているかを見直します。エアコンは設定温度を目指して部屋を冷やすため、例えば室温28℃の時に設定温度が28℃以上だと、それ以上冷やす必要がないと判断して送風運転になることがあります。現在の室温より2〜3℃は低い温度に設定してみましょう。
最後に、リモコンの電池切れも確認します。電池が消耗していると信号が本体に届かず、操作が反映されません。ボタンを押した際に液晶表示が薄くなる、反応が鈍いといった場合は、新しい電池に交換してみてください。
最も多い原因!フィルターのホコリ詰まりを掃除しよう

エアコンが冷えない原因で最も一般的で、かつ自分で解決しやすいのがフィルターのホコリ詰まりです。フィルターは室内の空気を吸い込む際の入り口であり、ここがホコリで目詰まりすると空気の循環量が減り、冷房効率が著しく低下します。
フィルター掃除は2週間に1度を目安に行うのがおすすめです。安全のため、必ずエアコンの電源プラグを抜いてから作業してください。前面パネルを開けてフィルターを外し、まずは掃除機で表面のホコリを吸い取ります。その後、シャワーなどで優しく水洗いし、汚れがひどければ薄めた中性洗剤と柔らかいブラシで洗浄します。
洗浄後はタオルで水気を拭き、カビや臭いを防ぐために風通しの良い日陰で完全に乾かしてから元に戻します。フィルター掃除だけで冷房の効きが劇的に改善することは珍しくなく、電気代の節約やエアコン本体の寿命を延ばす効果も期待できるため、定期的なお手入れを習慣にしましょう。
5分で試せる!エアコンの電源リセット方法

リモコンやフィルターに問題がないのに調子が悪い場合、エアコン内部のコンピューターが一時的なエラーを起こしている可能性があります。落雷による電圧変動や電子的なノイズなどが原因で、プログラムが誤作動することがあるのです。
このような場合、専門業者を呼ぶ前に「電源リセット」を試す価値があります。パソコンの再起動と同じように、システムを初期化することで不具合が解消されることがあります。
手順は簡単です。まずリモコンで運転を停止し、エアコン本体の電源プラグをコンセントから抜きます。ブレーカーから直接電源を取っているタイプの場合は、エアコン専用のブレーカーをオフにしてください。
その状態で5分から10分ほど待ち、内部の電気が完全に放電されるのを待ちます。その後、再び電源を入れて運転を再開し、正常に冷えるか確認します。この簡単な操作で、センサーの誤作動や一時的なシステムエラーが解消されるケースは少なくありません。リスクのない応急処置なので、ぜひ試してみてください。
室外機は大丈夫?周辺環境と簡単なお手入れ

エアコンは室内機と室外機が一体で機能しており、室外機は部屋の熱を外に放出する重要な役割を担っています。室外機の働きが悪いと、いくら室内機が頑張っても部屋は冷えません。
まず、室外機の周りを確認してください。吸込口や吹出口の前に植木鉢や段ボールなどを置いていると、空気の流れが妨げられ、熱を放出する効率が大きく低下します。室外機の周囲は常に整理整頓し、風通しを良くしておきましょう。
次に、室外機本体、特に裏側や側面にあるフィン(薄い金属の板)の汚れをチェックします。ここに落ち葉やホコリが詰まると熱交換の妨げになります。汚れている場合は、電源が切れていることを確認し、ほうきや柔らかいブラシで優しく取り除いてください。フィンは変形しやすいため、高圧洗浄機の使用は避けましょう。
また、直射日光が長時間当たる場所に設置されていると、室外機本体が高温になりすぎて熱をうまく放出できず、冷房効率の低下に繋がります。可能であれば、日よけカバーやすだれで日陰を作ってあげるだけでも効果的です。
部屋の環境は適切?サーキュレーター活用で効率アップ

エアコンや室外機に問題がないのに部屋が冷えない場合、原因は部屋の環境にあるかもしれません。冷たい空気は下に溜まる性質があるため、足元だけが冷えて顔の周りは暑いといった「温度ムラ」が発生しがちです。
この解決に効果的なのが、サーキュレーターや扇風機の併用です。部屋の空気を強制的に循環させることで温度ムラを解消し、体感温度を効率的に下げることができます。エアコンに背を向けるようにサーキュレーターを設置し、天井に向けて風を送ると、床に溜まった冷気が部屋全体に広がりやすくなります。これにより、設定温度を必要以上に下げなくても快適になり、結果的に電気代の節約にも繋がります。
また、窓からの直射日光は室温を上げる大きな原因です。遮光カーテンやブラインドを活用して日差しを遮るだけで、冷房の負荷を大幅に軽減できます。根本的な問題として、部屋の広さに対してエアコンの能力(適用畳数)が不足している可能性も考えられます。お部屋の状況もあわせて見直してみましょう。
自分で解決できない…riairエアコンが冷えない時の故障診断と対応
ここまでの5つの対処法を試しても状況が改善しない場合、エアコン本体に機械的な故障が発生している可能性が高まります。ここからは、専門的な知識が必要な原因について解説します。症状から故障箇所を推測し、修理か買い替えかを判断する材料にしてください。
- 冷媒ガス漏れのサインは?症状と修理費用の相場
- 「異音がする」は危険信号?コンプレッサー故障の症状
- 修理か買い替えか?寿命と費用で考える最適な選択
- どこに頼む?ヤマダデンキの修理相談と依頼の流れ
- ランプが点滅?エラーコードの確認方法と意味
冷媒ガス漏れのサインは?症状と修理費用の相場
電源が入り風も出るのに、ぬるい風しか出てこない場合、最も疑われるのが「冷媒ガス漏れ」です。冷媒ガスは熱を運ぶために不可欠な物質で、通常は密閉された配管を循環しているため自然に減ることはありません。設置時の施工不良や、長年の使用による配管の腐食・亀裂などが原因で漏れ出てしまうと、冷房機能が失われます。
ガス漏れを判断する明確なサインは「霜付き」です。冷房運転中に、室内機の熱交換器(フィルター奥のアルミフィン部分)や、室外機に繋がる細い方の配管に霜や氷が付着している場合、ガスが漏れている可能性が非常に高いです。ガス圧の低下で配管が異常に冷やされるために起こる現象です。
この修理は専門知識と道具が必要なため、ご自身では対処できません。霜付きを発見したら、速やかに専門業者に点検を依頼してください。修理費用は、漏洩箇所の特定・修理、配管内の真空引き、ガスの再充填を含め、20,000円から50,000円程度が相場です。
「異音がする」は危険信号?コンプレッサー故障の症状

エアコンの心臓部とも言える「コンプレッサー」が故障すると、冷媒ガスを循環させられなくなり、冷暖房機能が完全に停止します。その前兆として、室外機から普段は聞こえない異音が発生することがあります。
特に「ガラガラ」「ガタガタ」といった何かがぶつかるような音や、「ギギギ」と金属が擦れるような甲高い音が聞こえた場合は、コンプレッサー故障の危険信号です。放置して運転を続けると、他の部品にまでダメージが広がる可能性があるため、ただちに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。
コンプレッサーの故障は経年劣化が主な原因ですが、修理は部品代も作業も大掛かりになるため、費用は50,000円から100,000円以上と非常に高額になります。そのため、コンプレッサーの故障と診断された場合は、修理ではなくエアコン本体の買い替えを検討するのが現実的な選択となることがほとんどです。
修理か買い替えか?寿命と費用で考える最適な選択

エアコンの不具合に際し、「修理か買い替えか」を判断するには、「使用年数」と「修理費用」の2つの軸で考えることが重要です。
まず、エアコンの寿命の目安は、メーカーが定める「設計上の標準使用期間」である「10年」です。修理用部品の最低保有期間も製造終了後10年が一般的で、これを超えると部品がなく修理できない可能性が出てきます。使用年数が10年近い、あるいは超えている場合、高額な修理をしてもすぐに別の箇所が故障するリスクを考えると、最新の省エネモデルへの買い替えが長期的に見てお得な場合が多いです。
次に、修理費用と新品の購入価格を比較します。以下の費用目安を参考にしてください。
故障内容 | 修理費用の目安 | 備考 |
冷媒ガス漏れ・補充 | 20,000円~50,000円 | 7年以上経過した機種では買い替えも視野に。 |
室内機・室外機の基板交換 | 24,000円~36,000円 | 電源トラブルやエラー表示が頻発する場合。 |
コンプレッサー交換 | 50,000円~100,000円以上 | 高額なため、ほとんどの場合で買い替えを推奨。 |
ファンモーター交換 | 20,000円~40,000円 | 異音がする、風が出ない場合に。年式を考慮。 |
専門業者による内部クリーニング | 8,000円~20,000円 | 効きが悪い、臭いがする場合の最終手段。 |
目安として「修理費用が新品購入価格の半分を超える」なら、買い替えを強くお勧めします。RiAirは本体価格が比較的安価なため、主要部品の故障は買い替えが賢明な判断となるでしょう。
どこに頼む?ヤマダデンキの修理相談と依頼の流れ

ご自身での対処が難しい場合、RiAirはヤマダデンキのオリジナルブランド製品のため、購入元であるヤマダデンキの公式修理サポート窓口に相談するのが最も確実で安心です。
正規窓口には、製品知識が豊富、純正部品で修理可能、そしてメーカー保証が適用される可能性があるというメリットがあります。RiAirエアコンは、お買い上げ日から本体3年間、冷媒回路(コンプレッサー等)は5年間のメーカー保証が付いています。購入時にヤマダデンキの長期保証に加入していれば、保証期間はさらに延長されます。修理依頼の前に、保証書で保証期間内かを確認しましょう。
ヤマダデンキへの修理依頼は、主に電話かウェブフォームで行えます。依頼する際は、製品の型番、購入日、故障の具体的な症状を伝えるとスムーズです。詳細は公式サイトで最新の情報をご確認ください。
- 電話での相談・依頼:
- 出張修理サポートセンター: 0570-666-533
- 家電製品総合アフターサービス窓口: 0120-506-858
- ウェブからの依頼: ヤマダデンキ公式サイトの「修理・サポート」ページ内フォームから申し込みます。
ランプが点滅?エラーコードの確認方法と意味
エアコン本体のランプが点滅している場合、自己診断機能が異常を検知したサインであり、その点滅が「エラーコード」を示していることがあります。RiAirエアコンには、リモコン操作でこのエラーコードを確認できる「点検モード」が搭載されている機種があります。(※操作方法は機種により異なる場合があるため、必ず取扱説明書をご確認ください。)
一般的な確認方法は以下の通りです。
- エアコン停止中に、リモコンを室内機に向けます。
- リモコンの「取消」ボタンを「ピッ」と音が鳴るまで5秒以上長押しすると、液晶がサービスコード表示に変わります。
- 「取消」ボタンを押すごとにコードが切り替わります。本体が記憶しているエラーと一致すると、本体から「ピピピピッ」と連続音が鳴り、ランプが点滅します。
- 連続音が鳴ったときに表示されているコードが、現在のエラーコードです。
このエラーコードを控えておき、ヤマダデンキのサポート窓口に「タイマーランプが点滅し、自己診断でエラーコード〇〇が表示された」と伝えることで、よりスムーズな対応が期待でき、迅速な問題解決に繋がります。
総括:riair(エアコン)は冷えない?
この記事のまとめです。
- riairエアコンが冷えない第一の原因はフィルターのホコリ詰まりである
- まずリモコンが「冷房」運転で設定温度が室温より低いか確認する
- 電源プラグを抜き10分待つ電源リセットは手軽で有効な手段だ
- 室外機の周りに物を置かず風通しを良くすることが重要である
- サーキュレーターを併用すると冷気の循環効率が格段に向上する
- 冷たい風が全く出ない場合、冷媒ガス漏れの可能性が高い
- 室外機配管の霜はガス漏れの明確なサインである
- ガス漏れの修理費用は2万円から5万円が相場となる
- 室外機からの「ガラガラ」という異音はコンプレッサー故障の危険信号だ
- コンプレッサーの修理は高額なため買い替えが基本の選択肢となる
- エアコンの設計上の寿命は約10年とされている
- 使用10年近くでの高額修理は費用対効果が低い
- RiAirの修理相談は購入元のヤマダデンキが正規窓口である
- リモコンの「取消」ボタン長押しでエラーコードの自己診断が可能だ
- 不具合の際は保証期間(本体3年、冷媒回路5年)を確認すること