電気代の明細を見て「どの家電がどのくらいかかっているのだろう」と気になった経験はありませんか。カタログや説明書に「消費電力400W」と書いてある家電は多く、電気ストーブやヒーター類、炊飯器、大型テレビなどがこの範囲に入ります。
400Wの電気代は、1時間でおよそ12.4円が目安です(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhで計算の場合)。毎日8時間使うと1ヶ月約2,976円になる計算です。暖房シーズンに長時間使い続けると、意外と電気代がかさむことがわかります。
この記事では、400Wの電気代を計算式からやさしく解説し、1時間・1日・1ヶ月の早見表も紹介します。また、電気ストーブ・炊飯器・電気カーペット・エアコンといった400W前後の代表的な家電ごとに、電気代の目安と節電のポイントも解説します。自分の使い方に合わせた節約のヒントを見つける参考にしてください。
- 400Wの電気代は1時間約12.4円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhの場合)
- 毎日8時間×1ヶ月使うと約2,976円になる計算
- 電気ストーブ、炊飯器、電気カーペット、エアコンなどが400W前後の代表的な家電
- 家電ごとに最適な節電方法を実践すると電気代の削減につながる
400Wの電気代の計算方法と時間別の料金目安
- 400Wの電気代の基本的な計算式と目安単価
- 1分・1時間・1日・1ヶ月の電気代早見表
- 消費電力400W前後の主な家電製品一覧
400Wの電気代の基本的な計算式と目安単価

家電の電気代を計算するには、決まった計算式があります。複数のソースで共通して紹介されている計算式は以下のとおりです。
電気代 = 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)
この計算式に数値を当てはめることで、どの家電でも電気代を求めることができます。
この記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した目安単価である31円/kWh(税込)を使用して計算します。400Wの家電を1時間使った場合の電気代は、次のように計算できます。
400W ÷ 1,000 × 31円 = 12.4円
なお、電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なります。実際の電気代と差が生じる場合がありますので、紹介する金額はあくまでも目安として参考にしてください。
料金単価が変動する主な要因としては、電力会社ごとのプラン、時間帯別料金、再生可能エネルギー賦課金、燃料費調整額などが挙げられます。
豆知識として、400Wは電圧100Vの場合、電流4アンペアに相当します(電力W = 電圧V × 電流A)。家電の消費電力とアンペア数の関係を知っておくと、ブレーカーの容量を確認するときにも役立ちます。

400Wの電気代1分・1時間・1日・1ヶ月の早見表

400Wの電気代を使用時間別にまとめました。31円/kWhの目安単価をもとにした計算結果です。
時間別の電気代
| 使用時間 | 電気代の目安 |
|---|---|
| 1分 | 約0.2円 |
| 15分 | 約3円 |
| 30分 | 約6円 |
| 1時間 | 約12.4円 |
1分あたりの電気代は約0.2円で、1時間あたりの12.4円を60分で割って算出しています。
1日の使用時間別電気代(31円/kWhの場合)
| 使用時間 | 電気代の目安 |
|---|---|
| 4時間 | 約49.6円 |
| 8時間 | 約99.2円 |
| 12時間 | 約148.8円 |
| 24時間 | 約297.6円 |
1ヶ月の使用時間別電気代(30日換算、31円/kWhの場合)
| 1日の使用時間 | 1ヶ月の電気代 |
|---|---|
| 4時間 | 約1,488円 |
| 8時間 | 約2,976円 |
| 12時間 | 約4,464円 |
| 24時間 | 約8,928円 |
毎日8時間使うと1ヶ月で約2,976円、毎日12時間使うと約4,464円になります。電気代を把握するうえで、自分の使用時間と照らし合わせてみてください。
電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なりますので、実際の電気代は上記の数値と異なる場合があります。

消費電力400W前後の主な家電製品一覧

身近な家電の中にも、消費電力が400W前後のものは多くあります。以下に代表的な家電をまとめました。
暖房器具系
電気ストーブ(弱モード)や、ハロゲンヒーター(弱モード)は400W前後で動作します。カーボンヒーターは400W前後で、ハロゲンヒーターより遠赤外線の放出量が多く早く暖まるとされています。セラミックファンヒーターはファンが内蔵されており、小部屋を暖めるのに便利です。こたつも400W前後の消費電力に当たります。
生活家電系
電気カーペット(1.5畳〜2畳程度)は400W前後です。3合・4合炊きの炊飯器も400W前後のものがあります。縦型洗濯機も消費電力がおおよそ400Wの製品として挙げられています。ホームベーカリーは機種によってバラつきがありますが、平均的なモデルで400W前後との報告があります。
映像機器
大型4Kテレビ(55型有機ELテレビなど)は定格消費電力が400W台のものが多いです。ただし、テレビの消費電力は「定格消費電力」ではなく「年間消費電力量(kWh/年)」で比較するのが正確です。定格消費電力はあくまでも最大値であり、実際の使用シーンでは大幅に小さい場合がほとんどです。
主要な400W家電の電気代と節電方法
- 電気ストーブ・ヒーターの1ヶ月電気代と節電のコツ
- 炊飯器の電気代と保温を減らす節約術
- 電気カーペットの電気代と断熱マット活用法
- エアコン(6畳用)の暖房電気代と設定温度による節電効果
電気ストーブ・ヒーターの1ヶ月電気代と節電のコツ

電気ストーブは種類が豊富で、それぞれに異なる特徴があります。主な種類をまとめました。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ハロゲンヒーター | ハロゲンランプを使用。足元などを暖める際に便利 |
| カーボンヒーター | 発熱体にカーボンを使用。ハロゲンヒーターより遠赤外線の放出量が多く早く暖まる |
| セラミックファンヒーター | ファンが内蔵されており、小部屋を暖めるのに便利 |
| パネルヒーター | 薄くてコンパクトで持ち運びに便利 |
| オイルヒーター | 輻射熱で部屋全体を暖める。機械自体が熱を持たないのが特徴 |
電気ストーブ(400W)1ヶ月の電気代(31円/kWhの場合、30日換算)
| 1日の使用時間 | 1ヶ月の電気代 |
|---|---|
| 1時間 | 約372円 |
| 4時間 | 約1,488円 |
| 8時間 | 約2,976円 |
| 12時間 | 約4,464円 |
電気ストーブを400Wで1日8時間使った場合、1ヶ月の電気代は3,000円程度です。毎日12時間使う生活を1ヶ月続けると4,500円程度になります。また、電気ストーブは足元を暖めるには適していますが、部屋全体を暖めるには向いていないとされています。
節電方法
カーテンを活用することで節約効果が高まります。冬の晴れた日にカーテンを開けると太陽光が部屋に入って暖まり、夜間はカーテンを閉めることで窓からの冷気を遮断できます。
他の暖房器具と目的に合わせて併用するのも有効です。部屋全体を暖めるなら電気ストーブ単体ではパワー不足で、エアコンなどと組み合わせることで効率よく暖めることができます。
部屋の断熱効果を高めてからストーブを使うと、使用時間を抑えられるとも言われています。
電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なります。

炊飯器の電気代と保温を減らす節約術

3合や4合炊きの炊飯器には、炊飯時の消費電力が400Wの製品があります。400Wの炊飯器で40分炊飯したときの電気代は以下のとおりです。
400W ÷ 1,000 × 31円 ÷ 60分 × 40分 = 約8.3円
1回炊飯するのにかかる電気代は10円未満と比較的少ないですが、使い方によっては余計な電気代がかかることがあります。
炊飯器の保温時の消費電力は1時間あたり10Wh前後との報告があります。炊いた後4時間以上保温するなら、電子レンジで温め直すほうが節電になるとされています。
また、炊飯器の待機時(コンセントに差したまま使用しない状態)の消費電力量は1時間あたり0.33Wh程度との報告があります。
節電方法
長時間保温しないことが効果的です。無駄な保温時間を減らすことで電気代の節約につながります。食べたい時間に炊き上がるようにタイマー機能を活用すると、保温時間を減らすことができます。
使わないときはコンセントを抜くことで、待機電力の削減になります。炊飯する時間が限られている家庭なら、コンセントを抜くだけで節電につながります。
保温機能の利用を最小限に抑えつつ、タイマー機能を上手に組み合わせることで、炊飯器の電気代を抑えやすくなります。
電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なります。
電気カーペットの電気代と断熱マット活用法

電気カーペットも400W前後で使える家電の一つです。400Wで使える電気カーペットのサイズは1.5畳〜2畳程度です。
電気カーペット(400W)1ヶ月の電気代(31円/kWhの場合、30日換算)
| 1日の使用時間 | 1ヶ月の電気代 |
|---|---|
| 1時間 | 約372円 |
| 2時間 | 約744円 |
| 4時間 | 約1,488円 |
| 8時間 | 約2,976円 |
毎日の使用時間が2時間程度なら1ヶ月800円以下で使用できます。一方、1日8時間使用した場合は1ヶ月3,000円程度の電気代になります。
節電方法
断熱マットを敷いた上に電気カーペットを敷く方法が有効です。床からの冷気を遮断し、電気カーペットの熱が逃げにくくなります。冷えたフローリングに直接電気カーペットを敷くと、床に熱が逃げてしまい設定温度を高くする必要が生じるため、余計な電気代がかかる場合があります。断熱マットを使うことで設定温度を下げても快適に使用できるとされています。
座っている部分だけを暖める機能を活用することも効果的です。2畳用を1人で使うときなど、誰も座らない部分を暖めている状態は電気代のロスになります。使う部分だけ暖める機能を積極的に活用しましょう。
電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なります。
エアコン(6畳用)の暖房電気代と設定温度による節電効果

6畳用エアコンを暖房機能で使ったときの平均消費電力は485Wです。400Wより若干高い値ですが、400W前後の家電と同じ使用シーンで比較されることが多いため、参考として紹介します。
6畳用エアコン(485W)1ヶ月の電気代(31円/kWhの場合、30日換算)
| 1日の使用時間 | 1ヶ月の電気代 |
|---|---|
| 6時間 | 約2,706円 |
| 8時間 | 約3,608円 |
| 12時間 | 約5,413円 |
| 24時間 | 約10,825円 |
6畳用エアコンを1日8時間使用した場合、1ヶ月の電気代は3,600円程度です。24時間つけっぱなしにした場合は1万円を超える計算になります。
同じ400Wの電気ストーブと比較した場合、エアコンのほうが効率よく部屋全体を暖められるとされています。足元だけを暖めたい場面では電気ストーブ、部屋全体を暖めたい場面ではエアコン、と目的に合わせて使い分けることが節電につながります。
節電方法
風量設定は「自動」にするのがおすすめです。エアコンの風量を「弱」にすると、設定温度に達するまでの時間が長くなり、かえって電力消費が増えるとされています。「自動」設定にすると室温に合わせて風量が自動で切り替わるため、無駄な電力消費を抑えやすくなります。
暖房の設定温度は20℃を目安にするとよいとされています。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、設定温度を21℃から20℃に下げるだけで年間の電気代を約1,650円節約できる計算とのことです。
電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なります。

400Wの電気代の計算と家電別節約ポイントまとめ
この記事のまとめです。
- 400Wの電気代は、消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)で計算できる
- 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価は31円/kWh(税込)で、これが計算の基準となる
- 400Wを1時間使った場合の電気代は約12.4円(31円/kWhの場合)
- 400Wで1日8時間使うと1ヶ月の電気代は約2,976円の計算(30日換算)
- 電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なるため、実際の電気代はソースの数値と差が生じる場合がある
- 電気ストーブ、ハロゲンヒーター、カーボンヒーター、こたつ、電気カーペットなどが400W前後の代表的な暖房家電
- 炊飯器(3〜4合炊き)や縦型洗濯機も400W前後の消費電力を持つ製品がある
- テレビの消費電力は定格消費電力(最大値)ではなく年間消費電力量(kWh/年)で比較するのが正確
- 電気ストーブは足元を暖めるのに適しているが、部屋全体を暖めるには不向きとされている
- エアコン(6畳用)の暖房時の平均消費電力は485Wで、電気ストーブより効率よく部屋全体を暖められるとの報告がある
- 電気ストーブの節電には、カーテンの活用や他の暖房器具との併用が効果的
- 炊飯器は長時間保温しないことと、タイマー機能の活用が節電につながる
- 電気カーペットは断熱マットを下に敷くことで床への熱の逃げを防ぎ、設定温度を下げて使える
- 電気カーペットは座っている部分だけを暖める機能を活用することで節電できる
- エアコンは風量を「自動」に設定し、暖房の設定温度を20℃を目安にすることで節電効果が期待できる
